昨年度の成績は、松尾22勝16敗 0.579 屋敷18勝15敗 0.545

解説の阿久津「松尾は居飛車党の本格派で、鋭い攻め将棋 研究もよくしていて勝率が高い
 屋敷はフワッとした中にもじわじわと進んでくる こちらも本格派」
2人の対戦成績は、屋敷4勝、松尾2勝とのこと

先手松尾で対局開始 ノーマル角換わりの相腰掛け銀になった
阿久津「角換わり相腰掛け銀は、ちょっとしたところで差がつくので、
 繊細な性格の人が向いていると思いますね」
聞き手の室田女流「じゃあ阿久津先生は向いていますか」
阿久津「向いていると思いますね」
室田「あ、そうなんですか」
阿久津「今、笑うところだから(笑)」 ここのやりとりは面白かった

阿久津の予想手がよく当たり、だいたいそのように進んで行く お互いに縦からの攻め合いだ
松尾が玉の早逃げを余儀なくされ、阿久津「屋敷がちょっと良くなったと思う」
しかし、松尾も勝負手を放って迫った 屋敷も、次に厳しい、という角打ちを放ち、両者持ち味を出した
阿久津「こういうフワっとした角打ち、屋敷の特徴」 
さあさあ、盛り上がってまいりました!

ところが、この後の屋敷の指し方が全く謎だった
考慮時間がまだ4回余っていたのに、難しい終盤を時間を使う様子がなくどんどん指し進めていく
受けるか攻めるか、非常に大きい分岐点と思われたところも、屋敷はわずか10秒で着手
そして、自玉が危ないのに、時間を使うことなく攻めに出てしまった これには阿久津も驚いて、
阿久津「屋敷さん、手が早いんですけど、読み切っているんですかね? 淡々と進んでますね!?」 
ど、どうなってるの 屋敷のことだから、もう詰みまで読み切っているのか?

そしたら、屋敷はカナ駒が一枚足らず、松尾玉を詰ますことができなかった 
103手で松尾の一手勝ち ・・・って、おーーい、屋敷さん、何で時間を使って勝負所で考えないの~
読み切っていないのに、なんでノータイムでポンポン指しちゃうの~ 

阿久津「角換わり相腰掛け銀の前例のあまりない形で、お互いに一手先に、という攻め合いに
 なりましたね 松尾が先にガマンする展開だったですけど、後で溜めていた力を爆発させた」

本局の屋敷はホントに謎だった 将棋は基本的に終盤の読みで勝負が決まることが多い
それなのに、終盤の勝負所で、余っている時間を使わずに、淡々と指して、そのまま負けちゃうって、
なんでなの~ こんな負け方をした人は珍しいなあ うーーーーん、全くわからない(^^;

感想戦では、明快な結論が出なかった
阿久津はよく手を当ててくれていたが、結局どこが勝負を分けたのかという肝心のことが、
わからなかった 感想戦で、「どの手が直接の敗着でしたかね?」ということを聞いて欲しかった 

Fブロックからは、畠山成幸が、田村、飯塚に勝って2人抜きながら最多勝ち抜き者、
松尾が成幸、屋敷に勝って最終勝ち残り者で、決勝トーナメント進出を決めた