さて、毎週火曜は女流王座戦の模様をお伝えする
さすがに更新が連続して、しんどいので、気楽に書いていきたい(^^; まだ1回戦だしね

聞き手の安食総子女流初段「本日の解説者は、小林健二九段です」
うわー、前回とおんなじ、安食さんとコバケンさんじゃん 2本撮りということがバレバレ(笑)
上田さんと渡部さんか 渡部さんって、全然知らないなあ
渡部 愛と書いて、わたなべ まな と読むとのこと これは読めないなー
普通、わたべ あい と読んじゃうよね(^^; 

上田初美女流三段は、昨年度14勝13敗 通算成績179勝114敗 0.611 25歳
(なお、通算成績は、この対局日までの成績) 予選はシード

渡部 愛(わたなべ まな)女流初段は、昨年度9勝4敗 通算成績15勝6敗 0.714 21歳
予選で、藤田綾女流初段、斎田晴子女流五段に勝ち LPSA所属

コバケン「上田は非常に実力者で、今回の優勝候補の一人 渡部は新人ですが、斎田を破っての出場ですから、大変実力があると思いますね 上田は居、振り、両方指す 渡部は居飛車党」

安食「事前のアンケートでは、上田は中盤のねじり合いを見て欲しい、 渡部は元気よく動いていくところを見て欲しい、ということでした 自分の棋風は、という質問には、上田は、少しずつ前に押し出していく棋風 渡部は、攻め将棋、とのこと」

上田はタイトル通算2期(女王2期)とのこと あ、もっと取ってる感じだったけど2期か
前期のこの棋戦で、挑戦者決定戦まで勝ち進んだとのこと
安食「渡部さんは、見た目がOLさんみたいな雰囲気ですね」
そうだなー、黒いスーツで会社員みたいだ 一方の上田さんは白い服が似合っているね

さて、先手上田でノーマル四間飛車 渡部は居飛車で、お互いに穴熊に潜る相穴熊になった
堅く組み合い、お互いに大駒が敵陣に成り込みあう展開に一気に進んだ
ものすごくあっさりした中盤だったな(^^;

渡部は飛車を成りこんで竜を作ったのだが、どうにも次の攻め方が見えない
あれれ、これ、二の矢が全然ない? あら、これ、誤算か 敵陣に飛車を成りこんだら、良しと
思ってしまうのだが、相穴熊ではそういう常識は通用しなかったか? 
一方の上田のほうは、と金を作って迫る手がある 渡部には、そういう手が全くない
コバケン「上田のほうが少しいい」

なんとか手を作ろうとがんばる渡部だが、上田の穴熊、めっちゃ堅い
金銀4枚に、飛車と馬と底歩つき! うわーー こりゃ、気が遠くなるな(笑)

渡部は攻めたが、駒損が拡大、ついに角の丸損になってしまった しかも代償が見当たらない
いったい、なんでこんなに差がついたんだ 渡部、何が悪かったんだ コバケンのお勧めの最善手は逃しても、次善手くらいは指していたんだけど、それでは甘かったか・・・ 相穴熊は怖いなー こりゃ、もう勝ち目ないぞ

と、思って見ていたのだが、渡部、相当見えづらい桂打ちで、無理やり、と金を作りに行った
コバケンにも全く見えてなかった手だ おおー、こ、これは? 相当な勝負手か 
一気に勝負形かも、渡部さん、やるなぁ! 
コバケン「渡部も粘り強いですね」 思わず感心するコバケン

しかし! 上田も底力を見せた 角を叩き切り、相手の攻め駒をはずす強手!
コバケン「あ! これは、いい勝ち方でしょうね 上田が押し切りそうな一手になりました」
ここの両者の応酬は魅せたな~

コバケン「上田の一手勝ちの形勢 こうなっちゃうと、相穴熊は速度計算がすごくしやすい」
あー、ここまでか 渡部もけっこう強かったけどなー 後は、上田が普通に指せるかどうかだけだ
順調に迫っていく上田  ただ、渡部玉も穴熊のため、手数がかかる 
まあ、でもこれはさすがに上田勝ちで決まりだわ かなり差がついてるもん

・・・と、思っていたら! 上田に若干ぬるい手が続いた! ん!? これは??
コバケン「上田、ちょっと変調ですね? ちょっと妖しいですね 渡部、チャンスが来たかもしれないですね 攻守逆転ですね 逆転の可能性まで出てきました」
ええーー まさか、この将棋が逆転するのかー もう後は手続きだけと思っていたのに、ウソやろー(^^;

渡部の玉はこの瞬間、ゼットのため、詰めろ詰めろで迫れば勝ちになる!
コバケン「さあ、いよいよ大詰めですよ 渡部が正しく指せば、事件ですよ」
渡部、コバケンが指摘した手を指せるか、指せるか、指せるか 指せるかー 
しかし、指せないーー!! 無常にも、渡部はその手を逃してしまった!
ああああーー、絶好のチャンスをーーー そんなに難しい手ではなかったのに・・・

大ピンチを逃れた上田、再び形勢は上田に戻った 今度はさすがに決まったわ
コバケン「しかし渡部は強いですね 上田にここまで迫るんですからね」
上田の駒台に大量の駒があふれ、渡部の攻めが切れたところで、渡部投了となった 151手で上田の勝ち 

コバケン「途中は大熱戦で、上田がずっと押していたんですけど、最後、渡部に一瞬だけチャンスがあったんじゃないかと思いますけどね 秒読みですからね ホントにスリリングな将棋だったですね」
いやー、上田さん、ホント、危なかった! 
渡部さんが大チャンスを逃してくれたおかげで、薄氷の勝利という感じだった

この将棋、相穴熊の怖さが存分に出ていた一局だった 
まず中盤、飛車を成りこんだのに、その後に続く手が全然ないって、普通の戦型ではまずない
そして、角の丸損が、と金を作れただけで挽回できた
最後の最後は、相手が緩んだ瞬間、自玉が一瞬のゼットなのを利用して、一気に大逆転の可能性があった、という内容  

上田さんは勝ったが、タイトルホルダーになるためには、今回の内容では厳しいと思った もっときっちり勝たないとね もしこれを負けていたら相当ショックだっただろう
渡部さんはずっと苦しかったが、あきらめずに離されずに、かなりいい手を指し続けていた 筋がいいことが随所に伝わってきた 最後は惜しかったなー チャンスをものに出来なかったのは、残念! 

女流らしい、どちらが勝つか、終わってみるまで全くわからない、という典型的な一局だった  
時間が押したせいか、今回は勝利者インタビューがなかった 上田さんの感想、聞きたかった(^^;