高橋道雄 九段vs川上猛 六段 NHK杯 1回戦
解説 行方尚史 八段

さ~て、今週も楽しいNHK杯の時間がやってきた~ やうたんがいなくなったのは寂しいけど、清水さんでガマンだ(^^; 
今日はタカミチと川上か タカミチはともかく、川上っていうのが地味だな~
大丈夫か でも、川上って、1994年に銀河戦で、準優勝している棋士だ(当時まだ銀河戦は非公式戦)
2回戦で待ちうける、羽生への挑戦権をかけた一戦だ

タカミチは1980年四段、竜王戦2組、B2 前期までB1だったので、予選はシード 34回目の本戦出場
川上は1993年四段、竜王戦5組、フリークラス 加藤、真田、西川慶二に勝ち、6回目の本戦出場

解説に行方が来た! なめちゃん、何気にA級2位なんだよね 渡辺より上!
清水「行方八段は、最近自分探しの旅に出ているそうですが」
行方「私も40の大台を迎えたので、リセットして、また心機一転がんばらなきゃいけないなと(^^;」
へえー、結婚したと思ったら、次は自分探しの旅ですか 順序が逆のような気がしますが・・・

行方「高橋九段ですが、大ベテランと言っていい域に入っておられますけど、将棋は最新形に精通しておられて、若々しい印象です 川上さんは、筋のいい攻め将棋 早見えもしますので、NHK杯はうってつけなんじゃないかなと思っています 居飛車、振り飛車、何でもござれで指しこなす」

事前のインタビュー
タカミチ「今期NHK杯戦では、弟子の中村亮介君がトーナメントに入ってまして、これはぜひ上のほうで師弟戦をやりたいな、というのが一番の願いであり目標だったんですが、残念ながらそれがかなわなくなってしまいましたので、ここは師匠として、大暴れしていきたいと思います」
えー、タカミチ、羽生も森内も倒す宣言とも取れる内容!? まあ、目標は高く持つということかな(^^;

川上「高橋先生は、横歩取りが得意なので、それ以外の戦型で行きたいと思います 勝つと次が羽生先生なので、(羽生先生とは)まだ1回も対局したことがないので、できれば羽生先生と指したいです」

先手タカミチで対局開始 後手の川上の作戦が注目されたが、川上は相居飛車を選んだ
相矢倉模様に進む 川上は右銀を△5三銀右と上がる前に長考、ここ、ずいぶん時間があって、
TVは盤を映してシーンとしたまま 大盤のほうはまだ映してくれてない
銀河戦のほうでは、対局開始直後に、すぐ大盤のほうを映して、解説を始めてくれるよ 
NHKでも、すぐに解説を開始してほしいものだ

行方「川上が5筋から歩を交換し、急戦模様 それに対し、タカミチの1筋の歩を伸ばしていく対策は私は初めて見ました 川上の作戦は、永世竜王をかけた一戦で、渡辺が指してから、よく見かける」

行方「タカミチは、若手の頃は『矢倉の高橋』として、五段で王位を獲得したという、輝かしい実績がある 最近のタカミチは『横歩取り△8五飛の高橋』という印象です」
さらに、行方と清水で「タカミチには弟子がたくさんいて~ 将棋教室をいくつか~ テニスがうまくて~」
という話になったが、「けいおん!」などの萌え系アニメをこよなく愛す、という話は出なかった ・・・なぜだ(^^;

行方「川上さんは、三段リーグを1期抜けした」
へえー、そうだったのか 昔の栄光ではあるが、それはなかなかの記録だね

行方「お互いに満足のいく序盤と思います」
うむ、両者、堅く囲ってこれからだな タカミチの1筋のスズメ指し、どうなるか?
行方「タカミチのスズメ指しが早いか、川上の6筋からの攻めが早いか 攻め合い必至ですね」

うーん、どうしたものか 1筋、すぐに行っても香打ち返されて、飛車死ぬからなあ
かといって、何も攻めないと、後手はどんどん理想形になってくる 長考に沈んだタカミチ
清水「駒がまだぶつかっていないのに勝負所なんですね」
タカミチの答え、それは3筋からいきなり歩を伸ばして動いて行くことだった ほおおー
行方「ひねった手が出ましたね」

そして、川上も考えにくい手で返した この歩を取り込ませて、銀を逃げておく、というやり方を見せた
行方「人が浮かびにくい手を指すのが川上流 しかし、さすがに先手ペースではないか 3四の地点に拠点ができたのは大きいです」
んー そうなのか この行方の大局観をどこまで信用するかだが、A級2位の人の言葉と思えば、ずいぶん重いものがある 行方も偉くなったなあ(^^;

ここでタカミチが右銀を自玉にひきつける、という渋い手を指す おおー、一転して受けにまわったか
したらば、ここで川上、じっと9筋の端歩を突いたではないか ええー そんな手がある? 
ほぼ一手パスということか ここから自陣の整備に入る両者
行方「あんまり見たことない展開になってますね」

だが、そんな、自陣の整備合戦は、タカミチの思うところだったようだ 手裏剣の歩が飛んで来た
川上の銀のわき腹に、ビシッと命中! うわ、これで銀が動けない・・・
行方「先手は、いよいよ溜めに溜めた力を吐き出す時が来ました」
ここはこの一手、と呼べるタカミチの4筋の突き出しが、盤上を切り裂いた!! 
ゴゴゴゴ、ズバァーーン (脳内で再生された効果音)

一気にタカミチの駒が全軍躍動の状態に、遊んでいた2九の桂で両取りをかける気持ち良さ
行方「これは先手にとって、こたえられない展開です 形勢判断の3要素、駒の損得、手番、玉の堅さ、すべて先手が優っている」

これはタカミチの会心譜コースか このあと、グダグダな寄せにならなければ・・・ 最短で勝てるか?
行方「はああ! これが高橋流ですか なるほど これでじわじわと押し込んでいくのか」
こう言わせたのは、6段目に歩を打つ、一見重い歩 これが思った以上に好手だったようだ

徐々に迫っていくタカミチ、そして、飛車を見捨てた! 清水「ああー」 行方「おおお ギアを変えて」 
おおっ、見切ったか? いけ、タカミチ、このまま最短でいけーー

どんどん迫っていくタカミチ 金銀2枚の攻めだが、歩の応援が利くね
川上、飛車を打ち込んだが、どうも手つきが投げやりだ 
歩での攻めが厳しい、駒得しながらの攻めになっている
攻めが筋に入ってきた そして103手、川上、投了! やったああーー タカミチ、会心譜!
先手の矢倉は全く無傷だった

いやー、タカミチ、途中からは完璧だったんじゃないの? 
途中からは、矢倉崩しの手筋講座と化した今回の一局だった

行方「高橋九段の矢倉のうまさ、呼吸の取り方が非情に手馴れてるなと思いましたね 川上さんとしてもどこかで攻めかかるチャンスがあったのでしょうが、それを逃したのが悔やまれるところでしょうね」

タカミチ「3四を取り込めたんで、少し辛抱しても、という気になった」
そうだったよなー、タカミチの大局観の正確さが光った! 
3四取り込んだ後は、受けに回るのがいいのでは、というのが行方の言っていたことだ
行方、さすがA級2位、いい大局観だった

タカミチの好手オンパレードで、もう後は一方的な展開だった タカミチファン垂涎の棋譜だろう
川上にすれば、切られ役に終わってしまった・・・(^^; 
羽生への挑戦者決定戦、見事勝利したタカミチ ただの勝利じゃない、会心譜だったので、羽生戦でも期待できるね パチパチパチ  羽生vsタカミチが今から楽しみだ