第19期 銀河戦
本戦Gブロック 8回戦
飯塚祐紀七段 vs 長沼 洋七段
対局日:2011年3月25日
解説:北浜健介七段
聞き手:中村桃子女流1級
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
長沼は高崎、ハッシーに勝ち2連勝中 飯塚は予選で伊藤果に勝ち
22年度の成績は、長沼20勝16敗 飯塚19勝18敗 2人の対戦成績は1-1のイーブン

解説の北浜「長沼は基本は居飛車党だが、最近は振り飛車も指す
 駒得、実利を重視する棋風 中、終盤は粘り強い
 飯塚は居飛車の本格派 矢倉を得意とする重厚な棋風」

先手長沼で、▲7六歩△8四歩▲7七角と進んだ こんな指し方があるのか! 
3手でもう私のデータにない局面だ(^^;
長沼の作戦は、角道を開けたままの力戦向かい飛車だった それを飯塚が居飛車で迎え撃つ形だ

持久戦になり、▲穴熊vs△4枚左美濃だ 後手もめっちゃ固いな~
この長沼の作戦、後手番用の作戦のようで、指す人によっては、千日手もあったかもしれない

番組開始から56分経っても、聞き手の中村桃子が「本格的な戦いはまだこれからですね」という将棋だ
長い(^^; しかし!! ダレる一局かと思いきや、ここから名局が生まれた

角を自陣に打ち合う形に長沼が誘導、先手がちょっとポイントを上げたのか、と思っていたところ、
飯塚が5筋から巧みに手を作った 飯塚良し? しかし、長沼も、ここはこの一手という手で応対、
見ごたえがある中盤だ

しかめっつらをして考え込む長沼vs前傾姿勢で読みに没頭している飯塚、
どっちも「気合いでは負けない!」という空気が伝わってくる いいねいいね 

そして中盤も佳境という頃、飯塚に3手一組の絶妙の順が出た
北浜と中村桃子もびっくり、私も「おおっ」と叫びました
盤面で再現します これを当てたら、プロ級です

後手:飯塚
後手の持駒:歩二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・v銀v玉 ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・v金v銀 ・ ・|三
| ・ ・ ・ ・v飛v角v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ ・v歩|五
| ・v歩 歩 ・ 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 ・ 桂 銀 角 ・ 歩 歩 歩|七
| ・ ・ 飛 ・ ・ 金 ・ 銀 香|八
| 香 ・ ・ ・ ・ ・ 金 桂 玉|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩二 
先手:長沼

後手番です
ここから3手当てたらプロ級!



実戦は、△3五角▲同角△8七歩成!!

こ、これはうまい!! 結果、先手は飛車を取られてしまい、守勢に立たされた
北浜「後手が大得した」 
中村桃子「すごい手が出ましたね」

この後も、飯塚の手は伸びまくり、とどまるところを知らなかった
絶妙の歩の垂らしで北浜を感心させ、落ち着いた受け、厳しい攻め、攻守に冴えまくった
終局まで1手のミスもなかったと思える順で、完璧に穴熊を攻略し、勝ちを決めた
す、すごい 会心譜を通り越して、飯塚の名局だったと思う

こんな名局が早指しで見れるとは・・・ 長沼もよく粘り、飯塚の強さを引き出していた
飯塚、強し!! この日の飯塚は羽生にも匹敵する強さだったね 
いや~、飯塚、地味な人、という印象しかなかったが(^^; 

長沼、最後、投了するときに、駒台の駒を全部握って、また駒台に戻したが、こういう人、いるよね
盤の上にジャラジャラと駒を落として、感想戦ができなくなる場合がある(笑)

北浜「仕掛けから非常にうまく指し、角をぶつけて歩を成るというすごい踏み込みでペースをつかんだ
 飯塚の鋭い踏み込みが光った一局」
飯塚、すばらしかった!! 長沼もよく粘ったよ 名局が見れて、大満足だ(^^)