屋敷伸之 九段vs野月浩貴 七段 NHK杯 2回戦
解説 中座真 七段

おおおっ、今週の矢内、めっちゃかわいい サイコー! 
薄ピンクのやわらかいカッターに紫のスカーフ、ピカピカのショートヘアー ベリーナイス!

屋敷vs野月か 横歩取りになりそうな予感がする 
解説に中座を持ってきたあたり、関係者も戦型を横歩取りと予測してのことだろう
(番組中に出たが、この2人の対戦成績は、屋敷の3勝、野月の5勝で、
 そのうちの7局が横歩取りとのこと)

屋敷は1988年四段、竜王戦3組、A級 1回戦シード、NHK杯本戦は16回目の出場
野月は1996年四段、竜王戦2組、B2 1回戦で甲斐女流に勝ち、NHK杯本戦は9回目の出場

解説の中座「屋敷は穏やかな人柄で、将棋は変幻自在 人が真似できない将棋を指す
 野月は人柄は明るく快活で、将棋は攻めが非常に強い
 屋敷の強靭(きょうじん)な受けに、野月の攻めが通用するかどうか」

事前のインタビュー
屋敷「野月は攻めが非常に強くて、早指しがとても強いタイプ
 せっかくの全国のファンに楽しんでいただけるNHK杯、北海道対決ということで、
 北海道のみなさんに楽しんでいただければと思います」

野月「屋敷は同郷で、奨励会も同期 僕が将棋を覚えたくらいから、屋敷は地元で活躍していた
 ライバルというよりは、身近な目標というか、あこがれの存在
 アマチュア時代は全く勝てなかったので、今日はその借りを返したい
 子供の頃からよく知っている相手、自分の得意な攻めが発揮されるようにがんばりたい」

先手屋敷で、やはり横歩取りになった 野月の、中座流△8五飛だ 
後手玉は△4一玉型のクラシックな形 先手の屋敷は▲1七桂型という、やや変則的な形
中座「▲1七桂の端桂がさばけることが、だんだんわかってきたのです」

なかなか解説が始まらず、ずいぶん経ってからやっと解説開始になった
これは何度も書いているが、もっと早くから解説を開始してほしい (銀河戦はすぐ解説がはじまる)

雑談で、中座「野月は△8五飛の育ての親で、最も得意としている戦法
 屋敷は横歩取りでは、新手をたくさん指している
 野月は小学生名人、屋敷は中学生名人 2人とも北海道の天才、特に屋敷は大天才
 
 野月がプロになったばかりの頃、野月、私、近藤、田村で『旅行研究会』を作った
 やたらと会費の高い研究会で(笑) 海外に2回ほど行った
 何かいいことがあった人がお金を出した なつかしいですね」 

さて、角と桂をそれぞれ持ち合った中盤、この一局のハイライトという手が出た 屋敷の▲5五角だ
中座「こういう手が屋敷はうまいんですよね~ 最初は、見ていてよくわからないんですよ
 後から考えてだんだん『わあ、いい手だなあ』とわかるんです
 この▲5五角はなかなか思い浮かばないですよ」
結局、野月は△4四角と合わせて▲5五角を消したが、結果、4三の地点に穴ボコが開いた
これが終盤、ものすごく大きな意味を持つこととなった
 
中座「お互いに、うまく手を渡している感じです」
そうか、マイナスにならない手を指し続けて、相手の悪手を誘っているわけだね
私はこの戦型がめっぽう苦手なので、中座の解説が頼みの綱だ(^^;
そこからまだ、野月は待っている手もあったのかもしれないが、果敢に攻めかかっていった
野月は棋界屈指の攻め将棋だもんね

野月、桂を打っていきなり成り捨て、角打ちの場所を作るという、強引とも思える手段に出た
中座「さすが野月ですね~」
矢内「今、打った桂をすぐに成り捨てて」
中座「この将棋は急に終盤になりますからね」

先手は飛車を取り、後手は金を取り、激しい攻め合いになった 後は、どちらの攻めが早いかだ
・・・と思っていたら、野月、何を思ったのか、△8三歩って、それ何? 
えええー!?、角を切ってこい、という意味? 
何もしなくても先手は次に角を切りたいくらいなのに? これは悪手では?
中座「ほおお~ これはすごい手ですね やってこい、という手 思いきった手ですね」
屋敷も、それなら切らせていただきます、と角を切って攻めていった これは先手ペースでは?
中座「先手を持ってみたいです」 
そうだよね どう見ても、先手の攻めがかなり続きそうな展開だ

案の定、屋敷の厳しい攻めの手が止まらない 
玉頭の4三の地点に穴ボコが開いていた、という弱点を的確に突いていく屋敷
矢内「屋敷、淀みなく後手陣に迫ってますね」

屋敷の攻めは鋭く、全く緩みないように見える手が続く 野月、受け一方の苦しい展開
そのまま最後まで、屋敷の厳しい追及は止まらなかった 野月、受けなしに追い込まれ、無念の投了
87手で屋敷の快勝となった 

先手陣は金を一枚はがされただけで、安泰だった 投了図はかなり差がついてしまっていた
だぁ~、△8三歩の、やってこい!という手って、いったい何だったんだ~orz
中座「野月が攻めたが、屋敷がいなした 勝ちになってから速かった」
矢内「屋敷の会心の指しまわしでしょうか」
中座「そうですね」

感想戦で、野月「▲5五角はよくわからなかった」
でも、その手が明らかにこの一局のポイントだった
4三の地点に穴が開いたことが、そのまま後手の敗因になってしまった 
この手は屋敷の才能を示した手といえた、眼目の一手だった
中座の「この▲5五角はなかなか思い浮かばないですよ」と言っていた解説は、実に的確だったね

それにしても、野月の△8三歩って、何だったのかなあ 
本譜は結果的に一手パスと同じ意味になっていた 終盤の速度争いの局面でね 
まあ、屋敷の▲5五角と、その後の的確な寄せが見れたことで、良しとせねばなるまいか
中座の「屋敷は他の人が真似できない手を指す」という言葉どおりの一手(▲5五角)が出て、
屋敷の圧勝譜、という本局だった

今週の一番の見所、それは矢内のファンションだったと思う
矢内、こんなにかわいいのに、結婚はしないのか? 誰かいい人はいないのか? 
毎週のように長考するが、私が答えを出せるはずもないのであった(^^;