渡辺明 竜王vs佐藤天彦 七段 NHK杯 準々決勝
阿久津主税 七段

今頃になって「エヴァンゲリオン」を観始めたギズモです かなり面白いです どーもです 
エントリープラグ挿入、ギズモ起動!  
今日は竜王と天彦か 天彦のがんばりに期待だ どうなるかな

渡辺は2000年四段、竜王9連覇中 A級 深浦、中村太地に勝ちベスト8進出 本戦は11回目の出場
天彦は2006年四段、竜王戦1組、B2 佐藤和俊、佐藤康光、稲葉に勝ちベスト8進出 本戦は4回目
2人の対戦成績は1-1のイーブン

解説の阿久津「渡辺は実績はトップ、棋界の第一人者(28才) 
  天彦は最近活躍して、棋戦優勝している(2008年と2011年の新人王戦)
  これからタイトル戦登場が期待される若手の一人 ギリギリの受けが得意(25才)」

事前のインタビュー
渡辺「天彦とは普段から仲がいい 彼はバランスが取れていて、受けに特徴がある印象
 ひさしぶりの対戦なんですけど、しっかり倒していきたいと思います(笑)」

天彦「渡辺は名実ともに超一流、今非常に波に乗っている印象 
 強敵ですが、自分らしい積極的な将棋を指して結果を出したいと思います」

先手渡辺で、戦型は横歩取りになった 天彦も避けなかった
阿久津が「渡辺は主導権にこだわるので、積極的に行くと思う」と言っていたことを考えると、
居飛車党どうしだと、現在のトッププロではこれは定番なのだね

天彦は△8五飛+△5二玉型、対して渡辺も▲5八玉+▲5九金型という駒組みだ
阿久津「こういう形が流行っているんですよ」
そうか、先手の対応策として山崎流とかあったようだけど、今はこれが最新型か
・・・私は横歩取りは全然わからないので、解説だけが頼りだ

阿久津が双方の玉形について話してくれた
阿久津「後手側は2~3筋を攻められることが多いので、△4一玉より△5二玉のほうが早逃げしていると
 いう理由 先手側は▲5九金にしているのは、▲6九玉と逃げたときに固い」

さて、お互いに駒組みが終わり、渡辺は1筋から桂を活用していった
阿久津「最近は強い人が端に桂を跳ねる」
矢内は「(両者)どこから動いていくのか」
と言っていたが、天彦はその桂頭を狙って端から行ったー
うむ、これはもう引き返せないね この端攻めが成立しているのだったら、
渡辺の桂跳ねがもう疑問だったということになるが、果たして?

渡辺が、桂を取られる直前に攻め込むという将棋 角を露骨に打ち込んでいった
阿久津「この進行は渡辺は自信があるかも しかし一手一手難しいが」

渡辺、角金交換ながら、と金ができた
阿久津「なんか先手がうまくやってる気がする 渡辺の手に無駄が一手もない 陣形が大差」
天彦が端の桂跳ねをとがめに行ったのはどうだったのか、と私が早くも反省ムードで見ていると、
天彦、銀をトリッキーな動きで、うまく受けてきた 
阿久津「受けの強い天彦らしい手が出た」 うん、まだ終わるのは早すぎる
渡辺も飛車を巧妙に転回させ、飛車交換に成功 矢内は阿久津の解説をナイスフォローだ

さあ、どっちがいいのか? 
阿久津「渡辺がいいと思うが、天彦は簡単に負けないことで有名 決め手を与えない」
私だったら、どっちを持っても全く自信がない 特に先手を持ったら攻めを続ける自信がない

阿久津が王手で2段目から飛車を打つ順しか解説していなかったのに、
渡辺は王手でなく1段目から飛車打ち! こういうところが並の人間と違うんだなあ 
王手しても無意味なこともあるという好例だった

しかし、渡辺の持ち駒は、あとは金と桂と歩が少し これで手が続くのか?
とりあえずベタ金を敵玉の間近に貼り付けた渡辺 しかし、後は桂だけだが? 
阿久津「渡辺の手は、一番速いけど一番細い攻め」

天彦、このタイミングで反撃を開始 8筋に歩で手をつけ、飛車を打ち込んだ・・・ 
そうか、これで鉄壁だった渡辺玉にも、手がかりが出来たか さすがだ

が、しかし! 天彦が歩を垂らして攻めを続けようとした手に、
阿久津「これは感触が悪い手 駒が一枚、絶対に渡辺に渡る」

渡辺に残った桂を打たれ、天彦、角で無理やり受けてるけど、その角を狙われ、
なんか、ふつーに大ピンチっぽい ええ? 天彦、さっきから、攻めと受け、両方を交互にやっていて、
方針がバラバラ 一貫性がない これはやってはいけない典型では・・・ 
天彦は考慮時間も全て使い切り、▲3回vs△0回になってしまった
阿久津「困ってるんじゃないかと」

あれよあれよという間に、天彦、もう全然ダメになってしまったではないか 
形作りが精一杯、という悲しい手しかなく、渡辺にあっという間に詰まされてしまった
相当簡単な詰み・・・ 81手で何事も起こらず、天彦は渡辺の前に屈した 竜王の快勝
って、なんやねーん これは残念な内容 ガクッorz

阿久津「天彦の端からの攻めは危険な手ではあったが、天彦らしい踏み込みだった 
 途中、難しいところもあったと思うが、渡辺は細い攻めをつなくのが一番の得意、
 プレッシャーのかけかたがうまかった」

感想戦が20分もあった 最近ではめずらしい余り方だ
そこで天彦が、絶妙の受けの歩使いを指摘! かなりの妙手! これには渡辺も大納得、
阿久津には「見たことがない手筋」と言わしめた ああー、こ、これを実戦で指してくれていれば・・・
この手を指していれば、流れが一気に天彦に傾いたはずなのに・・・
天彦「実戦の最中では見えなかった」

本譜は、やはり天彦が8筋の折衝で、寄せを考えてしまったのが大問題だったとのこと
駒を補充して受けの方針で指していれば、本譜の終盤でも、まだまだ難しかった、ということだった

渡辺竜王が強かった、というより、天彦がポッキリ折れてしまった将棋で、残念だった
一番の見所が感想戦での天彦の妙手の指摘だったか 局後では、後の祭り・・・
前回の羽生vs森内が興奮の一局だっただけに、今週は盛り上がらなかった 
もっと熱いパトスをほとばしらせる内容が見たかった 次週の鈴木大介vs屋敷に期待したい

お知らせ:1個前の記事に書いていますが、明日(11日)、TVでA級順位戦の特番があります