将棋ウォーズ用の用語集、今回は戦法版です 量が多いので2回に分けて書きます
左の数字は通し番号です(あまり気にしないで下さい)
重要度で4段階に分けました 重要なものから順に、◎、○、●、×の順です

【戦法一覧】

2000  3七銀戦法 ○ 
相矢倉での戦法の一種 ▲4六銀▲3七桂戦法に移行し、現在のプロの主流

2001  脇システム ○ 
相矢倉での戦法の一種 先後同形の戦法 お互いの同意がないと、こうならない 
三浦が得意としていたが、GPS将棋に新手を出されて完敗しました  

2003  森下システム ○ 
相矢倉の先手の戦法で、手広く待って、後手の手によって作戦を決めるという「ジャンケン後出し戦法」 

2004  雀刺し ○ 
端を集中攻撃して猛攻をかける戦法  

2005  米長流急戦矢倉 ● 
相手が矢倉に囲ってきたところを、守りの銀を使って中央から潰す、攻めの作戦 しかし、玉形が薄すぎ、反動がきつく、あまり見かけない ただ相手が早囲いにしてきたときには、相当有力な作戦です

2006  カニカニ銀 ● 
居玉で中飛車にし、端角で、銀2枚をカニのハサミのように上がって攻めていくロマンあふれる作戦 主に相手が矢倉にしたきたときに使えます 升田幸三賞を受賞したが、私は実戦を見たことがあるのは銀河戦での1回だけ(笑) でも、その一局は、児玉が佐藤康光をギリギリまで追い込んでいました

2007  中原流急戦矢倉 × 
玉があまりにも薄くなるので指されているのは見たことがない 明確な攻め筋もないので、わざわざ指す人もめったにいないと思われます

2008  阿久津流急戦矢倉 ○ 
相矢倉を避ける後手の変化球  5筋を交換し、角を△7三角と持ってきて模様勝ちを狙う  すぐ矢倉を潰す狙いではないが、変化が多い  渡辺vs羽生の、勝ったほうが永世竜王という大一番で渡辺が採用しました 

2009  矢倉中飛車 ● 
先手が矢倉を目指すときに、▲7七銀と早く上がったときに後手の有効な作戦  △8五桂が銀に当たってきます それがイヤで、先手は▲7七銀を保留して▲6六歩と止めるようになった  玉が薄く、明確な攻め筋もないので、矢倉中飛車は現在ではほとんど
指されない作戦になりました  

2010  右四間飛車 ◎ 
攻撃の破壊力は全戦法でもナンバーワン  この受け方を知らずして矢倉囲いにするのは自殺行為  相手が振り飛車のときも有力な作戦ですが、ワンパターンで攻めが切れたらそれで終わり、上級者ほど受けがうまいので、右四間を採用する率は下がります  プロで有名なところでは、竜王戦で谷川が藤井に対し右四間を採用したが、うまく対応されボッコボコに負けました

2011  原始棒銀 ○ 
2筋を突破しても勝ちではないので、実は初心者にはあまりおススメできない作戦  銀交換になっても全然まだそこから難しい しかし受け方はぜひ知っておきたい  

2012  右玉 ○ 
自分からなかなか攻めることができない受身な作戦だが、有力  独特の大局観が求められます 不思議な戦法で、右玉だけは「勝ちに不思議の勝ちあり」ということがあります  いったん手がつくとモロい

2013  かまいたち戦法 × 
四間飛車に対する居飛車の変則作戦  位取りをして美濃囲いの発展を防ぎ、振り飛車を手詰まりに追い込む  しかし、いかんとも2筋ががら空きになるので奇襲の域を出ないです

2114  パックマン戦法 × 
▲7六歩に△4四歩とする挑発作戦  しかし、これは、はっきり先手が有利になる結論が出ています

2115  新米長玉 × 
2手目△6二玉のこと 対ボンクラーズ用の手  対人用の挑発にはいいかも(笑)

2100  角換わり ◎ 
難解な将棋になることが多い 攻め合いになったときにスリルがあります

2101  腰掛け銀 ○ 
▲5六銀と5筋の歩の上に出た形 角換わり、右四間飛車でよく見ます 

2103  早繰り銀 ○ 
▲3七銀~▲4六銀と出る形 角換わりでよく見ます

2104  筋違い角 ○ 
初手からの作戦としての筋違い角は、藤井が対策の決定版を出してプロでは指されていないと私は考えています(イメージと読みの将棋観1という本に出ている) 5手目に打たなくても、中盤などで打っても筋違いに打てば筋違い角 

2105  木村定跡 ● 
角換わり相腰掛け銀同形での、先手が勝ちになる定跡  有名なのですが、これを理解できれば24の四段はあります  そのくらい難しい定跡なのです 本では「よくわかる角換わり」に詳しく出ています 

2200  相掛かり ◎ 
相居飛車の戦法のひとつ 私はこれを先手を持って指すのが好き  でも、初手▲2六歩に後手はあんまり△8四歩と受けてくれない

2201  相掛かり棒銀 ○ 
相掛かりでの棒銀 でも初心者以外では、攻めがあんまり決まらない  今は▲2八飛+▲3六銀でよく指される

2202  塚田スペシャル ● 
相掛かりで先手が1筋を攻める戦法  プロでは谷川が対策を出して絶滅しました 受け方を知っておきたいのですが、書いてある定跡書がなく受け方がわからない(笑)

2203  中原流相掛かり ● 
相掛かりで、先に3筋の歩を突き捨ててから、あとで右銀が出て歩を取り戻そうとする先手の戦法  ▲2六飛型で使用される 今のプロの主流は▲2八飛型なので、見なくなりました 

2204  中原飛車 × 
知らないなあ 検索してもヒットせず 

2207  8五飛車 ○ 
横歩取り△3三角戦法での後手番の作戦 中原囲いと組み合わせてプロで大流行 アマにとっては難しい戦法と思います

2300  横歩取り ◎ 
将棋の中で最も激しい変化を含んだ戦法  先手が横歩を取ると、△2三歩戦法、△4五角戦法、△相横歩取り、△3三桂戦法、△3三角戦法、を後手が選べる 先手が横歩を取るなら、これら5つの全ての変化を受けきる自信がないといけない △8五飛戦法は△3三角戦法の中の変化の一つで、横歩取りの中では持久戦に分類されます

2301  3三角型空中戦法 ○
内藤が考案した戦法 今は△8五飛と組み合わせて使われる

2302  3三桂戦法 ●
定跡がなく、漠然とした戦いになる 後手は跳ねた桂頭が狙われるのと、角が使いにくいようです △3三角戦法があるので、わざわざこれにする人がいない 人気がない戦法

2304  4五角戦法 ○ 
嵌め手のオンパレード 後手が猛攻を仕掛け、見ている分には超面白い戦い  正確にやれば先手が受けきれるとされていて、プロでは指されない  新手が出てプロで復活しないかなあ、と常々思っています

2305  相横歩取り ○ 
飛車を交換する急戦と、交換しない持久戦に分かれます  交換するやつは将棋の全ての定跡の中で最も激しく、見ている分には超面白い これも正確に指せば先手が受けきれるとされていて、詰みまで定跡がある変化もあります 横歩取りと言えばプロは今は△3三角戦法ばかり、たまには誰かこれをやってくれないか、と私は常々思っています

2400  ゴキゲン中飛車 ◎ 
考案者の近藤正和プロが、いつもニコニコしていることからこの名前がつきました ▲7六歩△3四歩▲2六歩△5四歩、これでゴキゲン中飛車にできる  定跡が簡単でお手軽なことから、コンビニ中飛車と揶揄(やゆ)されることもあります あまり定跡にとらわれず指せる、大人気の戦法

2401  ツノ銀中飛車 × 
プロでは今は絶滅しました 金銀左右分裂型の振り飛車は、居飛穴に勝ちにくい 

2403  風車 ● 
金銀分裂型の中住まいで、主に後手番で千日手を狙う戦法  これも居飛穴に勝ちにくい 伊藤果(はたす)プロが得意としている
 千日手になったらどうするんですか?と訊かれた伊藤が、「もちろんまた風車です もう一局風車が指せるじゃないですか」と答えたエピソードは有名

2404  英ちゃん流中飛車 × 
5筋の歩を突かない中飛車ということですが、今はプロでは指す人はいません メリットがわからないです

2405  原始中飛車 ● 
中飛車+棒銀で攻める それプラス▲9七角プラス桂を6五に跳んで、一気に攻め潰す作戦 やられると非常に怖い(笑) でも、居飛車側が金銀を中央に集めれば受けきれるとされている  桂を6五に跳ばれてはヤバイ、潰されると思います

2406  加藤流袖飛車  × 
全く知りませんでした ツノ銀中飛車に対する居飛車側の作戦ですってね  ツノ銀中飛車が絶滅した今となってはどうにも(笑) 
居飛穴にしたほうが勝率もいいでしょうしね

2407  5七金戦法 × 
これもノーマル中飛車に対する戦法です もう見ないですね  それに金は攻めには向いてません  取られたときが金ですからね 
2500  四間飛車 ◎ 
プロでは激減しましたが、アマでは今でも人気がある  序盤の駒組みが簡単なのが特徴  居飛穴にされたときの自分なりの対策が必要です 角道を止めると自分からなかなか攻めていけないので、攻め好きな人には向いていないと思われます

2501  藤井システム ○ 
居飛穴を居玉でやっつける、というまさに革命戦法 藤井は天才  プロでは研究があまりにむちゃくちゃ進み、苦戦に陥っています  研究が進みすぎてみんな嫌気がさしたのも減少した理由でしょう 

2502  立石流 ○ 
いったん止めた角道を空けて、角交換し、▲7六飛型の理想形に組む作戦  とってもお手軽でアマでは有効  羽生がこの戦法にボロ勝ちしていたので、プロでは誰もやらなくなったのかも知れない

2503  レグスペ ● 
知らなかったので、調べてみたら、こんな風でした ↓ 
後手番での角交換四間穴熊戦法。「角交換振り穴スペシャル」というタイトルで東大将棋部が棋書を出しているのでこちらの名前で記憶してる人も多いかも。発動方法は角交換から▲7七銀と構えて▲6八飛と飛車を振るだけ。穴熊に囲う必要はない。また、6筋の歩の位置はどこでもいい。
・・・らしいですね 力戦の一種、マイナー戦法ながら、得意とするにはいいでしょうね 角交換で穴熊にすると、打ち込みのスキが多くなるので注意ですね 早指しではかなり有力な作戦に思えます

2600  三間飛車 ◎ 
角道を止めるノーマル三間と、止めない形に分かれます

2601  石田流 ◎ 
▲7五歩と突く形を言います

2602  早石田 ◎ 
▲7五歩と突いて、角交換をする急戦を言います 近年、がぜん研究が進みました 居飛車に対しては超有力な作戦です    

2603  升田式石田流 ○ 
石田流の中で、升田幸三が研究したものを言います

2604  鬼殺し ○ 
奇襲の中でも特に有名なもの 正確に受けられたらダメです 新鬼殺しというのもあります こっちは有力な作戦です

2605  3ニ飛戦法 ○ 
▲7六歩に2手目△3二飛、これを言います 有力です 後手でも石田流を狙います

2606  中田功XP ● 
島プロいわく、「三間飛車で居飛車穴熊を粉砕する画期的な新戦法」 端攻めで桂を捨てて攻めます NHK杯で中田が千葉涼子をボッコボコにしてました でも、飛車が攻撃に参加しづらいので、なかなか居飛穴攻略は難しいようです

(その2に続く)