山崎と渡辺か、こりゃ好カードだ ライバル同士の一戦だ

昨年度の成績は、山崎17勝15敗 0.531 渡辺28勝25敗 0.528
気になったので、通算成績(昨年度終了時点まで)も調べてみた 山崎 0.661 渡辺 0.676
んー、昨年度は2人とも勝率は伸びなかったんだな

解説の鈴木大介「山崎は独特の山崎ワールドがある 力強い受けを得意とし、玉さばきがうまい
 渡辺は現代将棋の申し子 穴熊などの玉を固める技術が素晴らしい また、攻め味が鋭い
 東西の天才同士の対決 特に山崎は渡辺を意識しているはず」
2人の対戦成績は、山崎3勝、渡辺8勝とのこと

先手山崎で、横歩取りになった いつもの△3三角型で△8四飛形だ 大介「最新形、流行の形ですね」
あー、渡辺、飛車を振らなかったか 渡辺のゴキゲンもあるかなーとちょっと期待していたのだが(^^; 

大介「山崎は、どうしてこれで勝てるんだろう、とプロが思う勝ち方をする 対人間の強さが際立っている
 全てを正確に指すのではないが、相手をよく見て相手に合わせて勝つ」

序盤早々、山崎がまた趣向を見せた いきなり飛車交換を挑み、独特だ
渡辺は冷静に交換を拒否し、無理なく自然に応じているようだ もう早くも渡辺ペースか?
また山崎が序盤で作戦負けかと思われたところ、山崎はフワッと飛車を中段に浮く奇手一発!
大介「あー、山崎流が出ましたね 受けの飛車浮き、山崎流です」
ホント、この一手は、山崎隆之と名前が書いてあるような手だな(笑)  

ここから、非常~に高度で難解な中盤が続くことになった 細かい小競り合いが続く
まだまだ戦いはこれからな局面で、両者ともに考慮時間を使いきり、30秒将棋に突入
大介「それだけ局面が難しい」

渡辺が角を放って、いよいよ局面が大きく動いた
しかし、大介には渡辺の攻め方が不評だ 大介「渡辺の手が空回っている感じ」
たしかに、山崎が有利になったようだ どうするかの決定権が山崎にある
じりじり行けば、山崎が圧倒できそうだ、と見ていると、山崎は飛車を切って、一気に決めに出た!
これには大介も超びっくり、大介「これは気前がいいですねー 大盤振る舞いですね」

が、まだ山崎がリードを保っているようだ ところが、大事件発生
山崎、なんと渡辺に角で王手竜取りをかけられる筋をうっかり! これ、たぶん本当にうっかりだろう
わざわざ竜を、そのラインに動かしてしまったもんなあ
王手竜取りが避けられなくなった瞬間、山崎は大きなリアクションで、首かしげて頭を抱えた
しかし、なんとか致命傷は逃れていた これは運が良かったな!

そして、もうどっちが勝つかわからない、難解な終盤が延々続くことになった
聞き手の竹部「鈴木先生なら、どっちを持ちたいですか」
大介「どっちを持っても、私は負ける自信がありますね」
これには笑った ただ、どうも山崎が良さそうだ ちゃんとやれば山崎が勝ちそうだ 
渡辺はこれしかなく仕方ない、という手が続くのに対し、山崎は手を選べる、という場面が続く

渡辺が猛追してくる が、大介「渡辺が山崎玉を逃がしてしまった、もう山崎玉は広くて捕まらない」
長かったが、ようやく山崎の勝利が確定したか、と思われた、後はこの渡辺の王手の連続が終われば、
と思ったそのときだった 山崎、なんと突然の投了! あろうことか、捕まってしまったのだ! 
ええ~、たった3手前まで、山崎勝勢という雰囲気の大介の解説だったのに~ なんということだ・・・
154手で渡辺の勝ち ええ~ マジでか 劇的な幕切れ 

大介「すごかったですね 最後どっちが勝つかわからなかった
 山崎の自由奔放な指しまわしで、渡辺をそうとう苦しめたんですけど、王手竜取りのあたりから、
 渡辺がきっちり逆転したという印象ですね」

観ていた視聴者のほとんどは、山崎が投了した瞬間、「え!? ウソ、なんで!?」となっただろう(^^;
感想戦もなく、何が最後の敗着かわからないまま
この一局、横歩取りだったので、難解な理解不能な将棋にならなければいいが、と心配していたら、
その心配がモロに的中することになってしまったorz ムチャクチャ難しかったわ・・・

鈴木大介はがんばって解説してくれていたが、いかんせん、レベルが高度で複雑で常に手が広く、
おまけに1時間近くず~っと30秒の秒読み、解説者泣かせの将棋だった 

渡辺は本調子ではなかったようだ 渡辺は終局直後、「たとえ勝ちでも、この勝ち方ではダメだ・・・」
という表情を見せた 一方の山崎はずっと決定権を握っていた将棋を勝てなかった
勝ちきらないといけない内容だったと思う これを逆転負けは相当痛いな~
投了を告げた後、山崎は頭を垂れて大~きくうなだれていた 観ていた私もガクッとなったよ ああーー

Gブロックからは、阿部光瑠が、門倉、横山、糸谷、阿部健治郎に勝ち4人抜きで最多勝ち抜き者、
渡辺が山崎に勝ち最終勝ち残り者で、決勝トーナメント進出を決めた