相掛かりで、5手目▲2四歩と突っ込む変化、
▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲2四歩の、通称「5手爆弾」について、
新手と思われる手を発見しました
従来の△1二飛に代えて、△8二飛です
というか、激指定跡道場3とBonanza6.0が発見したわけですが(^^;
激指定跡道場3には、この5手爆弾は定跡として入ってません 検討モードが見つけたのです

今まで、先手が5手爆弾をやってきても、わずかしか後手が良くなりませんでしたが、
この△8二飛が実現すると、もっと後手が指しやすくなります
・・・ということは、5手爆弾はもっと成立しなくなった、ということです

この5手爆弾、どの定跡書を読んでも、あまり詳しく書いてくれていないんですよね
しかも、間違って書いていたりします・・・ ネットでもあまり引っかかりませんでした
そもそも、上野先生の名著さえ間違って△2二同銀と書かれてあったのが、
今回自分で激指を使って検討してみようと思ったきっかけなんですけどね  

以下は参考にした本です 何気に、お金がかかってます(笑) (図書館で借りたのもありますけど)
「将棋・序盤完全ガイド居飛車編」 上野裕和  2013年発行 
「よくわかる相掛かり」 中座真  2012年発行
「最新の相掛かり戦法」 野月浩貴 2010年発行
「いまさら聞けない将棋Q&A」 畠山成幸 2006年発行
「相居飛車の定跡」 青野照一  2004年発行
「将棋基本コース」 大山康晴 1996年発行
「速攻!!相掛かり戦法」 屋敷伸之 1993年発行
「将棋戦法小辞典」 鈴木照彦 1992年発行


難しい変化も出てくるので、予備知識が必要です
このサイトがいいです 「居飛車党宣言!」 http://www.koichi.jp/shogi/index.php
このサイトの「横歩取り」というところをクリック、その定跡の一番下に「相掛かりの基礎知識」
というのがあります それが図面たっぷりで、わかりやすいです
ただし、一番下の▲4五角までの「参考1図」、正しくは、その図は後手に持ち駒は歩が2枚です 
管理人様が、間違えちゃってます (後手に2歩あることが大きな意味を持ちます)

△1二飛が定跡として載っているのは、上記の上野本以外の7冊全てです
今回の激指とBonanzaの指摘どおり、△1二飛でなく△8二飛が成立しているとしたら、
以下のように、定跡書にいっぱい変化手順を書かなくてはいけないんです 
5手爆弾、全然初心者向けじゃない定跡ですね(^^;

ただし、あくまでも激指定跡道場3の検討モードプラス私の考えでやってますから、
もっと棋力の高い人に言わせれば、そこは違う、ということもあるでしょう 

余談なんですけど、これからの時代は、プロであっても、「定跡をコンピュータを使って検討する」というのが、当たり前になっちゃうんでしょうかね? 

興味のある方は、以下をダーーーーッと青く反転させてコピーして、
kifu for winに編集から貼り付けをして取り込んで見てください


▲2六歩
*激指定跡道場3の力を借りて、5手爆弾を研究してみます
△8四歩 ▲2五歩 △8五歩 ▲2四歩
*定跡なら、ここでは▲7八金 5手爆弾はここで突っ込む さあ、どうなるか? 
△同 歩 ▲同 飛 △8六歩
*後手から反撃がくる
▲同 歩 △8七歩 ▲2三歩 △8八歩成 ▲同 銀 △3五角
*後手にこの反撃がある
*ここで▲2二歩成といくのは、飛車を取られて先手不利です 分岐します
▲2二歩成 △2四角
*▲2一と、▲1一とに分岐します
*どちらも先手不利 しかもかなり不利になります
▲2一と △5七角成 ▲3一と △同 金
*ここでの激指の評価は、-910 後手優勢です
*飛車を見捨てる▲2二歩成はダメです
*(14手目に戻る)


変化:17手
▲1一と △5七角成 ▲2一と △4二銀
*激指の評価地は-1030 圧倒的に後手優勢との判断
*(14手目に戻る)


変化:15手
▲2八飛
*▲2五飛と引くのは、△2四歩がいつでも飛車当たりになるのでダメ 深く引く一手
△5七角成 ▲2二歩成
*さあ、問題はここです △同銀が正解か? △同飛が正解か? 
△同 銀
*△同銀は不正解 自然な手に見えて、疑問手です
*こう取ってくれるなら、先手も互角に戦えます
*
*上野先生の「将棋・序盤完全ガイド居飛車編」(初版)も、△同銀と間違えてしまっています
*
*ここで先手に5つの候補手があります
*▲2三歩、▲4五角、▲3六角、▲9六角、▲8五角です どれがいいのか、順に調べていきましょう
*ちょっと多いですが(^^;
▲2三歩
*まず、この攻めはどうでしょうか
*(ちなみに、▲2四歩と垂らす手はうまくいきません
*▲2四歩△3二金▲2三角△同銀▲同歩成△2七歩▲同飛△4五角が両取りで、後手が受かっています)
△3一銀 ▲2二角
*▲2三歩~▲2二角 本によっては、これで難しいと書かれていることもけっこうあります 
*
*「よくわかる相掛かり」には、「この変化は後手も大変」と書かれています
*
*しかし、これは後手有利になる、とのこの後の激指の判断です
△同 銀 ▲同歩成 △2七歩
*角を取った後の、後手のこの反撃が厳しい
▲同 飛 △4五角
*この反撃が厳しい
*▲2六飛と逃げると、△3五馬から先手の飛車が押さえ込まれてしまいます
▲2五飛 △6七角成
*ここでの激指の判断は-781 かなり後手有利と激指は示しています 
*後手からは△8九馬(詰めろ)、△8六飛~△6六飛などがあり、私も後手が勝つ将棋と思います
*以下、▲3二とは△同飛▲2一飛成△8九馬で後手が勝ち筋 (激指の評価が-1000ほどになる)
*
*△2二同銀に対し、▲2三歩~▲2二角は疑問でした
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲4五角
*6三の地点に成りを狙った角 受けるなら△6二飛ですが、それには▲5二歩という好手があり、先手有利になります 
*
*屋敷先生の「速攻!!相掛かり戦法」、大山先生の「将棋基本コース」では、後手が△2二同銀と間違えた場合にはこの▲4五角を推奨しています
*しかし・・・
△2七歩
*後手に2歩あるので、叩きがありました
*△同角は飛車道が止まってしまうのでダメです
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △3五馬
*両取りをかけられてしまいます
▲4六飛
*ここでの激指の評価は-292 やや後手持ち、ということです 
*後手は2歩損で歩切れですが、馬と飛車が交換になりそう、先手の4五の角が負担になりそうです
*
*▲4五角は、△2七歩~△2六歩の叩きを与えてしまいます 
*主導権を後手が握っています せっかく後手が△2二同銀と間違えてくれたのに、これでは先手がつまりません
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲3六角
*△2二同銀に対しては、▲3六角がいいと思われます
*鈴木輝彦先生の「将棋戦法小事典」ではこの▲3六角を推奨しています
*もし後手が△6二飛としたら、▲5二歩で先手良しとなります
*以下は激しく行くなら△8六飛、穏やかに行くなら△3二金が考えられ、以下は互角の乱戦になるでしょう
*
*ここでは△8六飛の変化を少し進めてみましょう
△8六飛
*ここで▲2二飛成は△8八飛成で、角と馬の差が出て、先手の負けです
*
*▲8七歩は有力で、△3六飛▲2二飛成は、互角で難しい分かれとの激指の判断です
▲6三角成
*思い切って▲6三角成と成りこむのが最有力との激指の判断 形勢は-208
△2七歩 ▲同 馬
*形勢は-203でほぼ互角との激指の判断
*△2二同銀には、▲3六角が有力です
*以下、激指を使って一例を少しだけ進めます
△6七馬 ▲7八金 △6八歩
*以下、こんな難解な戦いが続く模様です 難しいですね(^^;
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲9六角
*この手もいい手です 後手の対応によっては、▲3六角と同じ展開が予想されます
*▲3六角と違って、△3六飛と切られる順を与えません
*ただ、先手は乱戦を狙っているわけですから、わざと後手の手を広くする▲3六角もあると思いますね
△8六飛 ▲6三角成 △2七歩
*手が広いところですが、ここでの激指の最善手は△2七歩
▲同 馬
*▲3六角と同じ局面に合流しました
*形勢は-203でほぼ互角との激指の判断
*(18手目の分岐に戻る)


変化:19手
▲8五角
*激指によれば、これも非常に有力な手とのことです 
*この手に対し、△3二金と受ければ▲6三角成で互角の戦い(その場合の激指の形勢判断は-45)です
*
*
△同 飛
*△同飛と切られてしまう手が発生しますが、結果的に飛車が先手の持ち駒になります 飛車が好きな人は▲8五角はお勧めですね
▲同 歩 △3二金
*こう受けておくくらいでしょう
*もう少し進めてみます
*次の手では▲7八金と受ける手も有力ですが、攻めてみましょう
▲5四歩 △同 歩 ▲5三飛 △6二玉 ▲5四飛成 △6七馬
*これくらいでどうか 形勢は-224で互角とのことです
*△2二同銀に対して、▲8五角は有力です
*
*<相手が△2二同銀と間違えたときの結論>
*▲3六角、▲9六角、▲8五角、いずれでも先手も互角に戦える
*(17手目の▲2二歩成のときの分岐に戻る)


変化:18手
△同 飛
*△同飛と取るのが定跡手で、正解です
*▲同飛成△同銀▲5五飛は、△6七馬が8九の桂取りなので怖くありません
▲2三歩
*2四には馬が利いているので歩は打てません
*▲2三歩の一手 問題はここです 従来は、ここで△1二飛と我慢して逃げて、後手が少し良しとされていました しかし、ここで△8二飛が最善、というのが激指の意見です ちなみにBonanza6.0の意見も△8二飛です
*今までの定跡書にはなかった手です
△1二飛
*まずは、今までの定跡手、△1二飛を調べましょう
*この局面、激指の評価は-227です
*△1二飛の意味は、▲2二角と打たれたときに1一の香にヒモをつけたことと、6三の地点を狙う先手の角打ちを無効にした意味があります
*ここで先手の候補手は、▲2二角、▲6五角、▲7八金くらいでしょう 順に調べます
▲2二角
*こう打ち込む手が、多くの定跡書で書かれています
*しかし、これは相当な悪手で、ココセです 
*激指の評価は一気に-1054、いきなり圧倒的な差がついてしまいました
△2四歩
*これで先手の攻めは止まってしまいました
*まだ無理やり攻めを続けようと、あがいてみます
▲1一角成 △同 飛 ▲2七香 △4五角
*攻防の角打ち
▲2四香 △2七歩
*これで後手が完封勝ちです △1二飛に対し、▲2二角は悪手です
*(20手目に戻る)


変化:21手
▲6五角
*一見、この手もありそうです 先手はまだ歩損はしていません
△3二金
*しかし冷静に△3二金とされると、8三に成ることはできますが、△6七馬と歩を取られてしまいます 先手面白くないです
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲7八金
*△1二飛に対しての最善手は、じっと▲7八金だと激指は言っています
*この局面での激指の評価は-172です 人間どうしなら、以下△4七馬か△3五馬くらいで、勝負はまだ先でしょう 激指の数値以上に後手が有利っぽい感じはしますが、後手も飛車が使いにくいという欠点があります
*
*ところが! ここで、激指では後手の最善手はなんと△8二飛と出るではないですか! それなら一手前に△8二飛のほうがいいに決まってます そこで、△8二飛ならどうなるのか、調べてみました これが今回のテーマです (19手目に戻る)


変化:20手
△8二飛
*ここでの激指の評価は-445 △8二飛が成立するなら、△1二飛より、明らかに得です
*しかし問題があります ▲2二角はどうか、と、先手からの6三の地点を狙う角打ちの類はどうかです 
*この△8二飛が成立しているのかどうか、が、今回のテーマです
*以下、やはり5つの手に分岐します 多いですけど(^^;
▲2二角
*まずこの場合も、この角の打ち込みが成立するか、見てみましょう
*と言うか、この図、最初に△2二同銀と取ったときにやった図と全く同じなんですよね(^^; まあ、復習のつもりでもう一回見ましょう
△同 銀 ▲同歩成
*中座先生の「よくわかる相掛かり」、青野先生の「相居飛車の定跡」、鈴木輝彦先生の「将棋戦法小事典」には、この図は「後手も大変」や「俗攻めで相当」と書かれていますが、それは検討不足からくる間違いと思います 私はこの局面に関しては、激指を信用します(^^;
△2七歩
*この叩きが厳しい
▲同 飛 △4五角
*この手に対し、▲2六飛は△3五馬で飛車が押さえ込まれてしまう
▲2五飛 △6七角成
*激指の評価は-781で、後手有利 次の△8九馬が詰めろで厳しい 以下、▲3二とは△同飛▲2一飛成△8九馬で後手が勝ち筋 (激指の評価が-1000ほどになる) ちなみに▲5八銀と投入しても△3四馬▲5七銀△2五馬の局面は、-1150ほどの差がついてしまいました
*△8二飛に対し、▲2二角の打ち込みは無理でした
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲4五角
*余談ですが、▲1八角は△2七歩があって無効です
*では、この▲4五角はどうか?
△2七歩
*毎度おなじみの歩の叩き
▲同 飛 △2六歩 ▲同 飛 △3五馬 ▲4六飛
*これで後手有利です 評価-651 ▲4五角は、角と飛車の両取りがかかってしまいます
*以下は△7二金と手堅く守り、▲8七銀なら△8四飛~△2四飛で後手が良しです 馬と飛車はたぶん交換になるでしょう
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲3六角
*この▲3六角はどうか?
*先ほどの△2二同銀の変化のときには、有力な角打ちでしたが今度はどうでしょうか
*ここで▲3六角を指したときの激指の評価は-634 なぜこんなに後手が有利に?
△2七歩
*一発叩きが入る
▲同 飛 △8六飛 ▲8七歩
*自然な受けに見えるが
△3六飛
*いきなり切られる!
▲同 歩 △2六歩
*取れば、△1五角の王手飛車 いちおう▲2五飛打で受かるが、飛車を取られては先手全く自信がない
*(▲同飛△1五角▲2五飛打△2六角▲同飛の局面は、-727)
▲2八飛 △4七馬
*じっと馬で飛車を圧迫され、後手有利
*激指は-671と判断 次の△4六角▲2六飛△6九馬を見ている
*△8二飛に対し、▲3六角もうまくいかなかったです
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲9六角
*この▲9六角はどうか しかし、結論から言ってダメ、この手を指したときの激指は-796で後手有利との判断
△2七歩
*毎度おなじみ歩の叩き
▲同 飛 △8六飛
*決め手に近い飛車の飛び出し
*銀取りと、△2六歩を見ている
*▲8七銀には、一発△2六歩を打ってから、△8二飛と引いておいて、先手の角が成れない(銀にヒモがなくなる)ので後手良しです
▲8七歩 △5六飛
*この飛車回りが異様に受けにくいです
▲5八歩
*受け方は他にも考えられますが、どれも後手の攻めが続きます 一例として手堅く受けてみます
△6七馬
*△2六歩と△8九馬が残って後手有利
*もう少し進めてみます
▲2二歩成 △2六歩 ▲3一と △2七歩成 ▲4一と △6二玉
*ここまでくると、-1175 後手が勝ちになっています △8六飛~△5六飛が強烈でした
*△8二飛に対して、▲9六角もダメでした
*(20手目の分岐に戻る)


変化:21手
▲8五角
*先手の最強の抵抗と思われる角打ち この角を打った時点での激指の評価は-429
*ここで後手の手、激指の最善は△7四歩という手なんですが、私には意味がよくわかりません 
*△7四歩は、その後の戦い方がどうもハッキリしません 
*よって、激指の次善策の△2七歩から飛車を叩き切っていく筋でどうか 
△2七歩 ▲同 飛 △8五飛
*叩き切る
▲同 歩 △4五角
*またもこの角の筋 形勢は、-405 
*次の手、▲2六飛は△3五馬で飛車が押さえ込まれてしまいます 
▲2五飛 △6七角成
*馬を2枚作ってどうか 後手が手厚いように見えます
*激指の形勢判断は-491です
*ここで▲2二歩成は△4七馬が飛車取りと、6九の金取りの詰めろで後手勝ち筋です
*
*ここで先手に勝負手があります ▲5八金右(左もある)という手です
*▲5八金右と▲5八金左に分岐します
▲5八金右
*これが案外、やっかいなのです
*激指の最善は△同馬右です
*以下、△同馬右▲同金△3九馬と進んだ局面、激指の形勢自体は-664と出るのですが、そこで先手に▲6八玉とされてみると、すぐの寄りがありません 長引けば大駒を3枚持っている先手がだんだん良くなります
△3四馬
*2枚換えはあきらめ、馬を引くのが得策と思います
▲5七金 △2五馬
*ここまで進んでみて、どうか 
*後手の次の狙いには△2六飛があります
*
*激指の判断は-622で後手有利
*駒の損得は全くないですが、先手陣がバラバラです
*△8二飛に▲8五角でも、飛車を切る筋で後手が充分指せそうです  
*(28手目の分岐に戻る)


変化:29手
▲5八金左
*こっちの金でいくと、どう違うか
△3四馬
*2枚換えはせず、馬を引いておく
▲2八飛
*▲5八金右のときと違い、3九の銀が浮いていないので、飛車を引く手が考えられる
*以下は、後手の戦い方の一例
△2七歩 ▲同 飛 △3五馬引 ▲2二歩成 △2六歩 ▲3一と
△同 金 ▲2八飛 △8九馬
*だいぶ進めましたが、こう進むくらいが考えられます
*この局面、激指の評価は-433で後手有利とのことです 後手の2枚の馬がどこまでいっても手厚いようです
*
*△8二飛に▲8五角にも、後手が充分有利に戦えることがわかりました
*
*<今回のテーマの結論>5手目▲2四歩に対しては、従来の定跡手の△1二飛でなく、新手の△8二飛で後手がより有利になる
まで40手で中断