昨日、子供将棋名人戦の放送がありました
当日に新聞のテレビ欄を見るまで、私は気づきませんでした 見逃すところでした(^^;

準決勝からの3局が放送されたのですが、どれもレベルが高く、何より人間ドラマが存分に出ていて、
今年は実に面白かった! 

<準決勝第1局> ▲三間飛車vs△居飛車で棒金で押さえ込み という戦型
序盤、後手が△8三金と出た瞬間、私は後手の負けだろうな、と思った 
先手は飛車を下段に引き戻して備え、右金を4段目に進出させるという、「棒金破り」の形
この棒金対策が、ものすごく優秀なのだ  
案の定、戦いが始まると後手の金が完全に遊び駒になってしまった
ところが、ここから後手の子が魅せまくる 局面を複雑にする手順を連発、粘りに粘った
そして終盤の秒読みの中、渾身の勝負手、銀のタダ捨ての王手!! 
これには、解説の森内名人も気づいておらず、驚きの声を上げていた 流れを変えた絶妙手だった
先手の子もがんばり、最後は詰むや詰まざるやの中、後手の子が見事に詰ませ、逆転勝ちを収めた
まさに手に汗握る大熱戦だった すばらしい一局だった

<準決勝第2局>
一手損角換わりの相腰掛け銀 プロ級の戦法を小学生が使ってる(^^; 
先手の猛攻を後手が受け、最後まで耐え抜いて勝った、という一局 
後手の子は中盤で△8五桂と跳ねて、飛車先を保留していた手を見事に活かしていた 
なかなかこううまく一手損の利点は活かせないものなんだけど、強いねえ
さて、この一局、先手の猛攻の最中、後手がとんでもない一手バッタリの大悪手を指してしまう
金で受けたのだが、その金が実は丸っきりのタダだったのだ 
金を取られたら、後手玉は5手詰みだったのだ
しかし先手の子は30秒の中では、気づくことが出来なかった そして攻めが切れて負けてしまった
局後に森内名人に「実は金がタダだったんだよね」と指摘されて、その子は「あっ!!」と言って、
思わず泣き出してしまった ここは子供らしい、実にいいシーンだった 
一生懸命やったからこそ、泣いちゃったんだよねえ 
負けたとき笑っているプロ棋士もいるけど、それとは好対照で、よっぽど感動的だったよ

<決勝>
▲矢倉vs△矢倉崩し右四間飛車
一気に勝負がついてしまいがちな戦型になったが、攻め合いになって一進一退
しかし先手の攻めが切れ筋、後手の子は準決勝でも受けまくって勝った力を発揮し、大優勢になった
後手は豊富な持ち駒であとは寄せていくだけ 
縛りの手を落ち着いて指すなど、もう完全に後手の勝ちムード
長い寄せになり、いよいよ最後、銀3枚持ち、森内「詰みがあります」
と言ったそのときだった、後手の子、なんと詰みを発見できず、自陣に手を戻してしまった!! 
先手の子に手番が回り、超大逆転で先手の勝ち
これには、私は唖然、呆然(笑) 一局の流れとして、完全に後手の勝ち将棋だった
まさかまさかのとんでもない大逆転、こんなことってあるんだなー 

局後、負けて準優勝になった後手の子は堂々と「ここまでこれて、いい成績だったので満足です」と
言っていたのは偉かった  
優勝した子は2局とも苦しい将棋を逆転勝ち、「粘れ粘れ、と思って指した」と言っていた
この子の精神力が指し回しに表れていて、感銘を受けたよ 尊敬に値するなあ 

今年の3局はどれもハイレベルで、子供らしい好局ばかりで、好感度大、とても面白かった 満足!
聞き手は鈴木カンナちゃんだったわけだが、個人的には、お好み対局で、優勝した子と30秒将棋で
対局を見てみたいが・・・ カンナちゃん、勝てないだろう(笑)
まあ、決勝の最後の詰み、私も見えてなかったわけで、この子たちには勝てません、はい(^^;
森内名人の解説というのも豪華で良かったです
昨日はコンピュータ選手権もあったのですが、こっちも穴場でしたね(^^)