第19期 銀河戦
本戦Aブロック 10回戦
井上慶太九段 vs 森下 卓九段
対局日: 2011年4月20日
解説:阿久津主税七段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
聞き手は矢内か お~っ、矢内、ピンクの服ではないか いいねいいね~ すっごい似合ってる
NHK杯でも、こういう服を着てきたらいいのにね 
矢内のピンクの服が見れるのは囲碁将棋チャンネルだけ!

井上は予選免除、森下は飯島、屋敷に勝って2連勝中
22年度の成績は、井上12勝17敗 森下16勝18敗 2人の対戦成績は森下の15-7

解説の阿久津「井上は居飛車党で研究が行き届いている 普及に熱心で、ファンが多い
 森下は居飛車党で手厚い棋風 相手の攻めを受けて切らすのが得意」

先手井上で、予想通り相居飛車で、▲矢倉vs△雁木になった
先手が▲5七銀型だから、後手は雁木が有力、とのことだ なるほどね

さて、井上が1筋を突いて、端攻めを見せたところ、なんと森下、△3三桂~△4五桂!
え~、守りの桂がいきなり跳ねてくるのか! 見たことがない攻め筋だ
阿久津「パッと見、やりすぎに見えますけど・・・ もう勝負手か、という感じ
 名前を隠して棋譜だけ見せたら、誰も森下とは思わない手」

井上は▲2五桂と跳ね違い、攻め合いになった
阿久津「お互い、わが道を行く、ですね 好みは森下の側を持って攻めてみたいが、
 正確に対応されれば井上の側が良くなりそう」

ここから激しい攻め合いか、と思われたのだが、森下が緩急自在の指しまわしを見せた
いったん△5五歩と味をつけてから、△2四歩と催促か こんな順は浮かばないな~
阿久津が「後手は後は攻め続けるしかない」と言っていたのと真逆だ(^^;
 
井上、手を渡されて困ってしまったようで、いたずらに考慮時間を費やすばかり
桂を補充し、手番をもらった森下、バンバン攻め、面白いように攻めが続いていく
攻めが筋に入った、とはこのことだ 井上、玉の早逃げをするが、森下は的確に追いつめる
何、この一方的な展開は? 森下が強いのか、井上が弱いのか?

井上、もうサンドバッグ状態、フルボッコ、という言葉がピッタリくる内容で、森下に圧倒された
幕の内一歩のデンプシーロールがフル回転、全部顔面にパンチが入った、と言えばわかりやすいと思う

井上は形も作れずにボロ負け 森下の完勝だった 
矢内「森下の流れるような手順でしたね」
阿久津「森下、受けたり攻めたりのタイミングがうまかった」

中盤以降は、森下の独壇場で井上は全く何もさせてもらえなかった 1時間15分という短時間での終局
阿久津「今までの森下将棋と違って、両方の桂を中央に跳ねて、攻勢だった」

感想戦で、森下「(将棋の流れがそうなったので)玉砕覚悟で突撃した」
井上「緩急自在に来られて、まいった」

本局は森下が強かったわ 井上が弱気だったことも手伝って、森下の圧倒譜になった
森下はときどき、こういうものすごく強いときがあるね
JT杯で2連覇したときなんかが、こういう感じだったんだろう
かと思えば、前々回の飯島戦のときのような、あきれる終盤の弱さ、
この両方を持っている、不思議な棋士だと思った(^^;