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第3回 将棋電王戦 棋士激闘録
池田将之・内田晶・滝澤修司 共著  発行 ビーエスクリエイティブ 販売 星雲社 1620円+税
2014年5月30日 第1刷発行
評価 B
コンセプト<観戦記者が、第3回電王戦に出場した棋士に迫ったドキュメント>

第3回電王戦を、棋士側の視点から取材したドキュメンタリーが中身です 現役の観戦記者さんが書いていますので、内容は安定していて、安心して読むことができます 
図面、符号はあまり使わない形式を取っています ポイントとなった局面だけ極力絞って載せています 図面や符号の印刷が薄くて見づらい、なんてことはありません(Amazonのレビューで、そういうことを書いた人がいるので) 写真も豊富に貼ってくれています(全部白黒で、小さめで数を多くしようとしてある)

「将棋世界」で、電王戦の記事があると、楽しみに読んでいる人(私がまさにそう)なんかには、おすすめできる本です ただ、図面、符号を満載して欲しい、という人にはあまりマッチしないと思います 全体的に見て、そんなに目新しい箇所はなかったのですが、よくまとまっている本だと思います 今年の電王戦がどんなだったか、思い出させてくれます

読んでいてびっくりしたのは、菅井五段に出場のきっかけを訊いたところ、
菅井が「自分は普段からソフトと対局することが多いので」と答えた部分 
ええー、ソフトと対戦を取り入れてるのか! (何のソフトと対戦してるかは書かれておらず) えー、もうこれからはそういう時代なのかなー 

あと、一番いい描写だと思った箇所は、佐藤紳哉六段の、人柄を書いたシーン 長いけど引用します
「佐藤と筆者(滝澤)は将棋連盟の野球チームで二遊間を組むことがある。 2人のあいだにフラフラと小飛球が打ちあがる。佐藤は一心不乱にすごい勢いでショートから突っ込んでくるのだ。 周りなど目に入らぬような猛ダッシュなので、こちらがスッと身を引くのが暗黙の了解になっている。 もうひとつ野球での話を。佐藤がネクストバッターズサークルに入る。 そこで軽く2~3回素振りをという言葉は佐藤にはない。 思いっきり5度ほどバットを振るのだ。ベンチで見ているナインは冷や冷やもの。 いつバットがすっぽ抜けてベンチへ飛んでくるか・・・。それくらいの勢いで振るのである。 打席ではなく、まだ準備の段階で、だ。佐藤は常に全力投球だ。」
こういう表現、面白いです さすが観戦記者ですよね

出場棋士5人のドキュメントのほかは、佐藤慎一四段と船江五段の具体的な図面を使ってあの手はどうだったこうだった、という対談、そして最後には谷川会長のインタビューがあります 一箇所だけ引用します
谷川「プロ棋士がソフトに局面を検討させているところを見ると、直感的に顔を背けてしまいます。 しかし、良いものを取り入れるという柔軟性も必要なので、なんとも言えないところです」
私はプロ棋士には、自力で考えて欲しいが・・・ もう時代遅れなのかも・・・(^^;

で、この本の問題点は何か? それは値段が高い!ということです 税込み1700円を越えちゃうで~ 普通の本、2冊分やん~ もっと安く抑えて、たくさんの人が読めるようにして欲しかったですね 評価がBになった理由になっております しっかりした作りの本です 値段以外は満足しております
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