第20期 銀河戦
本戦Bブロック 1回戦
淡路仁茂九段 vs 大島映二七段
対局日: 2011年9月9日
解説:宮田利男七段
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
オープニング、何度見ても去年の使いまわしだね・・・ガクッ
ちなみに、銀河戦の棋譜は、http://www.igoshogi.net/のページで全局見ることができる

さて、今回のカードは、えっと、また地味、かなりのマニア好みだ
淡路さん、髪が真っ白! あれ? 千日手で指し直しか 
終局図を見ると、相矢倉で終盤での千日手だった模様 何手までで千日手になったのか、教えて欲しい
NHK杯は千日手局も放送するが、銀河戦は千日手局は放送しない、という違いがあるね

23年度の成績は、淡路5勝4敗 大島3勝4敗 2人は初手合いだそうだ
淡路は予選で井上に勝ち、大島は予選で先崎に勝ちとのこと! 2人ともすごいね
実は、大きな声では言えないが、解説の宮田利男を含めた今回登場の3人、
まだ現役だったのね、という感じ(^^; でも予選で強い相手に勝ってるから、期待できるか?

解説の宮田「淡路は不倒流の一言に尽きる、打たれても打たれても倒れない、戦法は何でも指す
 大島は若い頃は居飛車一本だったが、最近は振り飛車も指している 棋風が似ている2人」

淡路は何と、1局目が終盤までいっていたにもかかわらず、持ち時間を使い切っていない
10回の考慮時間を丸々残している 大島は即秒読みで、5回の考慮時間

記録の井道さんの声、かなり良い 井道さんと伊藤明日香さん、2人はよく記録を取っているね

先手淡路で、後手大島は一手損角換わり 相腰掛け銀に進む
この将棋、淡路は一貫してすごい早指しだった

ほぼノータイムで仕掛けた淡路、大島も攻め合って応戦、
だが、大島は考慮時間を早々に使い切ってしまった 何しろ5回しかないからね
残り時間にすごい差がつき、▲10回vs△0回だ 淡路さんは指すのが早い! ネット将棋並みだ

大島の攻めが続くかどうか、というところ 下図で、大島に大技が出た 後手大島の手番↓

後手:大島
後手の持駒:銀二 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉v桂v香|一
| ・ ・ ・ ・v金 ・v金 ・ ・|二
| ・ ・ ・ ・v歩 ・ ・v歩 ・|三
| ・v歩 ・ 馬 ・ ・v歩 ・v歩|四
| 香v桂 歩 ・ ・ 金 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ 歩 歩 ・ 歩|六
| ・ 歩 ・ 歩 歩 ・v角 ・ ・|七
| ・ ・ 金 ・ ・ ・ ・ ・ 飛|八
| ・ ・ 玉 ・ ・ ・ ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手:淡路
先手の持駒:銀二 桂二 香 歩五 

大島、△1九角成!! おおっ! ▲同飛に、△7六香!
これは? 大技が決まったか! に見えたのだが、
以下▲5五馬△7七銀▲6九玉~▲5八玉と早逃げされて見ると、後手は駒が1枚、足りなかった
あー、大島、惜しかった!
淡路は最後、▲1八飛と冷静に戻して受けに利かし、勝ちを決めた

淡路は考慮時間7回残しての勝ち うむ、淡路さん、なかなか強い!
が、しかし、指し直し局ということもあって、やや淡白な内容だった
時間も50分足らずで終わってしまったしね

解説の宮田は、あんまり解説してなかったように思う(^^;
聞き手の藤田「この2人は、一手損角換わりはよくやるんですか?」
宮田「わかりません 私はこんな将棋は指したことがありません」
中盤では、宮田「ここから後手がどう攻めるのか、私は全然わからない」
こんな感じの解説だった 
一手損角換わりは、淡路が生みの親とされていて、2006年に淡路は升田幸三賞を取っている
それくらい言ってくれてもいいのにね

・・・この一局より、予選での、淡路が井上に勝った一局、あるいは大島が先崎に勝った一局のほうを
見たかった、というのは言ってはいけないことだろうか(^^;