羽生善治二冠vs阿久津主税七段 NHK杯 3回戦
解説 森下 卓

矢内、あいかわらず手堅くまとめてるファッションだ この服、以前も着ていたような(^^;
さあ、今日は羽生の登場だ これが王者の将棋だ、という将棋を見たいが、どうか

羽生は竜王戦1組、順位戦A級 王位、棋聖の二冠 2回戦で戸辺に勝ち NHK杯は26回目の出場
阿久津は竜王戦2組、順位戦B1 1回戦で窪田、2回戦で村山に勝ち NHK杯は7回目の出場

解説の森下「羽生はどの棋戦でも勝ちまくっているが、純粋なトーナメントで3連覇はすごい
 阿久津は羽生が学んだ道場の後輩、年齢は一回り下で同じ道を歩んできている」
森下は「同じ道を歩んできている」と言ったが、阿久津は今29才、羽生は今41才、
羽生が七冠を達成したのが25才のときだったから、実績が全然違うけどね(^^;

事前のインタビュー
羽生「阿久津は序盤で色々工夫し、切れ味鋭い将棋 
 激しい攻め合いになりそうなので、元気よく指したい」

阿久津「羽生は攻守にバランスのとれた棋風 自分の力を出し切りたい」

先手羽生で、超速▲3七銀vs△ゴキゲン中飛車になった
森下「今、流行の作戦 ゴキゲンは阿久津の得意戦法の一つ」
相穴熊もあるかと思ったが、羽生は▲4四銀と▲6六銀の2枚銀の作戦だった
うん、相穴熊より、私は断然、こっちのほうが好きだ

2人の対戦成績が出た 羽生の8勝、阿久津の1勝 まあ、こんなものだろう 
阿久津はまだタイトルを取ったことがないものね

羽生が右桂を元気良く跳ねだし、戦いが始まった
銀交換になり、阿久津が△6五銀と打ち、△7六銀とすりこんできた こういう手、実戦的だよね
森下「居飛車党が非常に嫌がる手」
解説の森下、なかなかいい解説だ 居vs振りの対抗形で、解説もしやすいのだろう

森下「あんまりこういう手は好きじゃないけど」といいつつ、指摘したのは△7七桂と打ち込む手だ
相手の玉頭に桂打ちかあ あれ、でも、もしそれをやられたら、先手はどうやって受けたらいいの?
と思って見ていたら、△7七桂、キター 検討してみると、意外にいい受けがない?
森下「△7七桂が、いい手になる可能性がある」

おお、羽生、ピンチか 特に疑問手を指したとは思えないが、仕掛けが単調すぎたか?
薄い玉形で銀も桂も交換した構想が悪く、もう挽回がきかないのか?

が、羽生は切り返しを用意していたのだった ▲2六飛と浮いて、▲4七桂という自陣桂!
これでピッタリ受かっていた おおおー、さすが羽生だ これで形勢はまだまだ互角のようだ
いいよいいよー、さすが、高度な応酬 こうでなくっちゃね(^^)

ところが! この将棋、見所があったのは、ここまでだった 
阿久津、58手目、△6五桂~△7七銀って、どういうこと?
2歩損してゆっくりできないとはいえ、そんな手しかなかったのだろうか?
△7七銀に▲8九玉と強気で逃げられ、手が続かない これで後手は切れ模様になってしまった
一気に羽生の勝勢に・・・ んなアホな・・・

△7七銀▲8九玉のところで、事実上、もうこの将棋は終わってしまった 
後手からうまく攻めを続ける手がない 
阿久津、すんごい駒損になってしまい、どうしようもなくなってしまった
羽生、大量の持ち駒で、よっぽど間違えなければ勝ち、という将棋になった
ええー なんだこの展開は・・・

羽生が最善でキッチリまとめてくれたら、まだ良かったのだけど、
寄せ方がどうにも変で、私の目から見ても、最善を逃していると思えた
△5七馬の前に▲3五角は打ち得だったはず、なんで打たなかったのだろう
森下は「う~ん」を連発、
森下「まるで私がやるような危険な寄せ方(^^;」 ありゃりゃ(笑)

結果は137手で羽生が勝ちきったけど、もっとすっきり勝って欲しかった

うーん、まあ、残念ではあったが、やはり羽生の将棋ということで、見ていて退屈はしなかった
そこはなんだかんだ言っても、羽生のネームバリューがモノを言ってるね

今日の羽生だったら、ボンクラーズを相手にしたら、やばかったかも、と思う
でも、森下も言っていたけど、形勢が良すぎたから緩んだ、というのもあっただろう
あれだけ持ち駒がたくさんあると、どれを使っていいか、難しいからね

感想戦がなかったが、58手目のところ、△6五桂~△7七銀、
あの攻めしか後手には手がなかったのだろうか 検討してほしかった

なんだかんだで羽生が勝ち、NHK杯の連勝記録を17に伸ばした 
ここ5年間の羽生のNHK杯の戦跡を調べてみると、以下のようになっている やはりすごい(^^;
第57回 ○中川 ○久保 ●長沼
第58回 ○山崎 ○飯島 ○佐々木 ○久保 ○森内
第59回 ○井上 ○先崎 ○山崎 ○丸山 ○糸谷
第60回 ○伊藤真 ○勝又 ○佐藤康 ○渡辺 ○糸谷
第61回 ○戸辺 ○阿久津 ?郷田