第19期 銀河戦
決勝トーナメント 2回戦 第1局
渡辺 明竜王vs丸山忠久九段
対局日: 2011年7月13日
解説:森内俊之名人
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:野田澤彩乃女流1級

土曜に放送された銀河戦
渡辺は野田に勝ち、丸山は菅井に勝ちベスト8進出 楽しみな一局だ
解説は森内か おおゴージャスだ

23年度の成績は、渡辺6勝1敗 丸山6勝3敗 2人の対戦成績は、丸山の6-5
あら、あんまり戦っていない 今年の竜王戦の挑戦者になるのは、丸山か久保か、大詰めだね
この一局が前哨戦になるか?
森内「前期のA級順位戦の最終戦、渡辺vs丸山だった そのときは丸山が冷えピタを頭頂部に貼って、
 鬼気迫る指しまわしで勝っていた そのとき以来の一戦」

森内「渡辺は玉をがっちり囲って、細い攻めをつなげるのが得意、攻めの棋風
 丸山は安定した指しまわし、受けにまわっても苦にしない、バランスの取れた棋風」

先手渡辺で、横歩取りになった △8五飛+△5二玉型中原囲いの最新形
森内「最新形ですので、私も興味を持って見ています
 渡辺は横綱ずもう、相手の注文を受けて立つので、スケールの大きさを感じる」
 
両者、手がすごく速い 角交換から桂をお互いに跳ねて、活用する将棋だ
だが、渡辺が快調に飛ばしているのに対し、丸山の手が止まってきた
森内「まだ渡辺の研究範囲、私だったら丸山のほうを持って手を作ってみたいが、
 竜王は手はできませんよ、と言っている」

丸山、角を盤上に手放した以上、何かやっていきたいが・・・  
森内も攻め合う順を解説、さあ、攻め合いでどうなる、と思いながら見ていたら、
丸山の選択はなんと、受け!! 受けに最後の歩を投入!! ええ~ 受けちゃうの~??
森内「丸山は一気の攻め合いは無理と見ましたか しかし、これでは渡辺は自信があるでしょう
 持ち歩の数が大きい将棋なのに、渡辺は5枚も歩がある、丸山は歩切れ」
うわー、これは後手つらい、プロ的に見れば大差では・・・

丸山、自分からの攻め筋は完全になくなり、仕方なく手数かせぎをしたが、
その間に渡辺はクサビの桂を打ち込んで攻め、さらに落ち着いて自陣の整備 
ああ~ 渡辺のやりたい放題になってきた
森内「渡辺、緩急自在の指しまわし、うまい」 
うわー、丸山がこの将棋に関しては何もできてない
考慮時間も、残り▲10回vs△0回で大差がつく有様・・・

渡辺、間違う気配が全くない 森内の解説の手が当たりだし、終局ムード
丸山、最後に少し攻めてみたものの、完全に渡辺の見切りの範囲内 77手で、渡辺の完勝!
あー、これは大差だったね 中盤で差がついて、そのまま突き放したね 渡辺、磐石の勝利だった
森内「いかにも竜王らしい、危なげない、落ち着いた指しまわしだった」

感想戦では、中盤以降は、渡辺「さすがにこの辺は、もう何か・・・ あとは自然に指していけば」
この一言で終了していた(^^; 渡辺、強いなー
丸山の得意の横歩取りを受けて立ち、事前の研究で上回っていた、という、完璧な内容だった

丸山が攻めていけば、何かあったかも、と感想戦でやっていた 
本譜は後手、ノーチャンスで終わってしまった 持ち歩の数が▲5枚vs△0枚で、他は特に損得もなし
こりゃダメだね(^^; 有利になってからは渡辺が完璧に指したので、見ていて気持ちが良かった

局後のインタビュー 
渡辺「横歩取りの定跡形、研究している将棋だった 予想以上にうまくいった
 準決勝はひさしぶり、優勝めざしてがんばりたい」