愛知県の岡崎で28日、29日と将棋祭りがあります
今日の28日は、谷川会長の講演会と、前夜祭でした 
その両方に行ってきたのでどんな様子だったか書きます

「第20回岡崎将棋祭り特別記念講演」ということで、岡崎城の敷地内にある能楽堂(のうがくどう)
で、谷川会長の講演がありました 聞き手は矢内女流でした
講演のタイトルは「将棋を指す子は頭がよくなる」です 参加無料で150人ほどの参加者がいましたね
ただ、能楽堂は300人収容可能なので、ちょっとお客さんが少なめだなー、という感はありました
以下、講演の中身を抜粋します

谷川「今日は会場に、お子さんも来て頂きたかったんですけど(^^; (お客さんの中に、子供がほとんどいなかった) 昔、お子さんだった人もかなり来ていられるようで(笑)」
矢内「話題になった電王戦の話を先に伺いたいと思います」
谷川「電王戦は、ニコニコ動画の観戦者数の記録を塗り替えた(らしい)ということで、対局の結果だけ除けば大成功(^^; 次の第3回電王戦は、会長としては悩むところで、(どうするか)考えなければいけない」

谷川「コンピュータの開発者の人たちは、プロ棋士をひどい目に合わせて喜ぶのが目的ではない、と思うんですね(^^; (得られた成果を)他の分野で応用するのが目的と思います 最終局の三浦さんは、(プレッシャーのせいで)普段の彼ではなかったと思います」

谷川「学校の勉強で、予習、授業、復習とあるのと同じように、将棋も事前の研究、実戦、感想戦がある 棋士どうしの研究会でも予習していくのが通例」

谷川「将棋の感想戦は、短い人で30分、長い人だと2時間、(さすがに2時間は長いので)相手がイヤな顔をするときもある(笑)」

谷川「私自身、好きなことを職業にできたというのは幸せなこと、自分は恵まれた立場にいるというのを思うようにしようと思っている 去年の暮れ、会長になって、突然で、気持ちの整理がつかなくて、ただこういう立場を経験できる人はなかなかいない、プラスに考えなければいけないと思う」

谷川「皇族の誰々さん(メモできず)も、皇族という立場だからこそ経験できることがある、とおっしゃられていたことを私は若い頃に聞いて、印象に残っている」

谷川「矢内さんも20代の若さで(笑)女流棋士会の会長で」
矢内「年齢が微妙に違ってますけど(笑) 私も女流棋士になって丸20年、少しでも恩返しできたらいいなと思って、お引き受けしました」

矢内「1日24時間で足りますか、谷川先生?」
谷川「2年前に連盟の役員になってから、全く変わりましたね (将棋の勉強時間が今までのように取れなくなった) 神戸から東京への新幹線に乗っている3時間は貴重な時間、詰め将棋パラダイスを解いています 研究合戦で若手と張り合うのはツライので、ねじり合いにどう持っていくか、だと思います」

谷川「学校の成績は、中学の間は良かったんですけど、高校に入って30何点とか、赤点を取ったことはあります ただ、学校は自分のやりたいことをみつけるために行くところであって、(高校では)もう自分は見つけているからいいか、と思っていた面があります」

谷川「好きだった数学の授業で、先生から『谷川は授業中、怖い顔をしている』と言われたことがあります それだけ集中していたということでしょう」 

矢内「将棋をやれば集中力がつきますか?」
谷川「そういう風に思いたいですね(笑) これをやっていれば時間を忘れる、というのを見つけるのが大事だと思います」

谷川「(子供の将棋ファンが増えていて)東京の子供将棋大会では3200人が来てくれて、ギネスに申請しました」

谷川「子供の将棋大会では、試合を始める前に、挨拶の練習をするんですよね 『お願いします』と『負けました』と『ありがとうございました』を練習するんです 強い人は、『負けました』とはっきり言いますね 羽生さんなんかもね ただ、強い人はあまり負けないので、『負けました』とはっきり言えるのかもしれない(笑)」

谷川「私はパソコンでの(公式)対局でも、画面に向かって『お願いします』『ありがとうございました』と礼をするようにしていました」

谷川「子供の参加者の中で、女の子は1割くらいいる 奨励会には東西合わせて今5人」
矢内「昔の奨励会は、女子に負けたら坊主だ、というイメージがありましたが今はそんなことはないです 『将棋女子』という言葉があります オシャレな言葉として浸透すればいいなと思います」

谷川「米長会長の時代に一番変わったことは、ネットや携帯で対局の中継を見れるようになったこと」

谷川「将棋を覚えて良かったことは、好きなことを仕事にできたということ、色々な方にお会いできたということ 21歳で名人になった後の2年間は、長嶋茂雄さんと対談したりしましたしね 矢内さんも巨人ファンで?」
矢内「ここで巨人のことを言うのは(^^; (注:愛知県岡崎市は中日のテリトリー)
谷川「今、中日はあんまり成績良くないんですよね(^^;」
矢内「中日と巨人と阪神で、クライマックスシリーズに行けるといいですね(笑)」

(話がチェスの話になり)
谷川「羽生さんはチェスで日本のトップになってしまったので、日本のほかのトップチェスプレイヤーはがっかりしているらしいですね 自分たちは何のためにやっていたんだろうと(笑)」

こんなふうな講演でした 電王戦の話をしてくれてよかったです 
そんなに「将棋をすれば頭がよくなるどうこう」といった話はなかったです(^^;

第3回電王戦は、どうするか難しいですね
矢内さんが「1日24時間で足りますか 谷川先生?」と訊いたのは印象的でした
矢内さんもきっとすごく忙しいんでしょうね 矢内は昨日のTVのバラエティー番組にも出ていたし、仕事を引き受けすぎのような気もします(^^; お二人とも体に気をつけてがんばってくださいね~

前夜祭の様子は次の記事でUPします