第20期 銀河戦
決勝トーナメント 1回戦 第7局
久保利明九段 vs 佐々木勇気四段
対局日:2012年6月28日
解説:先崎 学八段
聞き手:中村桃子女流1級
記録:野田澤彩乃女流1級

久保は木村に勝ち 佐々木勇気は、山口アマ、伊奈、松本、浦野、大平に勝って決勝トーナメント進出
平成23年度の成績は、久保21勝26敗 佐々木勇気26勝14敗

解説の先崎「久保は、さばきのアーティスト ここ半年くらい絶不調だった 
 タイトルも取られてしまった ここらで立ち直りのきっかけをつかみたいところ
 佐々木勇気は17才(収録時)の現役高校生 将棋界のホープ 鋭い将棋を指す
 私が17才でプロになったときは、こんなに強くなかった」

先手久保で、▲三間飛車(浮き飛車でない)+美濃vs△居飛車+船囲いになった
久保が積極的に左銀で玉頭銀に出て、この銀が大活躍することとなった

駒組みが終わり、先崎が「私は久保みたいな将棋は怖くて一生指せない あこがれの目で見ています」
と言っていた刹那、先崎「ほらこんな手が! 思いつかないです これはねえ」

久保、玉頭銀を活用しての、機敏な1筋の端攻め 
なんと無条件の香のタダ取りに成功し、これがもう勝因になった

佐々木勇気としては、駒組みに工夫がなかったと思う 
そこへ持ってきて自分から仕掛けて、歩を渡してしまったものだから、モロに端攻めを食らってしまった
船囲いに対して、玉頭銀の成功例の典型になってしまった
私は居飛車党なので、どうやって玉頭銀を受けるか興味を持って見ていたのだけど(^^;

先崎「これ後手、困ってるんじゃないかなあ 
 ほとんどダメだろうけど、ここからの佐々木勇気の粘りが見もの」

先崎の解説では、もう相当に先手優勢とのことだったのだが、香の丸得のこの将棋が、
終盤、攻め駒が足りるかどうかのギリギリになったのだから怖い
しかし久保は最善と思える順を指し続け、勝利を手にした  111手で久保の快勝

船囲いには玉頭銀が天敵だね 狙いがわかりやすく勝ちやすいと思うので、
アマ級位者に、特におススメの作戦だ 

この一局、見所は、終盤の最後のほう、佐々木勇気の粘りだった
先崎が何度も「もうダメ、これは投了」と言ってからの、佐々木勇気は根性ある受けの手を連発した
85手目で「もうダメ」と言われてから111手まで伸ばしたのだからすごい
この粘りは見ていてちょっとした感動ものだった これはぜひ見習わないといけないなあ

最後のほう、先崎は全然手が見えてなくて、対局者2人のほうが明らかに上回っていて、
先ちゃんの終盤力の衰えを感じずにはいられなかった 先ちゃん、これではB1復帰は無理っぽい・・・ 

あと、聞き手の中村桃子女流、聞き手役がうまい 質問とか、相づちの打ち方とかね
ストレスなく見ていられる これからもがんばってほしい