鈴木大介 八段vs髙﨑一生 六段 NHK杯 2回戦
解説 先崎学 八段

今日は講座で講師をやっている鈴木大介の登場か 去年はベスト4の活躍だったけど、今年はどうか
高崎ってのはほとんど知らない 解説には先ちゃんか またちょっと太ったような(^^; 

大介は1994年四段、竜王戦2組、B1 1回戦シード NHK杯は17回目の本戦
高崎は2005年四段、竜王戦3組、C1 1回戦で飯塚に勝ち NHK杯は3回目の本戦

解説の先崎「大介は曲線的な将棋 盤面全体をトータルで考える 独特の棋風
 高崎は攻めっけが強く、粘り強い 純粋な振り飛車党 今年に入って好調
 両者ともに終盤がねちっこいので、コクのある戦いが見れるでしょう」

事前のインタビュー
大介「高崎は振り飛車党で、攻め将棋なので相振りになると思います
 先手番なら揺さぶりをかけて、後手番ならついていく方針で行こうと思います
 相振りは乱戦になりやすいので、なるべく序盤に大きなミスをしなうようにがんばりたい」

高崎「大介は言わずと知れた振り飛車の強豪、私が修行時代から目標にしてきた人
 戦型は相振りになると思う 自分らしい勢いのある将棋を指したい」

先手大介で、初手▲9六歩という趣向 5手目くらいで、即、画面が移動して大盤で解説が始まった
これは非常にいい、大賛成だ 毎回、これくらい早く大盤で解説を始めて欲しい

10時から始まる講座だが、私は観てない(^^; (特集だけ観る)
私の父は大介の講座を、毎回欠かさず観ている 父は実戦は全く指さないけどね
先崎「講座は大好評だ、と大介本人が言ってました(笑)」

戦型はオーソドックスな相振りに、▲向かい飛車+金無双vs△三間+美濃になった

高崎から角交換し、先崎「大介としては全く不満ない駒組み」
▲4六角と打ち、後手玉のコビン攻めを狙う大介 高崎はしかたなく△7三角と合わせたが、
先崎「▲5七角とかわして引いておいて、次の8筋の合わせの歩の攻めが厳しいんではないか」
しかし、大介は▲7三同角成と交換してしまった! な、なぜだ 
先崎の言うようしていれば、教科書に載っているような、手筋の攻めが決まったところではないのか?

高崎は金銀を盛り上げて、形は乱れたがどうにか大介の攻めを防ぎにかかる
大介、再び急所の▲4六角をビシッ!と打った 
先崎「この場でカタをつけてやる、という手です 業界用語で言う、『許さん』という手です
 これは高崎、受けるの大変ですね これは大介の快勝かな とりあえず高崎はマイッタですね」

美濃囲いの玉の対する、角でのコビン攻めがモロに炸裂、大介はほぼ無条件の金桂交換の駒得だ
これはもう、大介の楽勝と思われた というか、プロの将棋でこんな差がついていいのか?

先崎「しかしまあ、将棋に判定はないですからね 
 大介がものすごくうまくやっているんですけど、高崎がよく粘っている」 
あ、あれ・・・ 大介、なんか攻めあぐねてる? なぜだ? 
高崎に角2枚並べて打たれて、混戦になってきてるではないか 
大介、王手も食らって一気にピンチに・・・
矢内「ついに大介陣に火がつきましたね」
先崎「高崎が勝ったかもしれませんね」

大介、歩があと一歩あれば間に合うところを、金を投入するという苦しい手を指すハメに
先崎「めったにお目にかかれない、一万局に一局の手筋」
ええー 大介としては、こんな将棋ではなかったはず・・・ 

そして、わけのわからない混戦が続くことになった 
一手一手、とても手が広いせいもあり、両者、最善を指しているとは思えない 
30秒ではもう仕方ないだろう そんな中、高崎が受けの強い手を見せた 
自玉のそばにズドンと馬を作らせるが、受けきる自信があるという考えにくい手順だ  
先崎「ほお~ これはやってくれますね~ 綱渡り、サーカスですね 妙技です すばらしい」

大介、攻め駒がどうしても足りず切れ模様で苦しい、しかし玉を早逃げし、相手のミス待ちでがんばる
先崎「高崎としては、とてもじゃないけど、怖くて決めにはいけないですね、人間ですから」
だが、高崎、危険を覚悟で、決めに行った~ ここは見ごたえがあった

高崎の見切りは的確で、自玉に寄りはなかった 大介玉を詰ますことに成功した
212手、高崎の勝ち 
矢内「大変な勝負でしたね」
先崎「毎年、投票で名局賞を選出しますが、それに選ばれてもおかしくない名局でした、大熱戦でした」

んー、この一局、私としては、荒れた一局だと思えてならなかった
収録時間オーバーで編集されて、指し手の間隔が短くなっていたのも、
荒れた一局と思えてしまったことに影響していた
まあ、私が相振りに関してはめっぽう手が見えなく弱く、相振りならレーティングで500点くらい
落ちるということもあると思う 

もっと好手の連発っていうのでないと、名局とは呼べないんじゃないだろうか
ただ手数が長かっただけではね 対局中の大介の表情を見ても、「失敗したなー」とずっと思いながら
指していた、そんな顔だったと感じた 講師をやっている大介としては、残念な内容だったと思う

そして思ったのは、この一局のような、相振りでの手の広い将棋になったとき、
コンピュータはめっちゃくちゃ強いんではないか、ということだ 
相振りで乱戦になったときのコンピュータ、どれほど強いんだろうか それを思った一局だった 

来週は康光vs豊島、楽しみなカードだ 横歩取り△8五飛の研究将棋だけは勘弁して欲しい(^^;