第19期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第3局
丸山忠久九段 vs 菅井竜也四段
対局日: 2011年6月16日
解説:山崎隆之七段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
おお、やっぴーではないか 今回はひかえめな白系の服だね
そして、解説は山崎か! 2人並ぶと、美男美女で、やっぱりお似合いのカップルだな~

菅井は、清水女流、村田智弘、村中、中座、日浦、塚田に勝ち6人抜き、
丸山は畠山鎮に勝ち、それぞれ決勝トーナメント進出
23年度の成績は、菅井4勝4敗 丸山4勝1敗 2人は初手合い

山崎「菅井は久保と棋風が似ている、攻撃性が高く早指しが得意 
 最近は居飛車もやっているので負けることもあるが、得意戦法では負けていない
 丸山は安定感があるバランスの取れた棋風、事前に対策を練ってくるタイプ」

先手菅井で、3手目▲7五歩で、早石田狙いだ 対して丸山は4手目角交換から、△5四歩という手
これで菅井はダイレクトに三間に振ることはできなくなった
いったん四間に振って、途中下車した菅井 そこで丸山の作戦は、なんと△2二飛の相振りだった!

さらに丸山、左銀を△5三銀~△6四銀まで素早く繰り出して、先手の飛車先交換を拒否だ
これは明らかに、丸山が研究してきた石田流対策だ
棋譜で整理するとこうなる↓
▲7六歩△3四歩▲7五歩△8八角成▲同銀△5四歩
▲6八飛△2二飛▲4八玉△4二銀▲3八玉△5三銀▲7八飛△6四銀

まず丸山の相振りに驚いた山崎「これはけっこうめずらしい」
その後の左銀を繰り出す一連の作戦に、山崎「なるほど、という作戦! これは石田流に
 悩まされている人には朗報かも」

さて、山崎と矢内、雑談が弾んでいる
山崎「丸山の手番なんですけど、丸山は微動だにせず、菅井が体をゆすってますね」
矢内「姿だけみていると、菅井の手番のようですね フフフ(笑)」

山崎「菅井はツボにはまれば、非常に強い プロでツボにはまって弱かったら
 どうしようもないんですけどね」
矢内「フフフ(笑)」

山崎「菅井君とは関西所属でよく会うんですが、彼は久保二冠をすごく尊敬していて、
 久保二冠の言ったことは実践する 私の言うことはほどんど聞いてくれない(^^;」
矢内「いやいや(笑)」
・・・山崎と矢内、なんとかしてこの2人はくっつかないものだろうか? どうにかならないか?(^^;

さて、駒組みが終わり、山崎「作戦的には後手不満なし この丸山の指し方は、
 今後の石田流対策として認知されるかもしれない」
山崎の序盤の解説、抜群にうまい 山崎の強さが伝わってくる解説だ

作戦負けか、と思われた菅井だが、左銀を▲7九銀~▲6八銀と最高のタイミングで引き締めた
ここは菅井が力を見せた やはり菅井も強い
山崎「先手は玉形が固く、強く戦えるので後手はミスが許されない」

が、丸山が選んだのは、私はゆっくり馬を作るんで、どうぞ先手から攻めてきなさい、という手だった
山崎「丸山は真っ向から受けて立ちましたね」
菅井が攻め、丸山が受ける、という面白い展開になった さあ、どこまで菅井が追いつめるのか!

菅井の気がつきにくい▲9五角と打つ端角の王手が飛び出し、
山崎「これはもしかしたら、一本入ったかも?」
・・・との解説だが、よく見たら後手の飛車の横利きがあって、後手は大丈夫だった

ここから、丸山は駒を盤上に打ちまくり、受けまくり体勢に入った
菅井は竜を自陣に引き上げ、丸山は馬を自陣に引きつけてる うわー、これは泥仕合だ(^^;

やや駒損になっている菅井、勝負手を繰り出すのだが、丸山はことごとく安全策でそれを回避
山崎「丸山は長い戦いを苦にしない、体力勝ちしようという指し方ですね」
うーわ、こんな指し方されたら、戦意をだんだん喪失していくわ・・・

徹底した丸山の確実な受けの手の前に、菅井は屈した 結果、124手で丸山の貫禄勝ち
あー、菅井、長手数になり、力負けだったね やはり丸山、強いわ

山崎「序盤は丸山の作戦が面白かった 中盤、菅井が攻めてペースを握ったかに見えたが、
 丸山の丁寧な受けの指し回しが優った 丸山の壁は厚かった」
ホント、丸山、激辛流の名にふさわしい手の連発だったね

局後のインタビューで、丸山「結果が残せたのはツイていた」
いやいや、実力差以外の何物でもないよ、本局は・・・ 丸山が総合力で菅井を完全に上回っていたよ
丸山が本領発揮した一局だった 丸山の作戦は石田流対策の一つとして注目されるかもしれないね