第20期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第5局
鈴木大介八段 vs 金井恒太五段
対局日: 2012年6月21日
解説:塚田泰明九段
聞き手:矢内理絵子女流四段
記録:野田澤彩乃女流1級

おお、聞き手が、やうたんだ 銀河戦で矢内を見ると、なぜか得した気分だ(^^;
ちなみに、このブログの右上に、矢内の写真を貼ったのは、私ではないです
友人Nです 写真を選んだのもNなんで、これはNの趣味です(笑)
・・・私には写真をブログに貼り付ける技術がないです(笑)

鈴木大介は、豊島、タニー、三浦に勝ち 金井は、田中魁秀、村山、飯塚に勝って決勝トーナメント進出
平成23年度の成績は、大介15勝15敗 金井20勝18敗

解説の塚田「大介は色々なところに振る振り飛車党、受けがうまい、相手の攻めをいなすのがうまい
 金井は、バランスのとれた居飛車党 礼儀正しい人で、将棋も礼儀正しい(笑)」

先手大介で、角交換から、なんと相振りになった やったー、相振り、見たかったんだよね
金井が飛車を振った瞬間、矢内は「おおっ」と声を上げた
矢内「思わず『おおっ』と言っちゃった(^^;」
塚田「角交換型の相振り、完全な力将棋ですね」
矢内「塚田九段は、相振りは?」
塚田「指さないです」
そうだよねー 塚田の相振りなんて見たことがない そもそも振っている塚田を見たことがない
いや、そもそも塚田の将棋自体を最近(以下略)

矢内「金井五段のことを『将棋界の貴公子』と呼んで、遊んでいるんです(^^)」
そうなのか、金井君、なかなかイケメンだもんね
どういう反応を塚田が見せるかと、期待したが、塚田は淡々と将棋の解説をしていた・・・
おーい、そこはツッコまないとダメだろう、「矢内さん、金井君に口説かれたら、どうしますか」とか、
「じゃあ、矢内さんは何と呼ばれているんですか? 女王さまですか」とか、
話を発展させないとダメだろう ちゃんと頼むよ

局面、お互いに金無双、飛車を▲8五飛、△2五飛と双方が高飛車にして、面白い駒組みとなった
大介から果敢に端から仕掛けた
金井も「待ってました」とばかりに飛車交換、一気に激しくなった いいよいいよー 
塚田「金井が、大介の攻めを引っ張り込んでいる感じ」
大介は今期の銀河戦、勢いがいいし、金井は若くて元気、両者の気合いがぶつかっていて面白い!

塚田「これは先手の大介の攻めは、歩が一枚足りない、受けきれそう」
しかし、考慮時間が大差、残り▲9回vs△0回になってしまった 金井、受けきれるか?
塚田「これは金井がどうやら、受けきった」と言っていたのだが、
矢内「桂で角銀両取りがかかりますが」
塚田「そうか この桂があるのか 攻めが切れてはいないのか」
って、それはずいぶん前からある手、なんでプロが見落としているのか?(^^; 

攻める大介、受ける金井 大介の攻めがつながって、一気に後手玉を寄せるか?
それとも、金井が受けきって見せるのか? 見ていてハラハラ、実に楽しい

塚田の解説によると「金井が受けきれそうだったのが、金井がミスして、大介の攻めがつながった」
ということだ だんだん先手は、駒損を回復させてきたもんね 

大介、後手の急所の香を、詰めろをかけながらタダ取り、という手が回ってきて、
ついにハッキリしたポイントを上げた これは先手が勝つパターンだ
あら、塚田が先手玉がトン死する筋を解説している 矢内も詰みを読めているね
そうか、先手玉は、今、詰めろがかかっているのか
まあ、先手は誰あろう、鈴木大介だ ここは一手だけ守っておけば、先手は絶対安全、楽勝モードだ

・・・って、おいいい、大介、自玉を放置で後手玉に必至かけちゃった! 
あらあああ こ、これは!? こ、ここれは・・・ やっちゃった!

塚田「(先手玉)詰んでますよね」
王手された大介、自玉を眺めて、目をパチクリ、そして放心状態に陥った
大介、態度と表情にモロに出るから面白い(笑) いや~、作ったようなトン死だね

大介は考慮時間が3回ほど余っていたのだけど、全部使い切り、全てを悟って投了した
塚田「こんなトン死はひさしぶりに見ました」
あーあ、言われちゃったよ大介 92手で金井の大逆転勝ち  

うわー、これは面白かったー 見ている分には、これは抜群に面白かった 大介には悪いが(^^;
一気に終盤に突入したこの将棋、後手玉が寄るや寄らざるやのスリル満点、
大介がはっきり良くなって、1回受けに回っていたら、楽勝だったのが、受けなかったたために
トン死で大逆転負けという結末 これは実に面白い見世物だった(笑)

感想戦の時間がたっぷりあり、それがまた充実していた
塚田の解説では「金井が正しく指せば受けきれるところをミスして、大介に逆転を許した」と
いうことだった しかし、感想戦で、大介「ずっと私が良かったですよね」 金井「はい」
塚田の大局観、全然はずれていたのだった これまたウケた(笑)

それにしても、感想戦で対局者の2人の言っていることのレベルが高いこと!
塚田が全く触れていないことがいっぱい出てきた 塚田さん、相振りに関しては素人同然(^^;

最後のトン死について、大介「誰でも1回受けるよなあ
 受けたら(相手が)即、投了するかもしれないもんね」

この対局、最後のトン死が面白かったのは、そこまでのハイレベルな戦いがあったればこそだ
ファインプレーの連続で盛り上げておいて、オチはトン死、という最高に人間味あふれる一局だった