第20期 銀河戦
本戦Bブロック 2回戦
田中悠一四段 vs 淡路仁茂九段
対局日:対局日:2011/9/9
解説:宮田利男七段
聞き手:藤田 綾女流初段
記録:井道千尋女流初段

土曜に放送された銀河戦
田中悠一は予選でシーザー(堀口一史座)に勝ち 淡路は前局で大島に勝ち
23年度の成績は、田中悠一6勝6敗 淡路6勝4敗

解説の宮田利男「田中悠一は振り党 淡路は居、振り、両方指す不倒流」
田中は26才、淡路61才 若手vs大ベテランだ

先手田中悠一で、▲角道を止めた石田流+美濃vs△居飛車になった

駒組みが一段落してみると、淡路のほうは玉が薄く、構想が難しい
宮田「このままでは後手が作戦負けになる」
何か策があるのか・・・と思って見ていると、
淡路、守りの銀を先手の攻めの銀にぶっつけていくという発想を見せた
こんな手は見たことがない 大丈夫か?
宮田「昔から、こういう攻めが決まったことはあんまりない(^^; 淡路さん、若いわ」

▲田中のさばきvs△淡路の押さえ込みという図式で進んだ
田中、絶好の垂れ歩を指し、と金作りが後手、受からない
宮田「いや、気がつかない 田中君、強いですねえ」
こりゃー決まった、もうダメだろう、やっぱり若手は強いもんねえ
若手がベテランを踏みつけていく、ありがちな一局か、と思ったのだが・・・

ここから淡路の粘りがすごかった 淡路、自陣に、と金を3枚も作られながら、粘る粘る
後手は玉と飛と角が接近している悪形なのだが、なりふり構わずだ
さらに悪形にする角筋を止めてしまう△3三金と上がる手、思い浮かばないな~!
田中の、と金がすり寄ってくる攻めを、ギリギリ一手間に合わせて受けてる

寄せ合いの終盤、秒に追われる田中 淡路は時間をまだ余している
お互い技を出し合う攻防、長手数になってきた、これは面白い かなりの熱戦だ 

・・・いつの間にか、田中のほうが玉が危なくなってる!?
でも田中も勝負手を指してる どっちが勝ってるんだ??
難しくて長い戦いだ しかし、いつの間にかやや淡路ペースか 
扇子を開く淡路さん、そこには「不倒」の2文字が! ヒュー、淡路さん、かっこいい!!

どうも、田中の玉に受けがないみたい?? 
後手玉はけっこう安泰だ ええー 先手の、と金が3枚での攻めが、まさか受けられてしまうとは! 
そして、淡路は最後まで間違えず、田中をノックアウトしてしまった 144手で淡路の勝ち

ひえー、後手は中盤で駒がバラバラな感じだったのに、淡路さん、この将棋をまとめるのか
と金を3枚も作られて、普通ならあきらめそうなものだったのに・・・
まさに「不倒流」の面目躍如の一局! これはお見事だった! パチパチパチ

宮田「何回か形勢、入れ替わった一局 不倒流、強いですね 尊敬します」
いや、この一局は見ごたえがあった 
難解な終盤で理解不能なところもあったけど、「終盤が複雑ゆえの将棋の面白さ」がよく伝わってきた
見ていてとても楽しかった 不倒流、健在だね 淡路さん、かっこよかった!!