2011.12.23
松本佳介六段 vs 佐々木勇気四段
第20期 銀河戦
本戦Gブロック 3回戦
松本佳介六段 vs 佐々木勇気四段
対局日: 2011年10月12日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級
対局者の佐々木勇気(ゆうき)と解説の佐々木慎(まこと)、
それぞれ下の名前のほうで区別することとする
23年度の成績は、松本5勝8敗 勇気14勝7敗
松本は予選で森けい二に勝ち、勇気は山口アマ、伊奈に勝ち2連勝中
解説の慎「松本はかなりの攻め将棋、強引な攻めをつなげるのがうまい
勇気は序盤はおおざっぱで終盤で勝負する、こちらもすごい攻め将棋」
先手松本で居飛車、後手勇気で4手目△4二飛戦法
そこから△3五歩~△3二飛~△3四飛の石田流になった
定跡どおり角交換があって、中盤が下図 後手番
今、後手の△4四飛に▲2六飛と上がって4六の地点を受けたところ
ここで後手の次の一手、これでもう流れが後手に傾いた
実戦では、その手以下は後手の攻めがずーっと続き、勇気が快勝した
次の一手をぜひ当ててみてほしい 石田流使いのに人は頻出の手筋と思う
ヒント・手筋の軽手
後手:佐々木勇気
後手の持駒:角
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・v銀 ・v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 飛 ・|六
| ・ 歩 銀 金 歩 銀 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:松本
先手の持駒:角
後手番
正解は、△3六歩
ほっとけばもちろん△4六銀だし、
▲3六同飛には、△4九角~△2七角成、もしくは△2七角、もしくは△2八角がある
(解説の慎は△4九角を推奨)
▲3六同銀には、以下△4六銀▲4七歩△5五銀で後手だけ一歩持って満足
本譜は△3六歩以下、松本は▲7四歩とちょっかいを出してみたが(のちに▲5五角の王手飛車狙い)、
△7四同飛▲3六歩△2四歩と戦いが拡大し、そこからは勇気が攻めまくって押し切った
この一局、松本は形勢が悪くなってから、自陣に駒を投入して粘った
しかし勇気は攻めの手を全く緩めない 手を戻して守ったら、手数は長くなるけど、
安全勝ちできそうだったのだが、「そんなヌルイことは全く考えていない」
というのが手つきから伝わってきた 勇気の若さの勢いが、存分に感じとれた
ヒカルの碁でいうと、15巻13ページ、中堅プロをヒカルが圧倒するシーン
中堅プロ「コイツはただ確実に守っていればいいだけなのに 守るどころか は・・・反撃してくる!」
まるでこのシーンのようだった
勇気は考慮時間を3回残しての快勝 おそらく次の浦野戦も勝つだろう その次には豊島だ
佐々木勇気vs豊島、この一戦が今から楽しみだ(^^)
本戦Gブロック 3回戦
松本佳介六段 vs 佐々木勇気四段
対局日: 2011年10月12日
解説:佐々木 慎五段
聞き手:中村真梨花女流二段
記録:野田澤彩乃女流1級
対局者の佐々木勇気(ゆうき)と解説の佐々木慎(まこと)、
それぞれ下の名前のほうで区別することとする
23年度の成績は、松本5勝8敗 勇気14勝7敗
松本は予選で森けい二に勝ち、勇気は山口アマ、伊奈に勝ち2連勝中
解説の慎「松本はかなりの攻め将棋、強引な攻めをつなげるのがうまい
勇気は序盤はおおざっぱで終盤で勝負する、こちらもすごい攻め将棋」
先手松本で居飛車、後手勇気で4手目△4二飛戦法
そこから△3五歩~△3二飛~△3四飛の石田流になった
定跡どおり角交換があって、中盤が下図 後手番
今、後手の△4四飛に▲2六飛と上がって4六の地点を受けたところ
ここで後手の次の一手、これでもう流れが後手に傾いた
実戦では、その手以下は後手の攻めがずーっと続き、勇気が快勝した
次の一手をぜひ当ててみてほしい 石田流使いのに人は頻出の手筋と思う
ヒント・手筋の軽手
後手:佐々木勇気
後手の持駒:角
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・v香|一
| ・v玉v銀 ・ ・ ・v金 ・ ・|二
| ・v歩v歩v歩v歩v歩v桂v歩v歩|三
|v歩 ・ ・ ・ ・v飛 ・ ・ ・|四
| ・ ・ 歩 ・v銀 ・v歩 歩 ・|五
| 歩 ・ ・ 歩 ・ 歩 ・ 飛 ・|六
| ・ 歩 銀 金 歩 銀 歩 ・ 歩|七
| ・ ・ 玉 ・ 金 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手:松本
先手の持駒:角
後手番
正解は、△3六歩
ほっとけばもちろん△4六銀だし、
▲3六同飛には、△4九角~△2七角成、もしくは△2七角、もしくは△2八角がある
(解説の慎は△4九角を推奨)
▲3六同銀には、以下△4六銀▲4七歩△5五銀で後手だけ一歩持って満足
本譜は△3六歩以下、松本は▲7四歩とちょっかいを出してみたが(のちに▲5五角の王手飛車狙い)、
△7四同飛▲3六歩△2四歩と戦いが拡大し、そこからは勇気が攻めまくって押し切った
この一局、松本は形勢が悪くなってから、自陣に駒を投入して粘った
しかし勇気は攻めの手を全く緩めない 手を戻して守ったら、手数は長くなるけど、
安全勝ちできそうだったのだが、「そんなヌルイことは全く考えていない」
というのが手つきから伝わってきた 勇気の若さの勢いが、存分に感じとれた
ヒカルの碁でいうと、15巻13ページ、中堅プロをヒカルが圧倒するシーン
中堅プロ「コイツはただ確実に守っていればいいだけなのに 守るどころか は・・・反撃してくる!」
まるでこのシーンのようだった
勇気は考慮時間を3回残しての快勝 おそらく次の浦野戦も勝つだろう その次には豊島だ
佐々木勇気vs豊島、この一戦が今から楽しみだ(^^)
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