屋敷伸之 九段vs鈴木大介 八段 NHK杯 準々決勝 
解説 久保利明 九段

エヴァンゲリオンの壁紙を100枚くらい取り込み、30秒ごとに違ったものを自動で表示、
PCがエヴァの絵の展示会と化しているギズモです どうでもいい情報ですが碇ゲンドウ司令が好きです 

やっぴーのカーディガンが赤い しかし、なんかアカぬけてない・・・(^^;
今日は屋敷と大介か 大介の早指しが、本格派の屋敷にどこまで通用するか

屋敷は1988年四段、竜王戦2組、A級 野月、ハタチンに勝ちベスト8進出 16回目の本戦出場
大介は1994年四段、竜王戦2組、B1 千葉、タニー、タカミチに勝ち 16回目の本戦出場

解説の久保「屋敷は居飛車党で、重厚なタイプ 
 大介は最近は振り飛車が多いので対抗形が予想される」

事前のインタビュー
屋敷「大介は早指しが得意で、手がよく見える こちらもしっかりと指して、いい将棋を見せたい」

大介「屋敷は奨励会時代から教わっている先輩 昔から中終盤に特色がある将棋
 ここ数年、序盤もすごい研究している 逆転されることが多いので、そのあたりを気をつけたい」

先手屋敷で、▲居飛車穴熊vs△ノーマル四間+銀冠という対抗形になった
駒組みがスイスイ進み、2人にとっての指定局面という感じだ
久保「居飛穴という対策がイヤで、ノーマル四間飛車が減った 
 ただ、大介は居飛穴に組ませて戦うのが得意、この形は何百局と指しているであろう得意形」
2人の対戦成績がでて、屋敷が8-1と勝ち越していた へー もっと競っているかと思った

屋敷、右銀まで穴熊にくっつけて、とにかくガチガチに囲おうという構想
そのスキに大介は2~4筋方面で、飛車、角をさばく方針で軽く指している

矢内「さばきと言えば、久保九段ですが」
久保「(さばきというのは)先に駒を損するんで、人にはあまりおススメしないんですが(笑)
 先を読んでいないと指せないんで、5~9手先の局面が鮮明に浮かぶかというのが大事
 駒の損得より効率を重視して指していく、少数派と思います」

さらに、久保「振り飛車党は感覚派が多い 頭で指さないで体で指している 
 10秒将棋で若手と指していると感性が磨かれる」

さて、まだ本格的な戦いはまだ先かな、と思ってたら、大介、もう9筋の端攻めに行ったぁ
バシッ!!とすごい駒音だ この手つきは早指しのコツだろう ネットではつかえない技だ
久保「振り飛車としては先攻できて、不満なし 居飛車側はじっくり受け切って、カウンター狙い」

このまま大介の攻めが続けば簡単に振り飛車の勝ちだが、そんな単純なわけはないだろう
すると、やはり屋敷が力を発揮、歩を使った巧みな技で大介の銀冠を崩していく
久保が「実戦的、このあたりから屋敷のペースが上がってくるんじゃないか」と言ったとおりだ

久保の予想手がピシピシ当たる が? 久保が「次は攻めに歩を垂らして」と言ったところを、
屋敷はそう指さなかった 馬を作って香得狙いの構想か 
たしかに、馬を引きつけたら先手玉、めっちゃくちゃ固いからなあ 香も受けに使おうってか
屋敷、どこまで受けを考えてるんだ(^^; 負けないぞ、ということか

大介も負けずに香を取り返したが、これは屋敷の馬のほうが働きがいい分、屋敷がいいのでは?
大介の1九の馬が働くとは到底思えない
が、大介が9筋に香3枚を並べたところ、久保は「大介がペースを握っている気がします」
そうかなあ 穴熊の端って、そんなにモロくない、けっこう固いんだよね
馬も引きつけてきたし、屋敷良しでは?

まだ香3枚を特攻させるにはタイミングが早いから って、大介、もう行ったー! 
もうコロニーレーザー発射! えー? でも、枚数ではまだ不足だから、香を屋敷に渡しちゃうだけでは?
矢内「大介の指し手が力強いですね 自信ありと言いますか」
久保「そんな感じの手つきですね」

結果、たしかに穴熊は薄くなったが、香を4枚も持ってるから、反撃がキツいぞ 
って、あら? 屋敷、香の使い道が意外となさそう? ・・・あれれ? 全然ないの? そ、そんなー
うそだろ これで大介のほうがいいってか  ただ、ここから大介の攻めが続くのか 
そうか、1九の馬と、4筋に、と金ができて活躍するという寸法か! 
コロニーレーザー発射から、ここまで読んでいたのか す、すげえー

久保「屋敷としたら、悪手らしき手がないんですよ」
矢内「(屋敷は)なんでこうなったんだろうと」
久保「そんな感じですね 銀冠の教科書みたいな将棋」

香車4枚が不良債権と化し、屋敷、ハッキリ苦しい さっきから大介の攻めは全然緩まないのだ
久保「(大介の)自然な攻めですね 屋敷はここから、腕の見せ所」
しかし、考慮時間の残りが▲0回vs△7回 うわ、いよいよ追いつめられたな  

あ、屋敷、9筋に香車打って、反撃か 形をつくりにいったのか 
大介としてはかなり優勢を意識しているであろうから、けっこうイヤな手だが・・・ 
しかし、ここからも大介の手は、全く臆することなく、伸び伸びと伸びまくった
精算すべきは精算し、手抜くべきは手抜き、何より攻めが正確を極めた 
大介、優勢になってから、屋敷を全く寄せ付けない!  これは大介、つ、強い

屋敷はなす術が全くなく、142手、大介の完勝に終わった 大介はなんと考慮時間を5回も余していた 
大介、圧巻の終盤力だった 手に勢いがあったわ 終盤は独壇場、つええー 
矢内「大介のすばらしい指しまわしで」 
久保「銀冠の完勝譜でした」

屋敷は本局、受けてばっかりで全然攻めることができなかった
穴熊にして負けると、タダでさえ悔しさが増すと思う それに輪をかけて香車3枚の特攻を食らっての負け
香車4枚持ったけど全然使い道がない、全ては大介の思惑どおり、
屋敷だから局後にニコニコしていられたが、私なら「もう感想戦はなし」とスタジオから即去りしていたね

感想戦では、屋敷としては早い段階で攻め合いを選ぶべきだった、ということだった
香車3枚が発射されてからは、大介ペースになったとのこと
大介「香車3本並べたときは気持ち良かった」
香を4枚持ち駒得した屋敷が有利だと思った私の大局観、まったく大ハズレ ガクッ(笑)
屋敷の穴熊にくっついた馬と、大介の1九の馬、働いたのは大介の馬のほう、これは予想もつかなかった

大介、見事な指しまわしで快勝、文句なくベスト4を決めた 大介の勢いが見れて面白かった 
次の相手の渡辺も居飛車本格派、大介流の勢い重視の早指しが、渡辺にも通用するのか?

来週は三浦vs郷田、重量級どうしの対決、レベルの高い内容が期待できそうだ