2011.10.21
吉田正和四段 vs 上田初美女王
第20期 銀河戦
本戦Eブロック 1回戦
吉田正和四段 vs 上田初美女王
対局日: 2011年9月13日
解説:村山慈明五段
聞き手:野田澤彩乃女流1級
記録:井道千尋女流初段
上田女王が登場、とても楽しみだ! おっ、先手は上田だ、良し、まずは一本取った!
上田さん、ロングヘアーがツヤッツヤだ ついでに、記録の井道さんも髪型が凝っていていいねえ
23年度の成績は、上田9勝7敗 吉田6勝8敗
上田は女流枠で出場、吉田は予選で澤田に勝ち
解説の村山「上田は居、振り、両方指す 居vs振りの、対抗形しか指さないタイプ
吉田は基本は居飛車党、丁寧な受け将棋」
先手上田で対局開始、あー、上田さん、手つきがピシッとしていて、きれいだなあ
対して、吉田の手つき、なんだこれは、独特だ アマチュアのおっちゃんみたいに指すね
もしクイズで「この手つきは誰でしょう?」というのがあったら、即、見分けられるぞ
手つきは上田の圧勝! よって、本局は上田の勝ち、終わり! ・・・冗談です(^^;
▲ノーマル四間飛車+穴熊vs△居飛車+穴熊だ 要するに、相穴熊になっちゃった
まあいい、上田女王がどんな強さなのか見たいから、相穴でも最後までしっかり見るぞ
村山「上田は穴熊を非常に得意としている
プロでは振り飛車穴熊に対しては、居飛車側は8割方、穴熊ですね」
雑談で、村山「上田は女王戦では、甲斐女王に3連勝で勝利した 内容も充実していた
吉田はアマ棋戦で活躍し、奨励会に初段で入り、3年で四段になった」
さて、お互い金銀4枚で囲った穴熊だ 村山「お互いガチガチですね」
村山の解説、抜群にわかりやすわ 考えられるほぼ全ての変化を説明してくれる
さすが「序盤は村山に訊け」というだけある
上田は、ほぼ村山の指摘どおり指していってる 局面、ほぼ解説どおり進んでいく
上田、序盤は完璧、中盤に入り、まだ勝負はこれからだけど、さすが女王だ
村山「上田は丁寧に指している」
中盤の攻防でも、上田はミスなく進めていく まるで村山の解説が聞こえているかのようだ
そして、村山の思考を上回る手が出た 飛車ぶつけの強手! おー、こんな手が見えるのか
吉田もミスなく対応し、局面は互角か? 後手の右桂がさばけてるから、後手がいいのか?
しかし後手は金が一枚、守りから離れてる ・・・形勢判断が難しい
上田、いいよいいよ 勝負になってる それもかなりいい勝負!
後手、離れていた金が狙われ、どう受けるか、というところ
村山「吉田は受け将棋なんで、何かいい受けを指すんじゃないか」
ここで、吉田に持ち駒の飛車を中央に打つ、△5五飛という手が出た!
村山「これは浮かばない手ですね~」
へえ~、さすが吉田、これは好手・・・?
ところが、上田に手を進められてみると、なんとこの飛車がすぐ詰むハメに! うおお、吉田がポカ!!
村山「△5五飛はうまい手に見えたけど、ここで考慮時間を使うんじゃ、吉田、変調ですね」
おおおおお、上田、ここまで互角に渡り合っていただけでもすごいが、
これは勝ちまであるんじゃないか というか、勝てる、この将棋、勝てる 飛車が取れれば勝てる!!
村山「上田が良くなった、飛車が手に入って、攻めがわかりやすくなった」
よっしゃー、上田、いっけー 勝っちゃえ、勝っちゃえ!!
が、しかし、吉田も最善の受けでがんばる さすがだ 容易に土俵を割らない
良くなったと思える上田、遊び銀を引いて活用、受けに回った
村山「はあ~ 落ち着いてますね~」
いい手かどうかはわからないけど、終盤に来てこういう銀引きが指せるとは、上田、強いな~!
上田、ず~っと押してる このままいっけー
両者、考慮時間を使いきり、30秒将棋 ぐぐっ 見ていて俄然、力が入る! 白熱の終盤だ
吉田、攻め込んできた 上田はそれを踏み込んで受けに回ってる
ギリギリで受かっている、ということなのか? こ、怖い
でも、接戦だから、こういう怖い思いをしないと勝てないよね
しかし、受かってる・・・? あ、あれ? 攻めが続くような・・・
6五まで跳ねて来ていた後手の右桂が、モロに活躍した
これは攻めが決まっちゃってるのでは、あれー? ええええー? 攻めを食らってる
あああああーーー ダメだーーー これは受けがないーーーー
122手、上田が投了、吉田の勝ち! だああー 上田、無念・・・
はぁ~、すぐには敗着不明の好局だった 面白かった
村山「上田がいけそうだったが、慎重になって受けすぎたかも 惜しかった 相穴らしい熱戦だった」
あー、いけそうだっただけに、上田、惜しい! でも、実力は存分に発揮していた
これなら、女王を獲るのもうなずける さすが女王、強かったよ
早指しで122手も指して、特に悪い手がない、というのはすごいことだ うんうん、強かった
上田が負けたけど、これはいい将棋だった! 吉田はやはり男子プロ、底力がある
そして、村山の解説、わかりやすく、とても良かった 楽しい1時間半だった(^^)
本戦Eブロック 1回戦
吉田正和四段 vs 上田初美女王
対局日: 2011年9月13日
解説:村山慈明五段
聞き手:野田澤彩乃女流1級
記録:井道千尋女流初段
上田女王が登場、とても楽しみだ! おっ、先手は上田だ、良し、まずは一本取った!
上田さん、ロングヘアーがツヤッツヤだ ついでに、記録の井道さんも髪型が凝っていていいねえ
23年度の成績は、上田9勝7敗 吉田6勝8敗
上田は女流枠で出場、吉田は予選で澤田に勝ち
解説の村山「上田は居、振り、両方指す 居vs振りの、対抗形しか指さないタイプ
吉田は基本は居飛車党、丁寧な受け将棋」
先手上田で対局開始、あー、上田さん、手つきがピシッとしていて、きれいだなあ
対して、吉田の手つき、なんだこれは、独特だ アマチュアのおっちゃんみたいに指すね
もしクイズで「この手つきは誰でしょう?」というのがあったら、即、見分けられるぞ
手つきは上田の圧勝! よって、本局は上田の勝ち、終わり! ・・・冗談です(^^;
▲ノーマル四間飛車+穴熊vs△居飛車+穴熊だ 要するに、相穴熊になっちゃった
まあいい、上田女王がどんな強さなのか見たいから、相穴でも最後までしっかり見るぞ
村山「上田は穴熊を非常に得意としている
プロでは振り飛車穴熊に対しては、居飛車側は8割方、穴熊ですね」
雑談で、村山「上田は女王戦では、甲斐女王に3連勝で勝利した 内容も充実していた
吉田はアマ棋戦で活躍し、奨励会に初段で入り、3年で四段になった」
さて、お互い金銀4枚で囲った穴熊だ 村山「お互いガチガチですね」
村山の解説、抜群にわかりやすわ 考えられるほぼ全ての変化を説明してくれる
さすが「序盤は村山に訊け」というだけある
上田は、ほぼ村山の指摘どおり指していってる 局面、ほぼ解説どおり進んでいく
上田、序盤は完璧、中盤に入り、まだ勝負はこれからだけど、さすが女王だ
村山「上田は丁寧に指している」
中盤の攻防でも、上田はミスなく進めていく まるで村山の解説が聞こえているかのようだ
そして、村山の思考を上回る手が出た 飛車ぶつけの強手! おー、こんな手が見えるのか
吉田もミスなく対応し、局面は互角か? 後手の右桂がさばけてるから、後手がいいのか?
しかし後手は金が一枚、守りから離れてる ・・・形勢判断が難しい
上田、いいよいいよ 勝負になってる それもかなりいい勝負!
後手、離れていた金が狙われ、どう受けるか、というところ
村山「吉田は受け将棋なんで、何かいい受けを指すんじゃないか」
ここで、吉田に持ち駒の飛車を中央に打つ、△5五飛という手が出た!
村山「これは浮かばない手ですね~」
へえ~、さすが吉田、これは好手・・・?
ところが、上田に手を進められてみると、なんとこの飛車がすぐ詰むハメに! うおお、吉田がポカ!!
村山「△5五飛はうまい手に見えたけど、ここで考慮時間を使うんじゃ、吉田、変調ですね」
おおおおお、上田、ここまで互角に渡り合っていただけでもすごいが、
これは勝ちまであるんじゃないか というか、勝てる、この将棋、勝てる 飛車が取れれば勝てる!!
村山「上田が良くなった、飛車が手に入って、攻めがわかりやすくなった」
よっしゃー、上田、いっけー 勝っちゃえ、勝っちゃえ!!
が、しかし、吉田も最善の受けでがんばる さすがだ 容易に土俵を割らない
良くなったと思える上田、遊び銀を引いて活用、受けに回った
村山「はあ~ 落ち着いてますね~」
いい手かどうかはわからないけど、終盤に来てこういう銀引きが指せるとは、上田、強いな~!
上田、ず~っと押してる このままいっけー
両者、考慮時間を使いきり、30秒将棋 ぐぐっ 見ていて俄然、力が入る! 白熱の終盤だ
吉田、攻め込んできた 上田はそれを踏み込んで受けに回ってる
ギリギリで受かっている、ということなのか? こ、怖い
でも、接戦だから、こういう怖い思いをしないと勝てないよね
しかし、受かってる・・・? あ、あれ? 攻めが続くような・・・
6五まで跳ねて来ていた後手の右桂が、モロに活躍した
これは攻めが決まっちゃってるのでは、あれー? ええええー? 攻めを食らってる
あああああーーー ダメだーーー これは受けがないーーーー
122手、上田が投了、吉田の勝ち! だああー 上田、無念・・・
はぁ~、すぐには敗着不明の好局だった 面白かった
村山「上田がいけそうだったが、慎重になって受けすぎたかも 惜しかった 相穴らしい熱戦だった」
あー、いけそうだっただけに、上田、惜しい! でも、実力は存分に発揮していた
これなら、女王を獲るのもうなずける さすが女王、強かったよ
早指しで122手も指して、特に悪い手がない、というのはすごいことだ うんうん、強かった
上田が負けたけど、これはいい将棋だった! 吉田はやはり男子プロ、底力がある
そして、村山の解説、わかりやすく、とても良かった 楽しい1時間半だった(^^)
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