中田宏樹八段vs村中秀史六段   NHK杯 1回戦
解説 島朗

矢内、今週は黒ずくめで登場 ちょっと目の下にクマがあるかな
おー、解説は島さんか 島さんの解説は期待できるね

デビルこと、中田宏樹はB1のため予選免除 NHK杯は12回目の登場
村中は、予選で佐藤和俊、室岡、大野に勝ち、2回目のNHK杯登場

島「中田は実力派という言葉がピッタリくる 将棋に対して真摯(しんし)な人
 村中は中田と似ている、軽いところがない 両者矢倉が得意なので、矢倉戦になるだろう」

事前のインタビュー
中田「村中は普段は好青年、居飛車の本格派
 今日は終盤の秒読みの迫力を見ていただきたい、と言いたいところなんですけど、
 プロもあわてるところを見ていただければ(笑)」

村中「中田は鋭い踏み込みの攻め将棋 力が出せるようにがんばります」

先手中田で、相矢倉にスラスラ進んだ 持ち時間が今期から、15分から10分に短縮された影響も
あるのだろう、両者指し手がすごく早い 
ずっと盤面を映していて、序盤の解説はほとんどなし もっと早くから解説を開始してほしいが・・・

ここで、島さんから雑談があった
島「データの蓄積が矢倉の基本 矢倉と四間飛車は将棋の王道、近いうち、必ず復活する
 若くて記憶力のいいときに勉強しておくべき
 私は記憶力が悪いほうなんですが、20数手までは数百覚えている、それくらい覚えていないと
 正直、お話にならない トッププロは数千、頭に入っているはず」
どしぇ~! そんなに覚えてなきゃいけないのか! 私には絶対無理!
それに、若いうちから将棋に打ち込める環境の人って、そんなにいないだろう 

さらに、島「組みあがったときに、すでに勝負がついているのが矢倉の作戦の奥義」
私は矢倉には手を出さないでおこうと、再確認した(^^;

さて、島によれば、森下システムという形に組みあがったようだ
そこから中田が積極的に仕掛けた ▲2四歩△同銀に▲2五銀とぶっつけた

これは新手だったようで、島が非常に驚いていた
島「中田は隠れた新手メーカー こんな手があるんですか はあ~ これは中田オリジナル
 中田は一人で秘剣を研ぐタイプ 本番以外の実戦を嫌う 気合いが入らないという意味でね
 中田は慎重に見えて、いきなりガツンとくる」
村中の事前のインタビューの言葉どおり、中田の鋭い踏み込みだ

ここから、▲中田の攻めvs△村中の受け、という展開で進む
初めて見る攻めのはずだが、村中は島の解説どおりに的確に受けていく
村中、なかなか強いではないか!?
私は全然手が見えない 矢倉にはとことん向いていないのだろう(^^;

手が進み、島「後手を持ちたい 若干手厚いと思う 後手の駒が盤上に多い 
 村中、よく対応していると思う △6四角が攻防に利いている △6四角は会心の一撃でしょう」
これは、中田、困ったんじゃないか? 飛車取りがすんごい受けにくい!
もし私が先手を持っていたら、投了も考えたかも・・・(笑) 

が、中田、ここで▲5五歩△同角▲3七桂打という受け、これはうまかった! まだ形勢わからない?

ここで村中にも意表の一手が出た △3八銀! おお~ 無理やり、2九の桂をはずしにいったのか
島「△3八銀は考えにくい手でしたね~」
こ、これは好手だ!! ・・・が、感想戦では疑問手だったとのこと(笑)
ここまでは実は中田も指せていた、と局後の感想戦だった 
しかし、この一手が中田の思考を乱したのは確かだね

さらに、村中に受けの妙防が出た 飛車を△9二飛と逃げたので、▲9一と、と手順に香損してしまい、
ダメなように見えたのだが、そこで△8二飛と戻した手が絶好手!!
矢内「そっか」 島「そうか」
おお~ こ、これはコロンブスの卵! △9二飛は、おとりだったのか!! 
後手が飛車を8筋に戻したことで、先手玉を直射、一気に先手玉が危なくなった これは魅せたな~!

島「村中の堂々たる指しまわし すごく落ち着いてますね」
む、村中、強い!! その後も冷静に角を逃げておくなどの、完璧と思える指しまわしで、
村中が110手で中田に快勝! うわー、これは強かったわ 村中、見事! パチパチパチ

島「村中が持ち味を出し切った」
これはプロどうしの芸を見せてもらった 私にはこのレベルの棋譜は絶対作れない(^^;
村中、本当に強かった! 正確な受けを続けるのは難しいと思うんだけどねえ 実によく指せていたね
実力派の中田に、実力で村中が上回ったと言える一局だった

感想戦では、難しいところも多くあったようで、村中「悲観していた」とのこと
しかし、対局中の指し手からはそんなことを微塵も感じさせなかった プロ向きの性格なんだね うんうん
いやいや、地味なカードかと思ったけど、レベルが高く、良かった! 面白かった(^^)