2013.03.05
塚田泰明九段 vs 糸谷哲郎六段 銀河戦 Cブロック6回戦
塚田泰明九段 vs 糸谷哲郎六段
対局日:2012年11月22日
解説:村山慈明六段
聞き手:貞升 南女流1級
やっほー 超ひさびさ、銀河戦だよ
そろそろ実力者も出てくる時期になり、NHK杯と電王戦が落ち着いたら、また見ようかと思っている
(銀河戦の棋譜は、囲碁将棋チャンネルのHPで閲覧が可能です)
今回は、先週の木曜に放送された塚田vs糸谷というカードに注目した
なぜかというと、塚田は今度の電王戦でメンバーに選ばれていて、第4戦でプエラα(旧名ボンクラーズ)
と対戦するのだ(4月13日) 塚田の実力を知るために、ぜひ見ておきたいと思った
相手は、早指しの雄「怪物」糸谷だ 相手にとって不足なし!
塚田は予選で上野に勝ち 糸谷は前局で大石に勝ち1人抜き中
平成24年度のここまでの塚田の成績は、7勝6敗 糸谷の成績は、21勝9敗
解説の村山「塚田は居飛車党、攻め120パーセントのキャッチフレーズがあるほどの攻めの棋風
糸谷は居飛車党で受けの棋風、早指しを非常に得意とする」
先手塚田で対局開始 塚田は電王戦では後手番なのだが、本局は先手番 まあ仕方ない
戦型は、後手の糸谷が一手損角換わりを選んだ
村山「塚田は、一手損角換わりに対しては、腰掛け銀を多用している
その場合、囲いもそこそこにどんどん仕掛けていくのをよく指している」
村山の情報、めっちゃ詳しいわ 村山の予想どおり、塚田は腰掛け銀 糸谷も腰掛け銀だ
そして塚田は「ボナンザ囲いが未完成の形」というべき囲いのまま、もう仕掛けた!
もう、もう仕掛けるのか 村山のデータどおりだ これ、電王戦だったら、いきなり盛り上がるだろう!
塚田が31手目にして、もう引き返せない急戦を敢行した
糸谷の手が止まった
村山「糸谷にしては大長考の部類(笑)」
塚田の急戦、果敢なのか、それとも無謀なのか? 糸谷の受け方は・・・
自重! 桂のタダとりはあきらめて、とりあえず自重したか
そして盤面右で本格的な戦いになった
村山「塚田は、もう飛車を切ることを視野に入れている 塚田が猛攻を仕掛けるという予想どおりの展開」
形勢は難しく、なかなか競っているようだ
塚田の攻めに糸谷も負けじと、攻防の角打ちで切り返す 糸谷将棋は、角と桂の使い方に特徴があるね
塚田も、村山に「うまい」と言わせるなど、力を見せてるぞ
塚田、やるなあ 塚田、けっこう強い いいぞいいぞ 一進一退の中盤 面白いぞ
村山に「これは疑問では」と言われる手を指していない 塚田、やるぅ
だが? 手が進むにつれ、村山「形勢は糸谷が良くなっている」
あらー、どこで差がついたのだろう もともと攻め過ぎていたのか?
ところが、いよいよ寄せに入るというところで、糸谷に疑問手が出た!
糸谷、攻めをあせって、少しではあるが明らかに損な攻め方だ
おおおっ これは形勢、一気に競ったぞ そして塚田は強手で攻め合い!
村山「ここで受けてるようでは、塚田じゃないですから」
塚田に注目して見ていたら、いつの間にか糸谷がまるで仮想プエラαの役回りだ
俄然、塚田の応援に力が入る いけ~、塚田、勝っちゃえ 勝っちゃえ!
塚田があの強い糸谷を追いつめてる、いい勝負
村山「塚田玉にまだ詰みはない、うまい詰めろをかければ塚田が勝てそう」
ギリギリだ これはキワドイ 塚田、秒に読まれながら糸谷の玉に迫っていった ど、どうだ~
が! 最後に「見切り」の底力を発揮したのはやはり糸谷だった 冷静な玉さばきを見せ、逃げ切った
104手で糸谷の勝ち ああー、惜しかったなあ 追いつめたが負け・・・
糸谷は考慮時間を3回余しての勝ち
村山「塚田らしく猛攻を仕掛け、糸谷が受けに回る将棋だった 最後に他の攻め方が何かあったのでは」
感想戦では、最後の塚田の攻め方によっては、まだ難解との結論だった
なかなかの好局だった 実は、塚田はもっとボロ負けするんじゃないかと思ってたから(^^;
何しろ、相手が糸谷だからね あの丸山ですら超短手数(39手)で負けたからね
感想戦の手の見え方では糸谷に少々の分があったが、まあ感想戦だ
塚田は電王戦では勝ちが期待できる、とはいかないが、塚田はロートル棋士というにはまだ早い、
(48才)プロとしてそこそこに強い、あなどれない、糸谷といえども負ける可能性も充分にあったと
いうことがわかり、収穫だった ・・・塚田はまだけっこう強いです!(^^;
電王戦では、塚田は後手番ということだが、本局のように攻めていってくれるだろうか
右玉などの変則戦法は採用してほしくないな、と思った一局だった 塚田、電王戦がんばって~!
銀河戦、これからも注目局があればなるべく見ていきたいと思う こうやって記事にもしたいしね
対局日:2012年11月22日
解説:村山慈明六段
聞き手:貞升 南女流1級
やっほー 超ひさびさ、銀河戦だよ
そろそろ実力者も出てくる時期になり、NHK杯と電王戦が落ち着いたら、また見ようかと思っている
(銀河戦の棋譜は、囲碁将棋チャンネルのHPで閲覧が可能です)
今回は、先週の木曜に放送された塚田vs糸谷というカードに注目した
なぜかというと、塚田は今度の電王戦でメンバーに選ばれていて、第4戦でプエラα(旧名ボンクラーズ)
と対戦するのだ(4月13日) 塚田の実力を知るために、ぜひ見ておきたいと思った
相手は、早指しの雄「怪物」糸谷だ 相手にとって不足なし!
塚田は予選で上野に勝ち 糸谷は前局で大石に勝ち1人抜き中
平成24年度のここまでの塚田の成績は、7勝6敗 糸谷の成績は、21勝9敗
解説の村山「塚田は居飛車党、攻め120パーセントのキャッチフレーズがあるほどの攻めの棋風
糸谷は居飛車党で受けの棋風、早指しを非常に得意とする」
先手塚田で対局開始 塚田は電王戦では後手番なのだが、本局は先手番 まあ仕方ない
戦型は、後手の糸谷が一手損角換わりを選んだ
村山「塚田は、一手損角換わりに対しては、腰掛け銀を多用している
その場合、囲いもそこそこにどんどん仕掛けていくのをよく指している」
村山の情報、めっちゃ詳しいわ 村山の予想どおり、塚田は腰掛け銀 糸谷も腰掛け銀だ
そして塚田は「ボナンザ囲いが未完成の形」というべき囲いのまま、もう仕掛けた!
もう、もう仕掛けるのか 村山のデータどおりだ これ、電王戦だったら、いきなり盛り上がるだろう!
塚田が31手目にして、もう引き返せない急戦を敢行した
糸谷の手が止まった
村山「糸谷にしては大長考の部類(笑)」
塚田の急戦、果敢なのか、それとも無謀なのか? 糸谷の受け方は・・・
自重! 桂のタダとりはあきらめて、とりあえず自重したか
そして盤面右で本格的な戦いになった
村山「塚田は、もう飛車を切ることを視野に入れている 塚田が猛攻を仕掛けるという予想どおりの展開」
形勢は難しく、なかなか競っているようだ
塚田の攻めに糸谷も負けじと、攻防の角打ちで切り返す 糸谷将棋は、角と桂の使い方に特徴があるね
塚田も、村山に「うまい」と言わせるなど、力を見せてるぞ
塚田、やるなあ 塚田、けっこう強い いいぞいいぞ 一進一退の中盤 面白いぞ
村山に「これは疑問では」と言われる手を指していない 塚田、やるぅ
だが? 手が進むにつれ、村山「形勢は糸谷が良くなっている」
あらー、どこで差がついたのだろう もともと攻め過ぎていたのか?
ところが、いよいよ寄せに入るというところで、糸谷に疑問手が出た!
糸谷、攻めをあせって、少しではあるが明らかに損な攻め方だ
おおおっ これは形勢、一気に競ったぞ そして塚田は強手で攻め合い!
村山「ここで受けてるようでは、塚田じゃないですから」
塚田に注目して見ていたら、いつの間にか糸谷がまるで仮想プエラαの役回りだ
俄然、塚田の応援に力が入る いけ~、塚田、勝っちゃえ 勝っちゃえ!
塚田があの強い糸谷を追いつめてる、いい勝負
村山「塚田玉にまだ詰みはない、うまい詰めろをかければ塚田が勝てそう」
ギリギリだ これはキワドイ 塚田、秒に読まれながら糸谷の玉に迫っていった ど、どうだ~
が! 最後に「見切り」の底力を発揮したのはやはり糸谷だった 冷静な玉さばきを見せ、逃げ切った
104手で糸谷の勝ち ああー、惜しかったなあ 追いつめたが負け・・・
糸谷は考慮時間を3回余しての勝ち
村山「塚田らしく猛攻を仕掛け、糸谷が受けに回る将棋だった 最後に他の攻め方が何かあったのでは」
感想戦では、最後の塚田の攻め方によっては、まだ難解との結論だった
なかなかの好局だった 実は、塚田はもっとボロ負けするんじゃないかと思ってたから(^^;
何しろ、相手が糸谷だからね あの丸山ですら超短手数(39手)で負けたからね
感想戦の手の見え方では糸谷に少々の分があったが、まあ感想戦だ
塚田は電王戦では勝ちが期待できる、とはいかないが、塚田はロートル棋士というにはまだ早い、
(48才)プロとしてそこそこに強い、あなどれない、糸谷といえども負ける可能性も充分にあったと
いうことがわかり、収穫だった ・・・塚田はまだけっこう強いです!(^^;
電王戦では、塚田は後手番ということだが、本局のように攻めていってくれるだろうか
右玉などの変則戦法は採用してほしくないな、と思った一局だった 塚田、電王戦がんばって~!
銀河戦、これからも注目局があればなるべく見ていきたいと思う こうやって記事にもしたいしね
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