第19期 銀河戦
本戦Eブロック 最終戦
渡辺 明竜王 vs 島 朗九段
対局日: 2011年4月26日
解説:広瀬章人王位
聞き手:上田初美女流二段
記録:伊藤明日香女流初段

土曜に放送された銀河戦
お、女王を獲得したハツミンだ 上田初美ちゃん、ニックネームはハツミンでいいのかな?
解説に広瀬王位か 対局者は渡辺竜王! 豪勢だね 竜王、いよいよ出てきたか 
こいつに勝てば、光の玉を取り戻し、世界を救うことができるのだ 
間違っても「わしの仲間になれ」と誘われて、はいと返事をしてはならない 

渡辺は予選シード 島は、アベケン、中村修、タニーに勝ち3連勝中
えーっと、このEブロックはアベケンの7連勝があったので、島さんにとっては、
決勝トーナメントに出るには、この一局に勝たねばならんわけだ 

22年度の成績は、渡辺36勝22敗 島21勝11敗 2人の対戦成績は、渡辺の5-0
解説の広瀬「渡辺は竜王7連覇中で、将棋界の若きスター 銀河戦でも過去に優勝している
 早指しでもその強さは全くブレない 棋風は居飛車党の王道をゆくスタイル、
 相手に追随(ついずい)するのを苦にしない 先攻して主導権を握り、攻め切るのが向いているタイプ
 島は居飛車党でねじり合いに力を発揮する、局面を複雑になるように進めていくタイプ」

先手渡辺で、相矢倉になった 島が急戦矢倉をしようとしたところ、渡辺が手堅く対応、
島は急戦をあきらめ、互いにしっかり矢倉囲いを作る、という将棋になった

ほぼ先後同形に進む これ、だいぶ古い矢倉だろう 昭和の香りがプンプンする 
渡辺が積極的に仕掛け、角交換になった後、島が長考の末、△1五角という新手を繰り出し、
渡辺が攻め切るか、島が受け切るか、非常にきわどい戦いになった

広瀬の解説はなかなかいいけど、それだけじゃ私には全然足りないんですけど
そもそも、▲4五桂に△4四銀は、もう絶対手みたいに解説で言われてるけど、△2二銀じゃダメなの?
ダメなんだろうなー △2二銀なんて、広瀬には完全にスルーされてるもんね(笑)

両者、一手間違ったら、即負け、という将棋だ 
広瀬は「こうやったらキレイに必至がかかりますねー」と言って、
鮮やかに必至がかかる手順を解説している その手順一つ取ってみても、すごい芸だ
まさに「プロフェッショナル」という言葉がふさわしい
私なんぞ、見ていて全然手が当たらない、それどころか、展開が予想できない・・・
悲しいかな、相矢倉の細い攻めが続くかどうか、という将棋に全く適応できないのだ もう仕方ないか

しかし、見ている分には、この将棋は面白いぞ 将棋の達人同士の、最高に高度な技の応酬だ
渡辺の寄せが決まるか、島が受け切ってしまうかのどちらかで、もう終盤なのだが、
一手指したほうが良く見える、これはさすが!
渡辺のギリギリの細い攻め、つながるか? 島の玉、寄るや、寄らざるや!?

均衡が保たれているかと思っていたが、進むにつれ、だんだん渡辺が包囲網をしぼっている感じだ
渡辺の馬の使い方、絶妙だ 一気の寄せではなく、曲線的に馬を引いて歩を入手しながらの活用か
うーー、やっぱうまい!! 自玉を固めて、細い攻めをつなげさせたら、渡辺は抜群にうまい!!
きっと局面の見え方の精度が、全然違うのだろう

ちょっと強いアマチュアが、虫眼鏡ていどで局面を見ているとしたら、
渡辺とか超一流プロは、電子顕微鏡で局面を見ているのだ そのくらい、見え方の精度が違うのだ、
そうでなきゃ、こんな手順、組み立てられないよ、と思える指しまわし、渡辺、強い!
「桂頭の玉寄せにくし」の格言があるのに、相手の玉頭に桂を打つ寄せか うー強い! 

93手で渡辺の押し切り勝ちとなった 
広瀬「途中、難しいと思ったんですけど、渡辺が曲線的な指しまわしをしてみると、後手陣は薄かった
 先手陣は手付かずで、渡辺の大局観が良かった」

最後、島はファンサービスなのか、簡単に詰むほうに玉を逃げ、あっさり土俵を割った
しかし、これ、もし島が粘るほうを選んでいたら、渡辺はどう寄せたのか? 
広瀬の解説がないので、わからないままだ ひえー(^^;
92手目、△4二金なら先手はどう指すべきか? 後手の9三の飛車の横利きも発生するので、難しいぞ
わー、わからんorz
激指定跡道場2に訊いて見ると・・・ +2900くらいで先手勝勢、
92手目△4二金には▲2四銀としてから▲4一成桂でもいいし、即▲4一成桂でもいいし、
▲3四銀△同玉▲1六角で王手飛車をかけてもいいってか 
そうかあ でもこれ、逆転しそうな気配もあるぞ リレー将棋ならどうなるかわからんぞ(^^; 

感想戦は、プロ3人の研究会と化していた 将棋を極めし者の頭脳、ここに集結って感じだ
島さんも、さすが「角換わり腰掛け銀研究」の本を書いただけあって、情報量はすごいわ
ある変化で、島「私が六段の頃、米長先生にやられた手ですね」 何でそんな前のこと覚えてるのか

渡辺、島、広瀬、この3人のプロの芸を堪能できて、充実した一局だった!
自分との才能や実力の違いを、まざまざと見せ付けられた一局でもあったが(笑)