天彦26歳と森下48歳か 若手vsベテランという構図だな おっ、解説に、ひふみんだ
74歳のひふみん、解説は大丈夫か(^^;

天彦はEブロックで4人抜きして最終勝ち残り者で決勝トーナメント進出
勝った相手が、中村太地、藤井、ハッシー、森内という豪華メンバーだ 今期の成績は8勝3敗

森下はBブロックで3人抜きして最多連勝者として決勝トーナメント進出
勝った相手は、坂口、ハタチン、タカミチだ 今期の成績は7勝4敗

解説のひふみん「天彦は色んな戦型を指す クラシック音楽に造詣が深く、私と話していてかなり盛り上がった経験があります
森下は元A級棋士 矢倉がとても強いです 私と森下さんのとの将棋は全部、相矢倉でした」
過去の対戦成績は、天彦3勝、森下0勝とのこと

先手天彦で、角換わりの出だしだったのだが、森下が角道を止めて、持久戦模様になった
森下が銀冠を目指し、まだまだ駒組みか、と思われたのだが、そうならなかった

天彦が角の実にうまい使い方を見せ、森下陣に早くも襲い掛かったのだ
んー、この角の使い方は研究か、その場の思いつきか、どちらにしろ、相当な好着想だ!

銀冠に組んだ森下に対し、なんと天彦は▲4四歩という拠点の歩を打つことに成功したではないか
狙われた4三の金をよろけて、逃げるしかない森下
ひふみん「いやー? いやー? 森下の手は、なかなか指しにくい手ですねー いやー? これは天彦はありがたいと思っているはずです ▲4四歩は、普通は打たしてくれない歩 私だったら、▲4四歩は決して打たせない」

おいおい、これ、ホントにそうだ (本局は銀冠だが)矢倉を指す人だったら分かると思うが、▲4四歩が早々に打てて拠点ができ、相手が金を逃げるしかないなんて、そんな展開、めったにないぞ
気が早い人だったら、「この将棋はもうもらった」と思ってもおかしくない 
これは、打たしてはいけない歩の代表例なのでは? 森下、大丈夫なのか?

完全に天彦は主導権を握った どう攻めるかの決定権は天彦にある、森下は受けつつ勝負手を探す、という展開がずっと続く 天彦に、うまい歩の成り捨てが出て、やはり森下、苦しいようだ

そろそろ終盤、ひふみん「ここで森下が踏ん張れば、まだわかりません」
しかし、もう考慮時間も、天彦▲6回vs森下△0回と、大ピンチ・・・ 踏ん張れるか森下!
森下、最強と思われる手で攻め合い、これで勝負になっているか?
ひふみん「どちらが勝ちか、わかりません 極めて大接戦です」
そこで出た、天彦、玉を3段目に上がる力強い一手! これが受けの妙手だった 
昨年度の勝率部門で2位になり、今期順位戦でもA級へ連続昇級を目指す若手の真骨頂、という手だった

寄せも手が広いところだったが、天彦は全く間違える気配がなかった
ひふみん「天彦の寄せは正確、的確でしたね」と言わせた 
投了図はかなり差がつき、103手で天彦の完勝だった 競ったかと思われた終盤、実は差があったんだね  

ひふみん「天彦が急戦を狙っていったのが、功を奏した 森下の銀冠が手数をかけすぎだったので、手が遅れて、天彦の攻めが間に合ったという一局 すばやく動いた天彦の作戦勝ち」

感想戦で、森下「銀冠にしたのが、ちょっとよくばりすぎでしたかねー 本譜みたいに急戦で来られると思ってなかったので」
問題の、▲4四歩を打たれたところ、他の対応はなかったのか、とひふみんに訊かれた森下
森下「なるほど、そっか! なるほど~」と、ひふみんの示した手に何度もうなずいていた
ひふみん「▲4四歩を打たれたら、(いくらなんでも)どうも(悪いでしょう)」
おおーい、森下先生、矢倉の大家じゃないんですか(^^; 
中盤早々に、▲4四歩の拠点は絶対に許せないでしょう 常識として、ありえませんよ・・・ 
ひふみん、ここのところを詳しく訊いてくれて、ナイスだったわ

ひふみんの解説、本局は相居飛車の力戦だったんで、なかなかいい解説だった
でも、研究勝負の最新形とか、相振りとかになったらどうなっちゃうんだろう、と不安がある(^^;

「持ち歩5枚で1森下」という単位があるが、森下は本局もノルマを達成していた
森下は投了図で歩を7枚駒台に乗せていた(笑) 

天彦の序盤の構想、そして攻めは見事だった 実力の差を見せつけ、危なげなく勝った、という印象だ
天彦、強い! なんというか、キレがあるね 手がビシビシと急所に行き、キレてるわ
若手天彦の勢いが炸裂、ベテラン森下を粉々に粉砕という一局だった 天彦の会心譜と言えると思う