三浦弘行 八段vs郷田真隆 棋王 NHK杯 準々決勝
解説 丸山忠久 九段

「ゆとりちゃん」にハマリ、歌の歌詞を全部覚えたギズモです どーもです
♪教えてくれてれば~ そこまでできたのに~ なんかいっつも 効率悪いですね?

矢内、髪の毛がスッキリしていて、化粧のりが良さそうだ
今日は重量級の対決、4月に「GPS」という約700台のコンピュータをつなげたモンスターマシンと
対決する三浦と、タイトルホルダーの郷田 好カードの一戦

三浦は1992年四段、竜王戦1組 A級 ここまで杉本、木村に勝ち 17回目の本戦出場
郷田は1990年四段、竜王戦1組 A級 ここまで阿部光瑠、行方に勝ち 21回目の本戦出場

解説の丸山「2人とも矢倉を得意とする攻め将棋の居飛車党、
 三浦は常に強手を狙っているタイプ 郷田は全体的に強烈なジャブの繰り出し方がうまい」

事前のインタビュー
三浦「郷田は攻めが鋭い、一刀流と言われているので、斬られないように注意して指したい
 準々決勝ですので、悔いのないように、いい将棋を指せればと思っています」

郷田「三浦はプロらしい筋のいい将棋 研究家なので、序盤から息が抜けないと思います
 元気よく指して、いい将棋を指したいと思います」

両者の対戦成績は、三浦の10勝 郷田の14勝

先手三浦で、相矢倉、脇システム(たぶん)という、全くの先後同形になった
そこから郷田が変化し、9筋の棒銀狙いという作戦  
丸山「三浦が得意としている形に対し、郷田が変化し工夫した序盤 典型的な攻め合いの形」 

それにしても両者、序盤の手がほとんどノータイム、なんと早いことか 
見ている側としては、とても楽しいので歓迎だ 
 
駒組みが終わり、後は攻め合いだ 三浦が右桂を跳ねポイントを稼いだが、
対する郷田の端棒銀の攻め、これはめっちゃ厳しいのでは? 
三浦、早くもピンチか 先手玉、一気に潰される可能性がある

が、そんなにあっさり終わるはずもなく、ここから両者、魅せた
三浦は大駒は近づけて受けよの手筋、郷田はじっと角を1マス引き上げる手渡し 
一手指したほうが良く見える、というやつだ

でもやっぱり郷田がちょっといいかな?と思ってると、
三浦が出した、9筋に持ち駒の銀を放り込む捨て駒! おおおっ 三浦がやった!
丸山「これはちょっとハッとする手ですね」
矢内「そうですね ちょっとビックリしました」
これは、私の第一感では、好手! 決まったか?
が、郷田にもうまい切り返し 香のタダ捨てのお返し 一進一退だ 面白い
丸山「形勢は難しい」
いいよいいよ~、さすがにレベルが高い

郷田は確実な攻めで迫っている 三浦は後手の玉頭を攻めてどうか
郷田は快調に先手の矢倉を崩していく 丸山も「筋のいい手ですねえ」と感心しきりだ  三浦、ピンチか
丸山「三浦は角が遊んでいるので、なかなか攻めに力が入らない」
画面に映し出された三浦、表情が硬い こんなはずでは、という顔だ
矢内「三浦、おでこに手を当てて(困ったか)」
長考派と言われる郷田が先に時間を使っていたが、残り時間も同じくらいになってしまった

丸山「郷田の攻めが確実に急所に来ている」
駒損していない攻めだからなあ 手が広くて間違えやすいと思うんだけど、棋力があればあるほど、
「手が広い」ということは有利に働くようだ 
今、指しているのは棋王の郷田、棋力に不足があるはずもなし!
郷田の手つき、優雅という表現がピッタリだ この手つきで香一本くらい強く見えるなあ

この対局で郷田が一番、考慮時間を使って指した一手、それは玉の早逃げ!
うひょー ここでか たしかに玉頭から攻められているから理にかなった手だ
でも実戦ではなかなか指せないよなあ

三浦も攻め合いに活路を求めたが、どうみても足りない 後は郷田の決め方を見るばかり
郷田が放った桂打ち、丸山「これが詰めろならすごい手」
丸山の検討の結果、これが詰めろになっていると判明! 
「やっ やったッ!! さすが郷田! おれたちにできない事を平然とやってのけるッ
 そこにシビれる! あこがれるゥ!」

丸山「郷田の理想的な攻め 筋のいい手だと、スピードが遅いことになりかねないが、
 郷田はその兼ね合いができている」
矢内「全部の駒が向かって来ているので(先手玉に受けはない)」

三浦も粘らんとしたが、郷田の的確な攻めの前に屈した 100手で郷田の完勝! 
開始から1時間7分の短時間で終局 三浦を圧倒していた これぞタイトルホルダーの指し回し 強い!

丸山「三浦が(端に銀捨てなどの)難しい手を繰り出したが、それを冷静に郷田が対応して、
 確実に差を広げていった 非常に強い内容だった」

郷田、どこが強かったかと言われると、特にこの手が、というのではなく、全体的に強かったという印象
どれも本筋の手の積み重ね、こういう指し回しは、なんだか憧れるんだよね 
郷田には「こんな風になりたい」思わせる魅力がある その典型の内容だったと思う

三浦は残念だったが、完敗だったのでしょうがないか 力を出せないような戦型ではなかったのだけどね 
感想戦では、郷田も形勢に自信がなかったとのこと、そして桂打ちが詰めろだったことには
気づいてなかったとのことだったが、結果は圧勝 お見事だ

郷田の優雅な手つきから繰り出される、華麗な手の連続 
それが堪能できた一局で、意義深く面白かった そして丸山の解説もわかりやすく、グッジョブ 
私は丸山はひそかに名解説者と思っていたが、期待どおりだった 

来週は準決勝、渡辺竜王vs鈴木大介、どこまで大介が渡辺に迫れるか、見ものだ