銀河戦も、いよいよベスト8まできた 田中悠一四段vs佐藤天彦七段、羽生善治名人 vs 広瀬章人八段
佐藤康光九段 vs 渡辺 明二冠、松尾 歩七段 vs 郷田真隆九段
そうそうたるメンバーの中にあって、今日登場の田中悠一だけが、実力的に落ちるように
思うが、どうなのか 前局で豊島に勝っていたが、あれは豊島の不出来な将棋だったと思う

田中悠一は、決勝トーナメント1回戦で豊島に勝ち 今期ここまで2勝7敗 竜王戦6組、C2
佐藤天彦は、決勝トーナメント1回戦で森下に勝ち 今期ここまで10勝5敗 竜王戦1組、B1

解説の戸辺「田中は本戦で6人抜きして、豊島にも勝って今すごく勢いに乗っている 振り飛車党
天彦は本戦で森内竜王に勝っている 確かな実力を示している」
2人の対戦成績は、1-1のイーブンとのこと

駒を並べ終わって思ったのだけど、2人とも、升目の下の線にきっちり駒を合わせて置いている
けっこうこのスタイルの人、多いね まだ一手も動かしていないのに、低い陣形という印象を与える(笑)

先手田中で、田中の角交換四間飛車になった ▲田中の美濃vs△天彦の銀冠だ
序盤を田中がうまく進めた、と戸辺
戸辺「振り飛車側が、1筋、7筋、8筋の3つも位を取っている 田中がやりたいことが全部通った ただ、天彦は千日手でもいいので、先手の田中がどう動くか」

しかし、動いたのは天彦のほうだった 1筋から逆襲し、位を奪還し、積極的だ
それに呼応し、田中も角を敵陣に打ち込んで勝負に出た
戸辺「これは面白いことになりましたよ」
この田中の角の打ち込みに対し、天彦が妙防を見せた 生角を受けに打ち、田中の攻めを焦らせる一手だ
戸辺「天彦は、粘り強く指すところと、決めに行くところの間合いの取り方がうまいんですよ」

難しそうな終盤に突入、天彦が田中の飛車を強引に取りに行き、飛車得になった
戸辺「天彦は飛車が好きなんですよ 形勢は少し天彦がいいかな」
田中も、お返し、とばかりに天彦陣に残っていた飛車を取りに行ったのだが、これが悪い構想だった
天彦に猛烈に攻め立てられ、田中は飛車を取る手が回ってこない
戸辺「田中の手が無駄になった 急に天彦が優勢になった」

天彦の攻めが全く止まらず、田中の美濃囲いは見る間に崩壊、ボロボロになった
戸辺の予想が度々はずれるのだが、天彦の実戦の手のほうが厳しい! 天彦、強いな~
天彦が無駄のない、鋭い寄せを決め、田中を圧倒した 88手で天彦の完勝に終わった

戸辺「天彦の攻めが厳しかったですねー 序盤から田中が位を取り、積極的に指したが、天彦が非常にうまく切り返した 天彦が中盤巧みに指し回して、終盤は粘りを与えず、一気に勝った」

天彦の圧勝と言える内容だった 投了図、天彦の囲いは手付かずで乱れなし、田中は成駒3枚が何もできずに残っていて、寂しいことになっている 2手差以上の差がついていた
うーん、正直、この一局だけ観たら、田中は何でここまで勝ち残ってこれたんだ、という印象しか持てないなあ
田中はプロ6年目なのにまだ四段で竜王戦6組、C2だもんなあ 
豊島、なんで田中に負けちゃったんだよ・・・(^^;

一方の天彦は、格の差を見せ付けての勝ち、勝ち方がしっかりしているから、安心して観ていられるわ
中盤、うまく受けたし、寄せはホントに鋭いね 
感想戦でも、天彦は田中と戸辺の見えない手を指摘して、この一局を振り返っていた 

天彦が、田中を寄せ付けずに圧倒し、準決勝進出を決めた ベスト4一番乗りだ