村中秀史六段vs三浦弘行八段  NHK杯 2回戦
解説 木村一基

矢内、肩幅の広いダラーンとした白い服、首から数珠みたいなアクセサリーをジャラジャラかけている
どこかの新興宗教の信者のようだ

村中は1回戦でデビル中田に勝ち、本戦2回目の出場 竜王戦は5組で順位戦はC2
三浦は予選シードで本戦16回目の出場 竜王戦は1組で順位戦はA級
解説の木村「村中は居飛車党で重厚な攻めが得意、玉をしっかり囲ってドカーンと行く
 三浦は研究していない戦法はないだろうと恐れられる研究家」

事前のインタビュー
村中「三浦は昨年の名人戦の挑戦者、まさに強敵 胸を借りる立場、全力で戦いたい」
三浦「村中は居飛車党でバランスのとれた将棋、
 村中にはスキがないので、離されずにきわどい勝負ができればいい」

さて、村中vs三浦か・・・ この2人、何だか似た雰囲気がある タイプ的に似ていると思う
雑談で、木村「三浦は地道なことをずーっとやってきたから、力をつけて名人戦にも出れたと思う
 でも、実際に何をやってるかは教えてくれないんですよね(笑)」
去年の羽生との名人戦、結果は4連敗だったものの、完敗は1局だけ、あとの3局は熱戦だったもんね

先手村中で、相矢倉になった ▲7六歩△3四歩▲6六歩△6二銀という出だしからの相矢倉だ
今回は、なかなか解説が始まってくれなかった もっと早くに大盤に移して解説してほしい

両者、飛車先突かずだったが、結局突くことになり、村中は森下システムという形に組んだ
木村「森下システムは後手の手によって先手が対応する戦法」

三浦が棒銀に出た瞬間を見て、村中は3筋から仕掛けた
3筋で銀交換になり、なおも村中の攻めが続くかどうか、と思って見ていると、三浦が△2七銀として
△3六銀成と成り返る「もたれ指し」だ 村中は一直線に後手陣を攻略、とはいかなくなった 
木村「押したり引いたりの展開」

三浦が8筋から攻め、先手玉も薄くなったのだが、
木村「先手玉は低い位置で安定している 意外と安全ですね」
三浦は72手目、△8七金と打ち込んだが、このあたりの攻防、どうだったのだろう、と思って調べてみた
この手△8七金、激指定跡道場2の検討モードに訊いてみると、やや疑問手とのこと
71手目までの局面は+100ほどで互角だったのが、△8七金で+300ほどで先手有利になった

後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・ ・ ・ 銀 ・v桂v香|一
| ・v飛 ・ ・ 銀v角 ・ ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・v金v金v玉 ・|三
| ・v銀v歩 ・ 歩v歩 ・v歩 ・|四
| ・ ・ ・ 歩 ・ ・v歩 ・ 歩|五
| ・ 歩 歩 ・ 飛 歩 ・ 歩 ・|六
| 歩v金 銀 ・ ・v圭 ・ ・ ・|七
| ・ ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ 香|八
| 香 桂 角 玉 ・ ・ ・ ・ ・|九
+---------------------------+
先手の持駒:歩四 

本譜は△8七金に村中は▲7八金△8六金▲同銀△同角と進行させてしまったため、
三浦の角、8筋の銀と飛車が一気に攻めに利いてきてしまった
激指のおススメは、△8七金には▲4三銀成△同金▲7八金打!ということだった す、すごい受けだ
(▲4三銀成△同金▲5三金と攻めるのは△6七銀があって先手の負け筋)

感想戦は直後の▲6八角とぶつけたところから始まったが、もう少し前からやってほしかったところだ
木村も△8七金は、あまり良くない手というような解説だったが・・・

さらに激指は、▲6七角が決定的な敗着で、▲7八角と打てと言っている
本譜、結果として△6七成桂と角を取られたことを考えれば、▲7八角のほうが良かったことは明らかだ
ひえー、コンピュータ強い(^^;
▲6七角に対する決め手になった△3六角なんて、1秒かからずに発見しているよ(^^; 
お、恐ろしい・・・ もう△3六角の時点では、-1200くらいで後手優勢とのことだ

本局、結果は三浦の快勝に終わった 村中、相手が強いというプレッシャーをずっと感じていたようだ
対局中、そんな空気が流れていた
この将棋、中盤までは時間がかかり、肝心の終盤は両者30秒で駆け足の進行と
いうことになってしまった バタバタと進んだため、木村の解説もイマイチ精度を欠いていたと思う
木村と言えば解説名人の異名を取るほどなのだけどね

今回、激指を使って調べてみたんだけど、プロを上回っていると思える結果が・・・(^^;
それはそれとして、木村の解説にはもっと期待していたので、そこが残念だった