船江恒平 五段vs深浦康市 九段 NHK杯 2回戦
解説 畠山鎮 七段

記事のUPが昨日中にはできず、申し訳ない
2回戦も最終局だ 電王戦に出た船江とA級の深浦、楽しみだ 解説はハタチンか

船江は2010年四段、竜王戦5組、C1 1回戦で糸谷に勝ち 2回目の本戦出場
深浦は1991年四段、竜王戦1組、A級 1回戦シード 21回目の本戦

解説のハタチン「船江はバランスがいい 終盤が強くて詰将棋を解くのが速い
 詰将棋を作るほうでも、看寿賞を取っている 終盤の直線勝負に力を発揮する

 深浦は終盤が強いが、中盤で優位を築いて逃げ切るのが得意 
 押したり引いたりの曲線的な終盤が得意」

事前のインタビュー
船江「深浦はとても粘り強くて負けにくい将棋、お互い居飛車党どうしなので相居飛車になると
 予想しています 格上の先生との対局なので、自分の力を全て出し切れるようにがんばりたい」

深浦「船江はバランスが良くて終盤が強い印象 居飛車の将棋になると思う
 1回戦の船江と糸谷の将棋は秀逸で入玉をめぐるいい将棋でしたので(ちなみに176手)、
 それに負けないような将棋を指したい」

ハタチン「船江は格上相手でも、物怖じ(ものおじ)しないで力を出す
 深浦の中盤は一気に差をつけようとする指し方もあるので、目が離せない」

先手船江で、相矢倉になった 深浦が早々に△6四角と出る、めずらしい手を指した
ハタチン「かなりめずらしい形ですね 20年くらい前にこういう形がちょっと流行った」
即座に思い出してこう解説するハタチン、20年前のことを覚えているのか、すごいな(^^;

船江がその△6四角に反応、強気で5筋から仕掛け、もう力戦になった
お互い矢倉囲いは完成しているが、玉は一つ寄ってあるだけ、完全に手将棋だ

船江が5筋に飛車を回してきたが、玉飛が超接近している悪形だ 
深浦は銀交換を挑み、船江の飛車に銀を打ってからんできた もう飛車取りキター これ、大丈夫?
ハタチン「今のところ深浦のペース 船江は仕掛けたわりには、反発されている」

船江、なんとかしのぐ順を考えている 考慮時間をどんどん使っていまい、
▲1回vs△9回まで差が開いてしまった おーい、船江、大丈夫か
船江は8筋を守るべく▲9八銀と持ち駒の銀を投入、すかさず深浦は角を逆モーションで
2筋に飛び出して活用してきた うわ、これは深浦が調子いいなあ 
▲9八銀、こんな銀を打たされては苦戦は必至、船江、なんとかしようにも、もう時間もないし、
このまま負けるのか・・・

ハタチン「船江のほうが自玉が詰む順をたくさん読んでいる、だから疲れる」
ついに船江、最後の考慮時間を使いきってしまった 残りは▲0回vs△7回だ
ハタチン「ああ~ ちょっとキツイですね」
思わずこう声がでるハタチン 

しかし? ここから深浦が小考を重ねる たっぷり残っていた深浦の考慮時間がどんどんなくなっていく
なかなか決め手を見つけられてないでいるようだ 色々な順を組み合わせれば何かありそうなのだが、
深浦のほうが手が広くて迷う局面が続いている

深浦、自陣に一段金を投入した ゆっくり攻めようということだね
ハタチン「あ、そういう手をやってきますか 落ち着いてますね」
ここで矢内がいいタイミングで質問、矢内「形勢判断はどうですか?」
ハタチン「深浦の桂得ですね、ちょっと深浦が優勢かなと」

だが、直後に秒を読まれて指した深浦の手つきは、明らかに慌てていた
船江は落ちいて単純な迫り方で深浦玉にプレッシャーをかけていく
ど、どうなってんの? 本当に深浦が有利なの?
今度は秒を9まで読まれ、深浦は王手をかけたが、これは何かもうおかしいのでは・・・
矢内「さすがの深浦もちょっと今、慌てましたね」
ハタチン「船江玉に詰みはない、深浦のほうには今さら受けもない 逆転したように思いますね」
ど、どこで逆転したんやー??? 私は思わず大阪弁になっていた

深浦は裸玉に近かったため、全く粘ることはできず、投了するほかなかった 85手で船江の勝利

ハタチン「深浦が優勢から勝勢になって、何か決めに行く順があったと思うんですけど、
 30秒将棋だからある逆転劇だと思いますね 色んな決め方があった感じですけど、
 驚きましたね これは」

う~ん、ハタチン、深浦には信用度が高いから、深浦の勝ちを信じてしまうのは分かるけど、
解説者としてもっと盤面を純粋に見て解説して欲しかった 
見ている視聴者はハタチンの解説に全員だまされたと思う(^^;
深浦は決め手を出せず、勝勢まではいっていなかったと思う

矢内が形勢判断を訊いた局面、あそこではすでにもうおかしいと私は思う
深浦の主張は桂得だけ、深浦の玉は裸で、肝心の手番は船江だったのだからね

感想戦が16分あったのだが、これがまた分かりにくい感想戦だった
視聴者のために、本譜の終盤を中心にやって欲しかった 
16分の中で私が一番重要だと思ったのは、深浦が指摘していたが、終盤で▲7一角と打たれた局面で、
飛車を逃げずに△5六歩の突き出し、これで攻めが続いて深浦のほうが良かったのでは、
ということだった 飛車は取らせたほうが良かったね 飛車を取った後の馬が遊ぶもんね 

深浦としてはずっと有利だったはずの将棋で、持ち味を出せずに残念だっただろう
事前の紹介ではハタチンに「中盤で優位を築いて逃げ切るのが得意、そして粘り強い」と
言われていたのだからね この将棋は85手で早めの終局となってしまった
一方の船江、早くに30秒将棋になったのに、よく耐え続けた 
▲9八銀なんていう銀を打たされては、もうダメとしたものなんだけどね

本局は終盤のハタチンの解説が精度を欠き、いつ逆転したのかわからなかった
解説者の人は最後まで気を抜かず、考え続けてほしい(^^;
そして、感想戦は視聴者を意識して、逆転したあたりを中心にやって欲しい
来週から3回戦が始まる 男子プロには、レベルの高い対局を期待しています