西川和宏 四段vs村山慈明 六段 NHK杯 準々決勝
解説 阿久津主税 八段

今日は西川と村山か 西川は27歳、村山は29歳ということだ そして解説の阿久津は31歳

西川は2008年四段、竜王戦5組、C2 1回戦で上田女流、2回戦でタニー、3回戦で豊島に勝ち
2回目の本戦出場 前局の豊島戦では、ノーマル四間飛車で、豊島の棒銀に対抗、
154手の大熱戦で西川が凌ぎきって勝っている

村山は2003年四段、竜王戦4組、B2 1回戦で阿部光瑠、2回戦で佐藤天彦、3回戦で広瀬に勝ち
5回目の本戦出場 前局の広瀬戦は、村山の一手損角換わりで激戦になり、
最後は広瀬が簡単な7手詰みを見落とし、村山が際どく勝った一局だった
 
解説の阿久津「西川と言えば親子棋士 今のところ活躍しているわけではないが、他棋戦でも勝っていて
 勝率が高い このNHK杯で名を売りたいところだろう 終盤の粘っこさが特徴
 終盤が長くなればなるほど西川が力を発揮してくるんじゃないかと思う 

 村山のほうは、ここ数年、ずっと安定して高勝率を上げている 序盤の研究家として有名
 序盤でリードして逃げ切りたいところだろう」

事前のインタビュー
西川「村山は研究家で、中終盤が読みが深くて正確なイメージです 村山は居飛穴で来ると思うので、
 それを美濃囲いで粉砕したいです ここまでの3局は、自分らしい泥臭い将棋が指せたので、
 本局も自分らしい将棋を指して結果を残したいです」

村山「西川はどんな筋にも飛車を振ってくる振り飛車党で、非常に器用な印象があります
 あと、終盤の腕力がすごいなという印象があります 今日は対抗形になると思いますので、
 ねじり合いの白熱した将棋がお見せできればと思います」

先手西川で、ノーマル三間飛車だった 西川は宣言どおり、美濃に囲う いいねえ
村山は居飛穴に囲おうとするが、それを西川がけん制して玉頭銀を見せた
阿久津「村山は穴熊に囲っているヒマがあるかどうか」

ここが重大な作戦の岐路だった
村山は玉頭銀を追い返すため、△3三桂と跳ねて、穴熊はあきらめた ミレニアムに近い囲いだ
これがもう、どうだったのか △3三桂、敗着とは言わないまでも、敗因となったと思う
居飛車側は玉の囲いがどうにも薄く、まとめにくい将棋となってしまった

西川は中飛車に振りなおし、金銀4枚の美濃囲いがめっちゃ堅い 俗に言う、ダイヤモンド美濃だ
玉を固めた西川は長考の末、▲8六歩と、ここから戦いを起こした 私もこの手はちょっと考えて
いたのだけど、まさか本当にやるとは・・・ 

中盤に突入した、と思った瞬間だった 西川が▲6四歩という、焦点の歩の突き捨て!
後手の飛車、角、歩が利いているところに突き捨てた歩が絶妙手、これで村山はシビれたのだと思う
単純に、飛車交換になってしまった ええー、玉形が差があるので、これは実戦的に、西川が
勝ちやすくなったなあ そして西川の、金取りに歩を打った手がまた好手、これが対応しづらい!
一段金に働きかける歩、村山は困ったと思う

最初は差があった考慮時間の減り方も、村山が小考を重ねたため、追いついてきた
阿久津「村山はどうするんでしょうね 西川のほうが手がわかりやすいですね」

お互いに飛車で桂を取りあい、寄せ合いになったが、やはり西川のほうが良さそう
手の選択支がある 村山は選択支がなく、手が限定させられている感じ
終盤に入ってからも、西川は冷静だった 攻めの桂を放ったと思ったら、今度は底歩で受け、
相手の桂打ちに対して、取るぞとプレッシャーをかける冷静な受け
受けの西川、本領発揮だ 

阿久津「村山のほうが、何かひねり出さないといけないです」
・・・が、そんな手は出なかった 終始、安定した指しまわしを見せた西川が受けきった
117手で西川の勝ち

阿久津「西川がギリギリで凌ぎきりましたね」
矢内「西川の冷静な指しまわしでしたね」

序盤が得意な村山としては、序盤の駒組みに失敗してしまったのだと思う
やはり居飛穴は桂を跳ねては、一気に囲いが弱体化する 
▲ダイヤモンド美濃vs△ミレニアムのできそこないでは、勝ち目が薄い、と感じざるを得なかった
一方の西川は、強さをまた存分に発揮していた 
勝因となった▲6四歩の焦点の突き捨て、あれはお見事だった

負けた村山は残念だろうが、先日の順位戦B2で、地力昇級の権利を得た 最後の森下戦、勝負だね
先崎は森下に負け、昇級が厳しくなった 先崎負け、の記事を見た瞬間、「うあっ」と声を上げてしまった
やはり私は先崎さんのファンなのだ(^^;

個人的なことだけど、今回、4回くらい途中で寝てしまった(^^;
囲碁の電王戦はどうなっただろうか 今から確認したい 小沢さん、勝ったかな
そして、やねうら王の24の参戦はいつからだろうか 正座して待ってます(笑)