中盤以降での(歩以外の)駒の枚数の損得、便利な数え方
覚えておくと便利な数え方があります

初期配置で、玉と歩以外の駒は、先手と後手、お互いに10枚ずつ、合計20枚です
(対局開始時は先手側も後手側も、飛、角、金2、銀2、桂2、香2、双方10枚ずつ、盤上の合計20枚)
この10と20という数字を覚えておくと便利です

例① ある中盤以降の局面で、先手の駒(玉と歩以外)を数えたら、11枚あったとします
   この場合、11は10足す1なので、先手が駒を何か1枚得をしているのです
   そのとき後手の駒(玉と歩以外)は、全体の20枚から先手の11枚を引いて、
   9枚になっているのです

例② 別の局面、もし先手の駒(玉と歩以外)を数えて8枚だったとすると、
   8は10引く2なので先手が2枚損をしているのです
   そのとき後手の駒(玉と歩以外)は、全体の20枚から先手の8枚引いて、
   12枚になっているのです

この数え方は、私が考えました どうだ! どーん !(笑)
さらに、ここに鈴木大介プロのアドバイスを加えて、
「先手と後手、駒数の少なそうな方から数えてみると計算が早い」というのをプラスさせるといいですね
(2012年度9月放送の銀河戦 羽生vs屋敷の解説で鈴木大介プロがコメント)

では、せっかくなので練習問題をひとつやっておきましょう↓


後手:加藤一二三 九段
後手の持駒:桂 歩 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・ ・ ・|一
| ・v飛 ・ ・ ・ ・v玉 ・ ・|二
|v歩 ・ ・v歩v歩v歩v桂 ・ ・|三
| ・ ・v歩v銀 ・ ・v歩 ・ ・|四
| ・v歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 銀 歩 歩 歩 歩 香 歩|七
| ・ ・ 金 ・ ・ 玉 ・v歩v飛|八
| 香 桂 ・ ・ ・ ・ 金 ・v角|九
+---------------------------+
先手:羽生善治 五段
先手の持駒:角 金 銀二 香 歩 
手数=60 △3二同玉 まで


この局面、駒の損得はどうなっているでしょうか? 
パッと見、後手のほうが駒数が少なそうです なので、後手側の玉と歩以外の駒数を数えると、
9枚であることがわかります すると後手のほうが、何か1枚駒損しているわけです
先手は何枚か? 数えなくてもわかりますね 20引く9で、11枚です

(それを踏まえて詳細に見ていくと、先手は金銀香が初期配置より1枚ずつ多い、
後手は飛桂が初期配置より1枚ずつ多い、だから金銀香と飛桂の交換になっているわけです) 

・・・先手の羽生五段の次の一手は? もう知っておられますね、そう、▲5二銀でした
今回は、(歩以外の)駒の枚数の損得、その便利な数え方、というお話でした