佐藤紳哉六段vs豊島将之七段 NHK杯 1回戦
解説 佐藤天彦

今日は紳哉君と、若手のホープ豊島の対決か おー、紳哉、カツラ似合ってるね
でも、もうカツラと知っているんで、カツラと思って見てしまう(^^;
服装も、真っ黒のジャケットと黒のインナーでカッコイイ 胸元にはネックレスだ

って、解説の天彦の髪型、これは何?? 3ヶ月くらい散髪に行ってません、というような髪型!
これが今どきのオシャレな髪型なのか もう全然ついていけない(^^;

紳哉は、1997年四段 安恵門下 竜王戦2組、順位戦C2 へ~、竜王戦は2組なのか
予選で石川、上野、飯塚に勝ち、2回目の本戦出場 11年ぶりだそうだ

豊島は、2007年四段、桐山門下 竜王戦3組、順位戦B2
総合成績優秀で予選免除 3回目の本戦出場 

解説の天彦「紳哉は棋界を代表する長考派 自分が納得するまで考える
 正統派の居飛車党、持ち時間の短いNHK杯でどのような将棋を見せるか
 豊島は序盤を突き詰めて研究するタイプ 中終盤力も非常にある 序盤は飛ばすタイプ」

事前のインタビュー
紳哉「豊島ぁ? 強いよね 序、中、終盤とスキがないと思うよ
 だけど、俺は負けないよ! 駒たちが躍動する俺の将棋をみなさんに見せたいね!」

聞いていた矢内「・・・はい(笑)ということで、ははは」
天彦「なかなか斬新な(笑)」
紳哉、前代未聞のヤンキー口調でのコメント(笑)やってくれた(笑)
放送を見た米長会長に怒られるかもしれないなあ(^^;

豊島「紳哉の印象は、攻め将棋で、非常に積極的な棋風なので、こちらも積極的に指して、
 先攻できる展開を狙いたい 優勝めざしてがんばります」

先手紳哉で対局開始 戦型は、居飛車超速▲3七銀vs△ゴキゲン中飛車+美濃になった
天彦「相居飛車と予想したんですが、さっそくはずれました(^^;
 豊島は最近はゴキゲンは少ないのでちょっと意外 豊島は戦略家で、相手の思惑をはずすのがうまい
 今、ゴキゲンの対策は、7割が超速▲3七銀 」
紳哉が2枚銀で、押さえ込みを計るという将棋だ

雑談で、天彦「紳哉は交流範囲が広い 対局中の表情が、普段とギャップがある」
苦虫を噛み潰したような顔で指す紳哉、東北地方の「なまはげ」みたいだと思って見ていた(^^;
紳哉の指すときの駒音、パシッと鳴って、気持ちがいい
(豊島はオールラウンダーという話になり)
矢内「豊島に以前聞いたが、色々な戦法を指すのが楽しいですよね、っておっしゃってた」

さて、序盤、豊島は9筋を受けなかった さばきを優先した指し方ということだ
紳哉、早くも考え込んでいる 取られそうな4五の銀、どうやって凌ぐのか・・・
矢内「(先手は4五の銀を)どうしましょうか」
天彦「わかんないですね(^^; 後手を持ってみたい」
え~、もう後手がいいの?? 戦い、まだ始まったばっかりじゃん 紳哉は大丈夫か?
そして、記録係の声「9回目の考慮時間に入りました、残り1分です」
どしぇー、もう9回目!! 豊島は、まだ最初の10分の持ち時間を使い切ってもいないぞ

紳哉、▲5六歩と辛抱したが、これが局後に悔やむことになった手だった
豊島に△4三銀と銀をバックされ、紳哉、最後の考慮時間に突入 ああー大ピンチだ

どうやって豊島が優勢を決定づけるか、ということろで、矢内がすばらしい手を指摘!
矢内「(6四の地点に手をやり)角とか・・・」
ぺタッと大盤に角を貼った矢内
天彦「△6四角ですか? なるほどお 筋がいいですねー」
検討してみると、盤上、この一手に見えるではないか
天彦「これはイイ手ですね 絶好手の可能性がありますね」
おおー天彦がベタ褒めだ これだね この一手だ 豊島は逃さないだろう!
実戦は、△3五歩の突き捨てを入れてから△6四角、だった 矢内、ほぼ正解! パチパチパチ
そして豊島、さすが、名人候補! △3五歩を入れないと角が狙われたんだね
ここ、天彦の解説、ナイスだった

後手の豊島の優勢が決定的になり、もう投了級かと思われたが、紳哉は粘った
もう何もかも放置で、2筋に、と金を作って勝負! なるほど これでまだがんばるか
紳哉、このまま負けたのではいいところなしだ、これはいいがんばりだね 
紳哉、必死の形相で、本当に、なまはげそっくり(^^;
▲5五角のライン+吊るし桂で、最後の一発逆転を狙う紳哉 おお、そうでなくっちゃね

しかし、豊島の指し手は正確を極め、差が広がる一方 あーだめだー
天彦「はっきり後手優勢」
なんと、豊島、まだ8回も考慮時間を残しているではないか うわー
天彦「豊島は、終盤に時間を残す、実戦的な指し方で、高い勝率を上げている
 局面は後手の大優勢だが、豊島には油断が見られない」

将来の名人候補の豊島、さすがの寄せっぷりを披露し、手堅く勝ちを収めた
106手で豊島の勝ち ああー紳哉負けたかあ うーん、ダメだったか・・・
豊島は5回も考慮時間を残していた

天彦「豊島の戦型選択、研究に裏打ちされた序盤の早指しで、紳哉のほうは、終始苦しい展開だった
 豊島の、確実なカライ指し方が見れた」

局後、紳哉「ふがいない将棋になっちゃった・・・」
豊島「実は、似た将棋を指したことがある」
紳哉「こっちは経験がないのがバレバレで」
そうだったのかorz 紳哉が序盤で考え込んでいたのは、長考派だからではなく、
経験のなさが原因だったのか 

紳哉「▲5六歩が弱気だったね」
でも、そこではもう、残り時間が切迫していたわけで、そうなった原因は研究が足りないわけで・・・
豊島の研究をはずす意味で、いっそ丸山ワクチンとか、やれば良かったかなあ
研究してなくて、その作戦を採用しちゃって、
しかも相手はその戦法の研究は万全と思われる相手、これでは勝ち目が薄すぎる
紳哉の髪の毛くらい薄(以下略)

ただ、豊島のほうは、いかんなく実力を発揮してくれて、良かった
△3五歩~△6四角という手は、さすがだった 私の中で、豊島の評価はすでにA級棋士なみだ

紳哉、番組が終わる直前に、カツラを取るファンサービスをやってくれるか、と思って
ちょっと期待してしまったのだが、何事もなく終わった
まあ、カツラって、そう簡単に取れるもんじゃないか(^^;

盛り上がりに欠けたということはあるけど、紳哉も終盤、▲5五角のラインで吊るし桂での
一発逆転を狙っていて、最後まで気は抜けなかった
そして、最後に▲5七歩じゃなくて▲4五玉と上部に逃げ出したらどうだったのか、
私は後手を持って勝ちきる自信が全くない(^^;
大差に見えて、実はそうではなかった一局と思う 1回戦としては、私はまずまず面白かった
1回戦は、何かひとつでも見所があればそれでいいと思ってるのでね

豊島、昨年度のNHK杯では2回戦の渡辺戦で、すばらしい将棋を見せたが惜敗した
今年はぜひガンガン勝ち上がってほしいものだ