第19期 銀河戦
本戦Bブロック 7回戦
戸辺 誠六段 vs 真田圭一七段
対局日:2011年1月6日
解説:中村 修九段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:渡辺弥生女流2級

戸辺は予選で伊藤真吾に勝ち、真田は前局で金井に勝ち
22年度の成績は、戸辺20勝9敗 真田8勝9敗 2人は初手合い

解説の中村修「戸辺は自分から動いていく独特な振り飛車党、 
 久保とも鈴木大介とも違う戸辺流を思わせる
 真田はバランスが取れている居飛車党 時として恐ろしく気合いの入った手が出る」
聞き手は真梨花ちゃんだ いつもどおり顔が丸いね

先手戸辺で、ゴキゲン中飛車 対して、真田は飯島流引き角だ
修「引き角はまだ序盤が確立されていないので、自分で工夫する楽しさがあるんでしょう」

両者、じっくりした駒組み合戦になった ずーっと駒組みをやっている
開始から45分、ようやく戦いが起こった 序盤はほとんど、見ていてもしかたない、という内容
実に長く感じた(^^; ▲4枚穴熊vs△高美濃だ

戸辺が順調に4枚穴熊に固めて一歩手持ちにしているのに対し、真田は手損して高美濃だ
この時点で、勝負あってしまった 完全に真田の作戦負けだ
真田のほうは、明確なポリシーが全く感じられない

戦いが起こり飛車交換になった後、戸辺は決め手を出すには戦力が不足か、と思われたが、
3筋から歩で手を作ることに成功 これはうまかった
後は固さを活かして、133手で戸辺の勝ち、終わり
・・・これしかくらいしか感想がない将棋になってしまった(^^;
修「玉を固めてさばく、戸辺らしい将棋だった」

124手目、真田は△6九飛と打ったが、これはないだろう、と思った
4枚穴熊に対して、横から攻めてもどうにもならないわ
修も「横からの攻めでは、まるきりダメ」と言っていたのだが・・・ 実際、全く飛車は働かなかった
激指定跡道場2では、ここでは+619で先手有利なものの、△1五香としておけば、
まだ逆転の余地があったかもしれない数値だった

本局のポイントは、真田の引き角って、いったい何がやりたかったのだろう?ということに尽きる
相手が中飛車にしているのにも関わらず引き角にしたので、
△5三角と上がりづらかった(角頭が狙われる)

戸辺が着々と4枚穴熊に組んだのに対し、真田からは手がない状態だった
△3二銀と上がっているので、真田のほうは穴熊にはできなかった 
右銀の使い方が変だったのかもしれない

飯島流引き角戦法の本には、振り飛車側が穴熊に組んできたときの対策は書いてないのだろうか?
私は本を持っていないのでなんともわからないけど・・・
升田幸三賞を取った戦法なのだから、こんなにあっさり作戦が破綻するとは思えない

本家飯島がこの一局の棋譜を見たら、これはただの「引き角戦法」、
「飯島流引き角戦法」ではない、と言うかもしれない そんな内容だった