第19期 銀河戦
本戦Hブロック 10回戦
郷田真隆九段 vs 窪田義行六段
対局日: 2011年4月8日
解説:豊川孝弘七段
聞き手:室谷由紀女流初段
記録:伊藤明日香女流初段

窪田は、稲葉、野月、山崎に勝ち3連勝中 郷田は予選シード
22年度の成績は、窪田27勝16敗 郷田25勝15敗 2人の対戦成績は郷田の2-0

解説の豊川「窪田は妖気が漂う振り飛車党、師匠の花村ゆずり、我が道をゆくスタイル
 郷田は居飛車党の本格派 相手の得意を受けて立つ A級棋士で去年度も6割勝ち磐石」

窪田にとっては決勝トーナメント進出がかかっている一局だ
先手窪田で、早々に角交換、▲立石流狙いvs△居飛車、という戦型

この立石流、狙いがわかりやすく、相当優秀な戦法と個人的に思っているので、
郷田が居飛車でどう受けるが見ものだ

窪田の▲7七桂~▲8六歩に対し、郷田は大長考の末、△9四歩~△9三桂の作戦
こんなのがあるのか へえ~ 早くも勝負所だ 窪田も集中して考えてる 
豊川「集中すると前傾姿勢になるんですよ のけぞる人はあんまりいない」
・・・のけぞる人がいないのは、当たり前だと思うんですけど(^^;

窪田は、さほど時間を使わず、▲6七角という自陣角を打った 自陣に筋違い角、窪田っぽい手だな~
豊川「第一感、あんまりいい手に見えない」
郷田、常人なら△7二金と上がるところ、△6二金と上がった! ▲7一飛車成があるのに!? すごい
豊川「少しでも得をしようという、最善を追求する郷田らしい手 僕には指せない手」

そして、窪田が、豊川いわく「こう進めばゲームセット」という順に飛び込んでいった 先手は仕方なしか
豊川「プロが100人いたら、100人とも後手を持ちたいと言うだろう」

あー、先手陣は金銀がバラバラ、もう収集がつかなそう 窪田、ボロ負けか
しかし、ここから、窪田は粘りに粘った 自陣に銀を投入、わけのわからないタイミングで歩の成捨て、
豊川「窪田が苦しいながら力を見せてる これはヨリが戻った いやー 窪田がんばってる
 先手がクシャクシャになっちゃうかと思ったが」
おお、この将棋が互角に戻る??

が、郷田は、これぞA級棋士という手を指し続けた 本筋、鮮やか、華麗、無駄な手がない!
こんな漠然とした局面なのに、何で本筋が見えるんだ、と思える手を連発
手がことごとく急所にいっている わー、これは強い・・・
手数が伸びたが、ついに、粘る窪田を振り切った
最後は窪田陣を壊滅させ、圧倒した 120手までで郷田の快勝!

豊川「窪田が粘ったが、さすが郷田、キッチリ距離感を計っていた 郷田の大局観が上回った」
この一局は、郷田が強かったわ 沈着冷静、ブレる気配がなかった さすがA級棋士だ

あ~、窪田、負けたかあ 3連勝していたのに、このブロックは稲葉が4連勝しているので、
決勝トーナメントには出れずだ この一局の敗因は、▲6七角の構想のところまで戻りそうだ

郷田は「これぞ一流」という芸を見せるねえ ここまで指せないと、A級の常連にはなれないということか

解説の豊川、今回もダジャレを連発、楽しかった
豊川「同飛車がきついですよ、同飛車大学(同志社大学)」
「一本、味付けのり」 「ここは三択、サンタクロース」 「ある意味開き直り、さんまの開き直り」

郷田の本筋の手の連続、窪田の粘り、豊川のダジャレ、うんうん、良かったよ