稲葉陽 五段vs大石直嗣 四段 1回戦
解説 山崎隆之

さあー、心機一転、新たに第62回NHK杯の開幕だ 注目の新司会者は誰かな?
・・・って、や、矢内~! また矢内~ 通常、3年交代なのが普通なのだけど、矢内、続投か!
えーっと、正直、微妙(笑) 誰が来るのかなー、と、もうだいぶ前から、次の司会は誰か、と
身構えていたからね まさか、千葉涼子じゃないだろうな、とか(^^;

解説に、今日は山崎か 矢内と山崎・・・ いや、何でもない(^^;

新しいトーナメント表を見ると、私みたいなマニアになると、
誰が出てるか、より、誰が出れなかったか、を見てしまう 
あー、糸谷がいない! そして、先崎がいない
先ちゃん、ここのところNHK杯で見てないなあ 残念だ
何だかんだで、コンビニに行くと、週刊文春の先ちゃんのエッセイ、読んでるからね
全体的に、若手の活きのいいところが、かなり多く出てるね
豊島、佐藤天彦、中村太地、アベケン、菅井etc

山崎「羽生の近くに、橋本がいるのが注目 今、講師をやっている野月vs甲斐女流、
 個人的には、つい前まで記録をしていた門倉に勝ちあがって欲しい」
ハッシー、注目だね 新A級、ぜひ勝ちあがって、羽生vsハッシーを見たいものだ

山崎「今日は関西の優秀な若手2人
 大石は、ここ1年で将棋に打ち込んで強くなった、めざましい成長をとげている、
 受けが残念なところがあるが、攻めがそれをおぎなって余りある
 稲葉は、早指しが、ものすっっごく強い、私も歯が立たない 特徴は終盤の鋭い攻め、
 爆発力がある、誰に勝っても不思議はない」

大石は森信雄門下、2009年四段 竜王戦6組、順位戦C2 総合成績優秀により、予選免除
 本戦は2回目の出場

稲葉は井上門下、2008年四段 竜王戦4組、順位戦C1 予選で増田、藤原、糸谷に勝ち
 本戦は初出場  
 
糸谷に勝ったのは稲葉だったのか 糸谷も見たかったが、しかたないね
(連盟のHPで予選の表が見れる)
稲葉、前期の銀河戦ではベスト4までいったもんね

事前のインタビュー
大石「稲葉は攻守にバランスよく、終盤のねじりあいが強い
 終盤を見てもらいたい、自分らしさを全面に出したい」

稲葉「プロになったときに、NHK杯に出ることが一つの目標だったので、出れて良かった
 大石とは、いつもよく指している 勢いよく積極的に指したい」

先手大石で、対局開始 相居飛車、横歩を取るかどうかで若干、間があったが、大石は取った
稲葉は横歩取りの著書も最近出してる、その稲葉相手に横歩を取ったか 自信があるのだろう

駒組みが進む 今回は、わりと早くに解説が始まった うんうん、いいよいいよ 
いつも、このくらいの早さで解説を始めてくれればいいね
山崎の解説、すごくわかりやすい この一局を通して、ずっとわかりやすかった
さすが、「横歩取り新山崎流」の発案者だけある! 
山崎は、ちょうど先日、それで升田幸三賞特別賞を受賞したところだね

序盤、大石が工夫を見せた ▲2八銀から銀をするすると上がってきた
山崎「大石の研究手だろう、歩得していて、しかも攻めの主導権を取ろうというよくばった戦法」
へー、積極的でいいね
さらに、大石、角交換して▲6六角と据え、3三の地点を一点狙い! うわーシンプル(笑)
山崎「どうしても自分から攻めたいという、ありえない発想(笑)」
若手らしくていいよ それにしても、山崎、自分でも独特の発想の序盤を指すのに、他人の手のことは
「ありえない発想」とか言うんだね(^^;

さあ、稲葉はどう受ける? て、△8六歩で攻め合いか! 勢いがいい、これぞ若手どうし 
面白い あら、大石が考え込んでる
山崎「すぐ▲同歩と取らないということは、▲3三角成を考えてるんじゃないか」

行け行け、行ったらどうなるんだ って、ホントに行った~! ▲3三角成! うおお~ 
山崎「うわー いや ちょっとお ホントかよ ウソと言って欲しい」
矢内「ホントのようです(笑)」
山崎「無条件で手抜く人がこの世にいるんですね(^^; 自分の棋風に身を任せてますね
 いい悪いを通り越して、勝負度胸がありますねー」
激しい、楽しい、見てて面白い! アマチュアっぽい、荒い指し方 いいよいいよー(^^)

山崎「思いつきもしない展開、一気に最終盤になりましたね 中盤が数手という(笑)」
山崎がまだびっくりしていた、ここだった 
この対局、最大の見所、盤上この一手、の手が稲葉に出た!
攻防に利く絶好手、△7七角!! わー 先手の銀の利きだから、気づきにくい手だ
なんか、こんな角が成立したのでは、後手が有利になったか これはシビレたか・・・?
山崎「大石が警戒していた、稲葉の終盤力ですね なるほどー」 

大石、まだパンチを放って攻め合う、駒が激しく入れ替わる 見てて面白い
しかし、稲葉は的確に対応しているようだ やっぱり、△7七角が痛かったか
山崎「稲葉は、一気の寄せを狙っていると思う 華麗に決めるタイプなんで」
が、稲葉の指し手は駒得する当然の手だった
山崎「あ 平凡な手だった(^^;」
矢内「フフフ(笑)」

稲葉、秒読みでは一気の寄せは見えなかったのだろう、徹底的に受けまくった
△7六角~△7七桂成っていう受け、こんな手が見えるんだなあ 才能だね
結果、96手で稲葉の快勝だった あー、最後は差がついた 
でも激しい将棋で、お互いの意思が正面からぶつかりあって、面白かったよ

山崎「大石の無理気味の攻めの方針を、稲葉がうまく捕らえてモノにした」
感想戦で、大石「△7七角打たれてピッタリ、きつかった」 △7七角は名角だったね
うんうん、感想戦、5分しかなかったけど、ポイントの局面をやってくれてよかったよ

若手どうしらしい、勢いを感じさせる内容、1回戦の第1局にふさわしい、面白い将棋だったと思う 

今期も、このブログでNHK杯の感想を書いていこうと思う(^^)
ちなみに、新番組「将棋フォーカス」では羽生がゲストで、NHK杯は26回出場で10回優勝、
通算がちょうど100局、84勝16敗という、とんでもない成績を残していると紹介された
羽生の5連覇を阻止するのは、誰になるのだろうか?