羽生善治二冠vs郷田真隆九段  NHK杯  準々決勝
解説 深浦康市

A級で8連勝し、ぶっちぎりで名人戦の挑戦を決めた羽生の登場だ 好局が期待されるが、どうか

羽生は王位、棋聖の二冠 戸辺、阿久津に勝ってベスト8進出 順位戦A級、竜王戦1組 
NHK杯は26回目の出場 
郷田は金井、広瀬に勝ちベスト8進出 順位戦A級、竜王戦1組 NHK杯は20回目の出場

解説の深浦「羽生は相変わらずスキがない 二冠を維持しNHK杯も3連覇中
 衰えることを知らないすごい人 郷田は棋王戦に挑戦し、最近は力が復活した
 長い年数にわたって見ていたい、ロングセラータイプの好取組」

事前のインタビュー
羽生「郷田は攻守にバランスのとれた棋風で、早見えもする 私も力強い将棋が指せるようにがんばる」

郷田「(意気込みは)いつもどおりなんですけど、羽生さんとはずいぶん指しているんですけど、
 NHK杯ではあまり指していない いい対局ができるようにがんばりたい」

2人の対戦成績は、羽生42勝、郷田20勝と出た そんなに指していたのか

先手羽生で、ノーマルな角換わりの相腰掛け銀の先後同型になった
なかなか解説が始まらず、番組開始から20分、やっと解説が始まった 
もっと早くに解説を始めてくれないと、序盤が見ていてつまらない これは改善してほしいものだ

羽生が4歩、次々に突き捨て、開戦した 郷田、△8一飛とする作戦 
2010年12月のA級順位戦の▲郷田vs△渡辺戦で、渡辺が指した手ということだ(結果は▲郷田勝ち) 
深浦「△8一飛は実戦例が極端に少ない」 

戦いの最中、郷田、その飛車を△4一飛!と転回させた そうかー、これが狙いか おもしろい手だ
銀取りを放置しての飛車回り、斬新な指し方だ こんな手があるのか まだまだ知らない手があるなあ
矢内「郷田は早指しで飛ばしてますね」
深浦「この一局にかける思いが伝わってきますね」 

ここで、羽生が魅せた 負担になった4五の銀を取らせ、▲4七桂と、後手の飛車成を防いだ 
これは、どういう手だろう いい手なのか?
深浦「羽生は短時間でも、何か技を出してきますねー おそらく郷田の研究には▲4七桂はないですね」
この桂が、吉と出るか凶とでるか

盤面の大部分で広く戦いが起こっている、という、手が広い局面になった
これは、手の予想がしにくい 真の実力が問われる将棋だ 
この一局、私は予想手が何も思い浮かばないこともしばしばだった

中盤の難所で、郷田も考え込む 矢内「今、形勢は?」
深浦「パッと見、と金が大きいので、先手を持ちたい気がする ▲4七桂は印象に残りますね
 郷田の棋風からして、▲4七桂のようなわけのわからない手は研究しにくいでしょうね(笑)」

▲4七桂が跳び跳ねて活用でき、▲6一角に郷田が△4三角が受けたところでは、
深浦「△4三角は見た目にも苦しそう 先手が良くなった」
やっぱり、羽生のほうが強いか 郷田、研究手も及ばなかったということか、もう終了か?

が、ここで、郷田も魅せた 駒がいっぱい当たっている局面で、
先手玉の腹に、銀のタダ捨ての打ち込み、△6九銀!! うおおーー これはすごい
深浦「ええ!? いや~ ひねりだしましたね これは」

が、さらに、羽生がそれを上回った! 絶妙の馬引きで、攻防に利かせた!
▲3四馬! これが決め手だった
深浦「冷静な手に見えますね ▲3四馬は指されてみれば、なるほど、ですね」
おおー、羽生、ええぞええぞ それでこそ羽生だ 永世六冠、タイトル80期だ!

羽生、自玉の安全と、相手玉の寄りをきっちり見切って、勝ちを決めた 99手で羽生の勝ち
矢内「内容が濃かったですね」
深浦「郷田が意欲的な作戦をぶつけてきたが、▲4七桂がうまい手だった あの桂が後々、
 こんなに活躍するとは思いませんでした」

羽生、郷田を完全に上回り、会心譜だったね いや、羽生にとっては、これくらい普通かな?
郷田の研究手△4一飛も、勝負手△6九銀も、羽生には通用しなかった 
さすが、羽生! いよっ、超一流! パチパチパチ
郷田が羽生の強さを存分に引き出してくれ、見ごたえがあった とても良かった 

さすが一流どうし、ひさしぶりに、おもしろい将棋を見れた
毎回、これくらいの内容だったら文句なし、なんだけどね 
羽生、NHK杯4連覇が見えてきた 羽生を止められるとしたら、誰か?
やっぱり渡辺しかいない気がする NHK杯、ようやく盛り上がってきた(^^)