囲碁将棋チャンネルの第24世界コンピュータ将棋選手権の特番から、
勝又六段の解説した棋譜を紹介します 全部で4局紹介する予定 今日はまず2局
図面部分とコメント部分を含めて、青く反転させてコピーしてkifu for windowsの
編集→貼り付け、で見てください

勝又「これはみんなから、紹介したほうがいい、とすすめられた将棋です 
 決勝リーグの6回戦、▲ツツカナ対△NineDayFever」

後手:NineDayFever 
後手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香v桂 ・v金 ・ ・ ・v桂v香|一
| ・v玉v銀 ・v金v飛 ・ ・ ・|二
| ・v歩v歩 ・v歩 ・v角v歩v歩|三
|v歩 ・ ・v歩v銀 ・v歩 ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・v歩 ・ 歩 ・|五
| ・ ・ 歩 銀 歩 ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 ・ 歩 ・ 歩 歩 ・ 歩|七
| 香 銀 ・ 角 ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 玉 桂 金 ・ ・ 金 ・ 桂 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:なし
後手番
先手:ツツカナ

*(後手のNineDayFeverの手番)
*勝又「普通の振り飛車でございます よくありがちな局面ですね ▲穴熊vs△四間飛車でね 例えば、ここから9筋の端歩でも突けば普通ってところですが、後手が何をやったかというとですね・・・」
△6六角
*勝又「角切っちゃったんです」 
*飯野女流「ここでですかー」
▲同 歩 △6七銀
*勝又「角銀交換して、銀打っちゃったんです もうこれ、みんな大びっくりですよ こんな手あるんかいと」
*(以下、14手ほど進めます)
▲5七角打 △4六歩 ▲同 歩 △6五歩 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2二歩 ▲3四飛 △6六歩 ▲3一飛成 △5六銀成
▲4八角 △6七歩成
*勝又「で進んでね 食いついていって、まあこんな感じでね なんか意外に銀成って歩成ったら、けっこうそれなりに」
*飯野女流「角切りは成立していたんですか?」
*勝又「してないと思うんですけどね ただ調べるとけっこうやっかいなんですよ 終盤はうまい玉さばきで、NineDayFeverが逃げ切っちゃったんですよ 角を叩き切って、△6七銀で勝つってすごいですね コンピュータならではの将棋でした」
*私の感想 こういう大駒をいきなり切っていく攻め、ロマンがありますね いいですね!



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勝又「決勝リーグの1回戦、▲激指対△Ponanza戦を見ていただきましょう
  これぞコンピュータの終盤という将棋です」

後手:Ponanza
後手の持駒:桂 歩五 
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
|v香 ・ ・ ・ ・v金 ・v桂v香|一
| ・ ・ ・v銀 ・ ・v玉v角 ・|二
|v歩 ・ ・v歩 ・ ・v金 ・v歩|三
| ・ ・v歩 ・ ・ ・v歩v歩 ・|四
| ・ ・ ・v桂 銀 ・ ・ ・ ・|五
| ・v飛 歩 角 ・ ・ 歩 ・ ・|六
| 歩 ・ ・ 歩 ・ ・ ・ ・ 歩|七
| ・ ・ 金 ・ 飛 ・ ・ ・ ・|八
| 香 桂 銀 ・ 玉 金 ・ ・ 香|九
+---------------------------+
先手の持駒:銀 歩二 
先手:激指

▲2三歩
*勝又「今、激指が歩を叩いたところです」
△同 玉
*勝又「後手は、飛車の成りを狙っています 先手としては、誰でも▲8七歩と打ちたくなりますよね」
▲7七桂
*勝又「それを、歩を打たずに桂馬をぴょんと跳ねて、飛車を成らせちゃった」
△同桂成 ▲同 角 △8九飛成 ▲1五桂
*勝又「この桂が激指の狙いだったんです」
*飯野女流「なるほど 桂が欲しかったんですね」
△1四玉
*勝又「そしたら、大胆に△1四玉ですよ 形勢判断を聞いたら、Ponanzaの人は、『形勢がいいと思ってます』とのこと この△1四玉が、この後ここから動かないんです」
▲4六銀 △4四歩
*勝又「角筋が通ったので、止めました」
▲1六歩 △5七歩 ▲2八飛
*勝又「1四の玉、どこにも逃げれないんです 危なそうなんですが、コンピュータは気にしません」
△3二金上 ▲3五歩 △5四桂
*勝又「それどころか、反撃していきます」
▲3七銀 △3五歩 ▲5五歩
*勝又「ここでは、▲2六銀と出る手もありました しかし本譜は桂を取りに行きました」
△2五歩
*勝又「そしたら、じっとふところを広げました」
▲5四歩 △3一角 ▲1七桂 △2四金
*勝又「2五の地点をカバーしに行きました」
▲4四角
*勝又「角が出て、銀香の両取りでしょ 危なそうなんですが、Ponanzaは、まだ受けない」
△6四角
*勝又「攻め合いを目指しました ここで先手の激指としては、たぶん▲5五銀と打てば良かったんですが」」
▲4六歩
*勝又「初めて激指がヒヨったんです」
△4五桂
*勝又「そしたら、かさにかかって攻めてきました」
▲3八銀 △3六歩 ▲同 銀
*勝又「ここで次に何が起こったかと言うと、突然Ponanza君が寄せに行きました」
△7八龍
*勝又「なんと、竜を叩き切っちゃった びっくりしますねー」
▲同 銀 △5八金
*勝又「さらに、金も先手の持ち駒に増やしちゃった」
▲同 金 △同歩成 ▲同 玉 △4六角
*勝又「金を持っているので、この手は詰めろです なおかつ飛車取り 後手の玉は、ギリギリ詰まないんですよ」
▲2七飛打
*勝又「でもまだ激指も粘るんです」
△5六歩 ▲6六角
*勝又「この次の手でですね、後手が△2八角成とかやっちゃうと、▲2五銀△同金▲2四金以下、▲4四金が打てるので、後手玉はトン死します ▲6六角は、さりげなく詰めろだったんです」
△4七歩
*勝又「後手は角を2四に利かしたまま動かさず、この△4七歩がいい手です」
▲同銀上 △5七歩成 ▲4九玉 △4八歩 ▲同 飛 △3七金
*勝又「まで、必至をかけて、激指の投了となりました
*(ギズモ注・必至ではないようですが、一手一手のようです)
* めっちゃくちゃ強かったです」
*飯野女流「桂頭の玉寄せにくし、ですね」
*勝又「まさにそのとおりの将棋だったですね これはまさにコンピュータ将棋の終盤でした」
*私の感想 25分切れ負けという条件でこの内容はやはり強い Ponanzaの△1四玉の守りもすごいですが、竜切りから一気の寄せは見事としか言いようがありませんね