広瀬章人 七段vs瀬川晶司 五段 NHK杯 1回戦
解説 飯島栄治 七段

今日は広瀬と瀬川か 解説にはエーちゃんこと飯島 矢内は赤の縞模様の服だが、なんか変(^^;

広瀬は2005年四段、竜王戦2組、B1 予選シード 7回目の本戦進出
瀬川は2005年編入試験により四段、竜王戦6組、C2 予選で阿部健、上村、宮田敦史に勝ち
  4回目の本戦

解説の飯島「広瀬は3年前に王位を獲った、一流棋士の階段を登りつつある 
 以前は四間飛車穴熊一本だったが、矢倉と角換わりを採用するようになった
 瀬川はプロ編入試験に合格、NHK杯も4回目で常連、居飛車の本格派、ファンも多い
 序盤でリードして逃げきるのが得意」

事前のインタビュー
広瀬「瀬川は丁寧な将棋で、受けに特徴がある まずは初戦をいい将棋で勝ちたい
 次のことはそれから」

瀬川「広瀬はタイトルを獲った一流棋士、中終盤が強い 何でも指しこなせるオールラウンダー
 去年昇段したときにいただいたシャツを着ているのですが、くれた方が闘病中なので、
 その方を元気づけられるようないい将棋を指したい」

先手広瀬で対局開始 戦型が注目されたが、広瀬の注文で、角換わりになった
飯島「広瀬が瀬川の横歩取りを避けた」

相腰掛け銀から広瀬が先攻、瀬川も△6四角を軸に反撃、全面戦争の中盤に突入した
飯島「これは一手違いの終盤が見れそうですね」

瀬川にどう攻めるかの選択権がある展開、そこで瀬川が角切り一閃! おお、これは強気だ
矢内「局面は瀬川がリード?」
飯島「と思いますよ」
飛車金の両取りをかけ、瀬川好調、角切りは英断だったか

瀬川、巧みに受けに回り、飯島を感心させている 歩を使った細かい受けだ 今日の瀬川は強い
飯島「瀬川が、受けて有利を拡大したと思いますよ 初勝利が近いんじゃないですか」
いいぞいいぞ、瀬川がんばれ! 飯島が心持ち瀬川を応援している口調なので、
こっちまで瀬川を応援している気分になってきた ここまで実にうまい いけいけ、瀬川!

だが、考慮時間が▲4回vs△0回になった 瀬川、もう時間がない
飯島「後手に、あと5回くらいあれば勝ちを読みきれると思うんですが」 

その予感が的中してしまった! 瀬川、なんとここから先手の飛車を強引に取りに行ったではないか
おいおい、なんかすごい違和感がある手順だ 飛車を取りに行った銀2枚がモロに遊ぶではないか 
飯島「瀬川は手数はかかるけど、安全勝ちを狙いに行った」

そこから急転直下だった
飯島「ちょっと混戦になりつつあるんじゃないですか」
うわー、やっぱり飛車を取りにいったのは変な手だったんだなー! 感覚的にありえない手だったもん
飯島「これはもう間違いなく広瀬優勢 先手玉は寄らないです」

そこから広瀬も最短は逃して長引いていたようだが、
決め技には強引と思える駒損の寄せを敢行、これが成功した 
最後の詰めは長手数で駒が一枚も余らず、ピッタリと後手玉を詰めあげた
飯島「んー 見事ですね 見事です (詰ます手つきに)ためらいがないのが強いですね」

151手、広瀬の逆転勝ちに終わった うわー、瀬川、残念・・・

飯島「瀬川にもチャンスは色々あったと思うんですけどね 
 飛車を取りに行った銀2枚が最後まで残ってしまいましたね
 瀬川が見事に指していたと思うんですよ 手厚い指し回しでね 
 何回かチャンスがあったが、見逃してしまった
 最後の広瀬の詰み手順はすばらしかった」

あー、瀬川、角換わり後手番△6四角作戦の、お手本のような会心の指し回しを途中まで
披露していただけに、強引に飛車を取りにいってしまった構想が悔やみきれない敗局となった
投了図で、盤上に残った銀2枚がさびしかった 後手側がリードを保ったまま、完勝する様を見たかった  
 
飯島の解説は良かったと思う 色々あったこの一局をうまくまとめていた
先手側で印象に残ったのは、▲3二歩の垂らしだ 後手玉の腹に垂らした歩、あの一発でしびれたね
広瀬の最後の詰みは数えたら25手連続王手で詰みあがり、さすがプロ、圧巻の視聴者サービスだった