第19期 銀河戦
本戦Fブロック 9回戦
阿久津主税七段 vs 畠山成幸七段
対局日: 2011年3月31日
解説:橋本崇載七段
聞き手:安食総子女流初段
記録:渡辺弥生女流1級

お、聞き手があじあじ(あじき)だ 解説に、ハッシーが出た~ 出た~と言うくらい、でかい
顔が安食さんの2倍ある(^^; 

阿久津は予選で松浦に勝ち、ナルゴンは菅井、中川に勝ち2連勝中
22年度の成績は、阿久津21勝13敗 ナルゴン11勝13敗 2人の対戦成績は阿久津の2-0

解説のハッシー「阿久津は何でも指しこなすオールラウンダー、踏み込んでくる鋭い将棋
 ナルゴンもオールラウンダー、どちらかというと受け主体」

ハッシー「阿久津は『えっ! ここで来るの?』という攻めを見せることがある才能派、
 他の棋士からの評判が高い 
 ナルゴンは、実はこの前の順位戦、B2の最終局で、中川に勝ち、
 他力だった阿久津を昇級させてあげた恩人
 今日は阿久津は負けてあげるべきないんじゃないかな(笑)」

先手阿久津で、▲居飛車+銀冠vs△右玉になった 
ナルゴンはもう自分から全く動こうとはせず、千日手歓迎の方針だ

が、阿久津、自陣を実にうまく金銀4枚で固めて作戦勝ち、
しかも意表の攻めを見せて局面を打開、ハッシーをさかんに感心させた たしかにこれはうまい 強いわ
ハッシー「これは いや うまいですね まさかこんなところにスキがあるとは」

さらに阿久津、桂のタダ跳ねを敢行!
ハッシー「なるほど~ こうやって打開するんですね 手はあるもんですね」
攻めが決まったか、と思えたのだが・・・
ナルゴンの金の動きが、なんか変だ? 右に行ったかと思ったら、また左!?
戦場に近づけた金なのに、またその金を逆方向にどかせる、なんていう手がある??

このナルゴンの発想に、ハッシーは「何がなんだか」と言っている
見ているほうも、何だ、何が起こっているんだ?? という感じ
で、なんと、また金を逆方向に動かすと、阿久津の虎の子の飛車が、詰んでしまった!! ぎょえ~
ナルゴンの金、遊び駒になる運命と思えたのに、縦横無尽に大活躍、阿久津の飛車を召し取ったり!
ハッシー「これは・・・ これは突然、後手勝勢になりました(^^;」
飛車がトン死、あまりのことに、ハッシーもポカーンとしていた 
中盤、飛車が尻金で詰みっていうのは、見たことがないな~(笑)

ハッシー「将棋は後手勝勢ですが、勝負はまだわかりません」
が、ここから、ナルゴン、完璧と思える手順で、阿久津陣を壊滅させた
2枚の桂を端から捨てて打ち、絶好だったね ハッシーをまたしても驚かせていた
ハッシーは将棋の発想としては常識人だから、あまり大技は見えないのかも(^^;

ナルゴン、阿久津に126手で完勝! うわ、これは見事! 会心譜だね
パチパチパチ ナルゴンが強かったわ~ 局後、阿久津も、もうこれは仕方ない、という感じだった

あの中盤での金の動かし方、あんなのは教科書には載ってないわ 
ナルゴンも、一生でもう1回あるかどうかだね 
金がノコノコ出て行って、相手の飛車を尻金で詰ますなんてね(笑)

ハッシー「阿久津の手の見え方、ナルゴンのしぶとい受け、持ち味が良く出ていた」
うんうん、これは面白い一局だった それにしてもナルゴン強いわ 
菅井、中川、阿久津と、いずれも実力者相手に、実力で勝っている印象だ あなどれない!