永瀬拓矢 五段vs木村一基 八段 NHK杯 2回戦
解説 広瀬章人 七段

おおおっ矢内、ショートカットが似合っている ブラウンのフワッとした服で、大人のイメージ、
すごくいい! 今期、今までで最高 やうたんナイス! いやっほぅ!

今日は永瀬と木村か 受けvs受けという図式だ どうなるか

永瀬は2009年四段、竜王戦5組、順位戦C2 1回戦で神谷に勝ち NHK杯本戦は2回目の出場
木村は1997年四段、竜王戦1組、順位戦B1 1回戦はシード NHK杯本戦は14回目の出場

解説の広瀬「受けを主体としている同士 
 永瀬は丁寧に受ける 相手が攻めてくるのを1枚1枚取っていくイメージ
 木村は根こそぎ自分から取りに行く迫力ある受け」

事前のインタビュー
永瀬「木村はものすごい受け将棋なので、私は丁寧に攻めたい 
 私も受け将棋なので、木村の受け将棋に負けないように私も受けたい」

木村「永瀬とはあまり日頃付き合いはないが、連盟で見ている感じでは、非常に快活な青年という印象
 彼も受け将棋で、私は攻めが弱いので、全部受け止められてしまうような不安があるんですけど、
 めげないようにがんばりたい 千日手になるかもしれないが、千日手を3回、4回やっても
 根性で負けないようにしたい」 

雑談で、矢内「永瀬は20才になったばかり 新人王戦で決勝までいった、
 竜王戦でも2年連続ランキング戦優勝した プロになってから、5~6局に1回は千日手がある」

永瀬は有望な若手なんだね 本当に5~6局に1回も千日手があるのだろうか?
(私は24で2000局くらい指したけど、千日手は1回か2回しかなかった)

先手永瀬で、角交換型の▲中飛車+美濃vs△居飛車だ よくある形らしい
木村の△6四角に対応した永瀬の▲6六銀を見て、広瀬「▲6六銀は私が指して、失敗した手(笑)」
永瀬の研究は、▲9七角の端角だった この角を機に、徐々に先手ペースに傾いていったと思う

左側で戦いが起こって、ずいぶんもみ合いが続いた
広瀬「熱戦の予感がします」
双方さばけた結果、永瀬の左桂が、成桂になっているのが大きい
先手は飛車2枚持っていて、攻めがわかりやすい
後手の攻め側の桂香は、飛車でいずれ取られる運命だ

後手の木村、もうこれ相当苦しいんでは? と思って見ていたら、木村にさすがの構想が出た
いったん△4二角と打ってから、それを△2四角と使う手、これはすごい・・・ 
広瀬「永瀬が良さそうと思っていたが、けっこうイヤな局面
 △4二角~△2四角の活用は浮かばなかったですね」

なんか、編集で端々がカットされてるんで(笑)、この一局、これからもまだまだ熱戦になるようだ
そんな折、広瀬が千日手の可能性を予言! 
広瀬「Aコースはどうたらで、Bコースは金を打ち合っての千日手」

いやいや、これ、ちょっと流れは木村にあるけど、まだ永瀬が有利だろう、
だから永瀬は千日手にはしないよね ・・・と思っていたら、なんと!
永瀬、金を取って打って、なんのためらいもなく千日手コースを選んだではないか 
木村は打開のしようがなかったので仕方ないが、永瀬、これを千日手にするか~orz
95手で千日手が成立! 最初から指し直し なんでやね~ん!

直後、木村「銀で取られたら全然だめだね」 
やっぱり、打開すべきだったよなあ 永瀬、なんでだ
広瀬「(千日手は)期待に応えてくれたというところでしょうか」 これには笑った

指し直し局、先手木村で、▲居飛車2枚銀で押さえ込みvs△ゴキゲン+金銀左右分裂型となった
永瀬は、さきほどの対局もそうだったから、金銀が分裂しているバランス型が得意なのかもしれない
それも千日手が多いことに関係していると思った

永瀬の△5二飛(銀での割り打ちのスキができた手)を、木村がとがめるべく仕掛け、
それが充分成立していたようだ
先手、飛車を角・金との交換になる2枚換えにまんまと成功、大成功と言えるだろう
矢内「さわやかな展開で」 広瀬「駒得が大きいように見える」

木村、手厚く自陣に金を投入して勝ちにいくだろう、と解説の広瀬も言っていたところ
広瀬「こんな勇気のある手(▲6一銀)を指す人はいないでしょう」
しかし、木村の手は▲6一銀の攻め合い! な、なんでー 手堅く指して充分だったはず

永瀬の猛ラッシュ来たー こういう展開、木村は予見していたのか?
先手は8八に角がいて邪魔だから、これは先手ピンチじゃないのか?
詰むや詰まざるや、木村、玉がどんどん薄くなっていく 木村の頭髪くらい薄い 大丈夫か~

永瀬が追いかけるが、木村玉、5五まで逃げて、ギリギリで詰みを逃れてた!
87手で木村の勝ち

居飛車側がどう勝つか、と思って見ていたので、これはヒヤヒヤした勝ち方だったなあ(^^;
木村は最後の5五まで玉が逃げ切って勝ち、と読んで▲6一銀と引っ掛けたのだろうか?
だとすれば、ものすごい強いけど、本譜が全部読み筋とは思えなかった

ふう~、2局分、長かった~ 疲れたorz
広瀬の解説はなかなかだったと思う 候補手はよく解説してくれていたから、あとは形勢判断をもっと
ビシッと言ってくれれば、いい解説者になると思った

1局目の千日手だけど、やはり消化不良だった
終盤での千日手っていうのは、双方打開が出来ないときは仕方ないと思えるけど、
今回みたいな局面では、永瀬は打開すべきだったと思った 
先手が互角以上に戦えたはずだった TV将棋ということもあるしね
永瀬が負けたので、もう千日手は見ないですむかな(^^;

来週は佐藤天彦vs佐藤康光の絶好の好カード、これは見逃せない!