第20期 銀河戦
本戦Dブロック 10回戦
深浦康市九段 vs 阿久津主税七段
対局日: 2012年4月20日
解説:木村一基八段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:渡辺弥生女流1級

聞き手が矢内ではないか おおー、NHK杯のときより、かわいいかもしれない
NHK杯では、矢内が出てくることが当たり前になってしまっているため、ありがたみが少ない
銀河戦だと、意表を突いて出てくるので、おおっ、この子はかわいいじゃないか、となるのだった

平成23年度の成績は、阿久津25勝13敗、深浦27勝20敗 2人の対戦成績は深浦の5-4
阿久津は前局で杉本に勝ち 深浦は予選シード

解説の木村「阿久津はプロから見ても、才能があふれる 見ている人が、おおっと言う手が出る
 深浦はミスが少ない 後手番でも積極的 いつも高勝率を保っている」

先手阿久津で、相横歩取りになった 阿久津が途中で▲9六歩としたため、
阿久津が後手側を持っている相横歩取りだ 飛車交換にはならず、局面が落ち着いた
あー、相横歩取りの、飛車角総交換の、一番激しい変化のやつ、誰かやってくれないかな~(^^;
番組開始から20分過ぎても、木村「まだまだ駒組みが続きますね」

序盤、木村は、起こりうるであろう全ての変化を解説してくれる、いつもの名調子だ

さて、この将棋、中盤の折衝で、深浦、角桂交換の駒損を免れない(まぬがれない)という事態に
なってしまったではないか 深浦の角が、単純に詰んでしまった 木村「阿久津が優勢」
安定感抜群の深浦をして、こんな単純な展開で不利になってしまうとは、実にめずらしい

深浦、終盤で追い込みを見せたものの、阿久津に見切られ、届かなかった 117手で阿久津の勝ち
阿久津、深浦の勝負手にもビビることなく、踏み込んで寄せた これはさすがだったね
この一局の感想は、これくらいだ 阿久津は決勝トーナメント入り、次の相手は羽生だ 
深浦にして見れば、中盤で角が死んだ、めずらしい拙戦だったと思う

雑談で、深浦のA級昇級の感想の文が、話題になっていた
将棋世界に載っている文章だ 抜粋してみる
(将棋世界2012年5月号P90 昇級者 喜びの声より↓)

A級棋士になりたい 九段 深浦康市
「4度目の婚姻届を書く気分である。そんなのハリウッドスターでも聞いたことがない。
 相性が悪いのか、自分の素行が悪いのか・・・・・・。いやいや、将棋の世界は至ってシンプル。
 自分が弱いのである。 ただ・・・・・・。A級で安定した将棋を指したいと思う。(以下略)」

冒頭のタイトルは、真のA級棋士になりたいという意味だろう 
4回落ちたけど、4回上がるってのは記録だもんね 今、順位戦データベースで調べたら、
深浦は今期でA級4期目、ということは、いままですべて1期で落ちているのか
A級1期目は4勝5敗で落ち、2期目も4勝5敗で落ち、3期目は3勝6敗で落ちている
4度目の婚姻届、実にうまい、おしゃれな表現だ

それと、最近発売された「羽生の五手詰」という本の中に、こんな文があった
P149の名棋士列伝 深浦康市↓
2007、8年と2年続けて4勝3敗で羽生を破り、王位を防衛したシリーズは今でも語り草。
「相手の事ばかり考えるので、タイトル戦と恋愛は似ている」と言ったことから「恋愛流」と呼ばれる。

「恋愛流」? そんなの、初めて聞いた(笑) さすがに、これは定着してないのでは(^^;