行方尚史八段vs菅井竜也四段   NHK杯 1回戦
解説 久保利明

今週の矢内はグレーの半そでの服 これから夏なので、どんどん涼しい服装をしてほしい
今日は19才の新鋭、菅井の登場だ 解説には久保か これは豪勢だ

行方はB1のため予選シード、15回目の本戦出場 菅井は予選で大石、内藤、長沼に勝ち本戦初出場

解説の久保「行方は居飛車党で序盤から色んなことをやってくる 切れ味も鋭く、中終盤粘り強い
 菅井は振り飛車党、独特のさばきの感性が私と似ていて注目している」

事前のインタビュー
行方「菅井は角道を止めない現代的な振り飛車党、研究熱心でなおかつ粘り強い
 今日は菅井の振り飛車を受けて立ちたい」

菅井「すごく緊張してますが、自分らしい将棋を指せるようがんばりたい
 精一杯がんばって・・・ えっと・・・ いい将棋を指したい」
インタビューに答える菅井、相当あがっていた(^^;

先手行方で居飛車、後手菅井のゴキゲン中飛車だ 行方が早めに▲3六歩~▲3七銀としたので、
おおっ、これは超速▲3七銀か、と思ったのだが、菅井が△4四銀型で受け、なんと相穴熊に~
わー、相穴だorz 5筋位取りのゴキゲン、ホントに相穴になりやすいね

雑談で、久保「菅井は研究会が終わった後でも、また違う人をつかまえて将棋を指している
 年間一万局は指しているんじゃないか」
ひえー、そんなに指しているのか 1日30局くらいか 棋士になるべくしてなった人だね

さて、菅井が6筋の歩を交換した手に行方が反応、2筋の突き捨てで戦いが始まった
どんどん時間を使って考えている行方 本当に惜しみなく時間をつぎ込み、
早くも残り1回になってしまった 
久保「まだこれからというところですけど」

菅井がじっと手を渡す△5二金を指せば、行方は中空に▲6五歩と打つ 
うわー、この▲6五歩は指せないわ ここの手の渡し合いは実に見ごたえがあった
久保「将棋って手を渡す手がいい手になる場合が多い、それを身につけるには時間がかかりますけど」

両者の時間が切迫する中、難しい攻防が続いた 行方が馬を引いて、菅井が飛車を逃げる展開
久保「相穴は差がつきやすいが、この将棋はどこまで行っても難しい、いい勝負」
が、菅井、飛車の逃げ場所を間違え、香と銀のコンビネーションで、飛車金両取りを食らってしまった!
あわわわ いたたた これは痛い この駒損は致命的か 菅井大ピンチ

ところが? 何を思ったのか、行方、馬を▲8一馬と切ってしまったではないか!
ええ~? これでいいのか? 勝負手みたいな手だ 有利なほうが指す手ではない
でも行方が指したのだから、これでいいんだよな・・・? 

行方の手つきは駒音が高くて、見ていて気持ちいい
菅井の攻めにも、駒を節約して強気で受ける行方 形勢は、やっぱり行方がいい? 
そうじゃなきゃ、おかしいよな?

だが、久保「これですとまだまだ菅井もがんばれる 簡単にはいかない」
さらに菅井の攻めが続いて、久保「これを振りほどくのは大変ですよ 
 菅井のほうがいいかも 後手は角損してるけど、もう駒の損得は関係ない」

行方は遠方から角を打って攻めてみたものの、菅井に香を自陣に埋められると、後手はめっちゃ固い
寄せが全く無い で、菅井の攻めは切れずに続き、先手玉は一手一手の受けなしに、
行方、120手で無念の投了! あ、あれ~ 行方が優勢だったんじゃないのか あれ~(^^;

久保「行方が良かったが、菅井がうまく攻めた」
菅井、飛車金の両取りをかけられたところでは、並みの人間なら戦意を喪失しそうなものだったが、
表情一つ変えずに指し続けていたね うむ、大物の19才だ 

感想戦で行方「馬を切ったのは雑でしたね 読みきれないままやってしまった」と反省していた
あ~、これは行方にしては悔やまれる負け方だね 馬を逃げるのは、全くの平凡な手だったからね
それを指せなかったのは悔いが残るだろう
行方「やっているうちに、ヤバイと思った 気がついたらダメにしちゃった」

まあ1回戦ということで、これくらいかな、という内容だった
行方、中盤の▲6五歩はいい手だったけどな~