行方尚史 八段vs先崎学 八段 NHK杯 1回戦
解説 羽生善治 三冠

矢内、いいわー 毎週矢内を見れるのは幸せだ 
今日はA級復帰とタイトル戦初挑戦を決めた行方と、先ちゃん登場 期待のカードだ
そして解説になんと羽生 楽しみだ

行方は1993年四段、竜王戦2組、A級 予選シード 17回目の本戦進出
先崎は1987年四段、竜王戦3組、B2 予選で植山、吉田に勝ち 18回目の本戦進出

解説の羽生「行方は居飛車の本格派 鋭い手を指す 秒読みを苦にしない、長考派
  先崎は色々な形を指す 人が思いつかないような、トリッキーというか独創的な手を指す」

事前のインタビュー
行方「先崎は将棋以外にもマルチな才能を持っておられる、めずらしい棋士
 先崎の気迫に押されないように自分のペースで戦いたい
 前期の3回戦よりも上を目指す せっかくの羽生の解説なので、いい将棋を指したい」

先崎「行方は日頃はかわいい後輩 将棋は大変粘り強くて厳しい 
 もちろん出るからには最終目標は優勝 一局一局大事に指す 今日はがんばりたい」

2人の対戦成績が出た 行方の10勝、先崎の2勝ということだ けっこう差がついてしまっているね

先手行方で、ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった 
お互いにじりじりとした駒組み合戦が続く 非常~に長い序盤(^^; 
行方は早くも考慮時間を残り1回にしてしまい、
羽生「どんどん時間がなくなってますね まだ駒がぶつかっていないんですけどね(笑)」   

本格的な戦いが始まったのは番組開始から48分経ったときだった
羽生いわく、「一直線の変化」
ようやく面白くなった 行方は端で一歩補充したが、今後、何か意味が出てくるのだろうか?

攻め込む行方、受ける先崎
羽生「この瞬間に行方に攻めの手がなければ、はっきり先崎有利」
行方、何か手があるか? 私にはさっぱりわからない
ここで行方、本領を発揮した 渾身の角打ち!(▲7一角)
羽生「またすごい手が来ましたね いや~すごい手が来ましたね すごい手が来ました」
あの羽生が「すごい」を3連発! 行方やったぁ 決まったか?

飛車を切って、先崎玉を包囲した行方
羽生「すぐ終わりそうですけど、ここからなかなか終わらないのがプロの将棋なんですよ」
先ちゃん、がんばれ~ ここから底力を発揮して見せてくれ!

行方の攻めが続き、羽生「ちょっと受けの形が見えません 困ったかも」
先崎も30秒将棋に追い込まれた だが、まだ決め手を与えてない、耐えてる がんばってる!

行方は的確に攻めてきている もうずっと秒読みが続いているのに、強い
羽生「(行方は)あわてたそぶりだけど、指し手は冷静なんですよ」
行方のほうは玉が固いので、先崎としては受けの好手を指すしかない 何かあるか?
そのとき、羽生を驚かせる奇手が先崎に出た 銀をスッと引く、非常に考えにくい手!(△5一銀)
羽生「あー、また意表を これいい手だー いい手の気がしますね 
 いっぱい当たりになっていて、何やっていいかわかんないですね(笑)」
行方、先崎、ともに力を出し合ってる これは熱戦だ 見ていて楽しい、面白い

寄るや寄らざるやの攻防が続いていたが、ついに行方の攻めが筋に入ってしまったようだ
羽生「これ痛い」
決まったか? ここまでも先崎は「いや~」というボヤキを連発していたが、
先崎「いや~ 驚きました」 対局中に言うか(笑)
だが、まだ粘る先崎 自陣の歩を突いて逃げ場所を作り、中段玉をもう1回自陣に引き上げようというのだ
そんな発想があったか! 行方どうする、秒を読まれて対応できるか?
そこで行方に、端攻めで入手していた最後の一歩を使って、玉を縛る手が出た!
うお~、攻め駒、ギリギリ足りたのか? しかしまだ寄るかどうか

そう思って見ていたら、行方、桂のダブルの跳ね捨ての妙手順を披露! うおー、なんだこれは!
先崎玉を即詰みに討ち取った 持ち駒が全く余らない華麗な詰みだった お、お見事!!
矢内「詰将棋のような」
羽生「うまい手でした 非常にきれいな寄せでしたね」
119手で行方の勝ち 難局を制し、行方の快勝だった 

羽生「行方が思い切って攻めて、ギリギリのところでうまく手をつなげた
 攻めながらも自玉を固め、秒読みでも落ち着いた指し回しだった 先崎も最善を尽くして粘った」

行方、好調を存分にアピールした一局となった さすがにタイトル戦初挑戦を決めただけある強さ!
この難しい終盤を30秒でミスなしと思われる指し回し、全くもって強い A級復帰もうなずける
行方、今までそれほど目立たなかったが、化けたかもしれないね いいねいいね
終盤はずっと好手の連発で、見ていてこっちまで気持ちが良くなったよ

羽生の解説も良かった 羽生が「次はこの手が厳しい」と言ったところで、そのとおり指して
間違えなかった行方、先崎の両者はよくやった 
そして、ときに羽生の予想を上回る手を指していた両対局者、先ちゃんも、力を出していたよ
私は先崎ファンで先ちゃんを応援して見ていたけど、負けて納得の内容だった
これは好局だった 前半が眠かったが、後半、俄然盛り上がった一局、面白かった、とても良かった!