まずは、日曜の夜に放送された、サイエンスZEROの感想から 
「ついに出た!? 夢の“量子コンピューター”」 という題でした ムチャクチャ難しい内容を含んでいたのですが、私が理解したことは、こんな感じ 「アメリカのベンチャー企業が開発した量子コンピュータのプロトタイプ(原型)が出来上がった この量子コンピュータというのは、今までのコンピュータでは膨大な時間がかかっていた複雑な計算を瞬時に出来る可能性を持つ、革命的なものだ そのプロトタイプをグーグルなどの巨大企業が最近買い取り、本格開発に乗り出した」

・・・知らない専門用語の連発で、いかに自分がコンピュータに対して無知なのかを思い知らされる内容でした 自分が全く知らない世界、理解も到底できない世界があって、研究が進んでるんだ、と思わされました 仮に、この量子コンピュータが実現出来なくても、従来のコンピュータの分野でも、将来には私には想像もできない技術革新があるのでしょう コンピュータはまだすごい可能性を秘めてますね はっきり言って、今後のコンピュータ将棋について考えるときに、必見の内容でした 再放送は、サイエンスZERO 2014年10月4日(土) [Eテレ] 昼0時30分~


さて、女流王将戦だ 今回から2回戦、ベスト8に入る 上田女流三段と室田女流初段の対戦か 実力者の上田に対し、室田がどこまでやれるか、見ものだ ちなみに、室田は囲碁の井山六冠の嫁さんだ 一口に囲碁の六冠と言っても、棋聖 ・ 名人 ・ 本因坊 ・王座 ・ 天元 ・ 碁聖 これを全部持っているのだ 室田さん、すごい人を捕まえたな(笑) 本局の解説は村中六段、聞き手は高群女流三段だ

上田は通算180勝114敗 0.612 1回戦で渡部女流初段に勝ち この一局は、上田がノーマル四間で、相穴熊の熱戦となり、渡部にかなり迫られ、危ないところがあった内容だった

室田は通算80勝86敗 0.482 1回戦で中井女流六段に勝ち この一局は、中盤互角に進んだものの、中井があっと驚く飛車のタダ取られ、超大ポカを指してしまって勝負がついた なので、室田の終盤力は私はまだ知らない

解説の村中「上田は以前は振り飛車穴熊を得意とした腕力の将棋だったが、近年は柔軟に居飛車も指す 総合的に今、充実している 室田は生粋の振り飛車党 力戦形よりは、オーソドックスで攻めを意識して指すタイプ 室田は棋戦優勝はないが、着実に力をつけてきている印象 年が近いので(2人とも25歳)、実績では上田が上でも、室田はライバルとして見ているだろう」
2人の過去の対戦成績は、上田3勝、室田1勝とのこと

先手上田で対局開始 上田の▲居飛車vs室田の△ゴキゲンの対抗形になった 観ていると、開始早々、上田が▲5八金右の超急戦の順に進めているではないか おいおい、これ、もう、超急戦になるじゃん うお、女流でまさかの、この戦型!と思ったら、室田が安全な手順を選び、回避した ズコッ(笑) 

村中「室田が乱戦を避ける形で、玉の囲い合いになりました まあこちらを選んでも、中飛車が特に悪いってことではないですから」
うん、そうだね 自分の力が出せる作戦を選ぶべきだ、室田、安全策できっと正解だ でも、上田は超急戦を挑んだなあ 自信があったのか? 50手も行かずに終局しても全然おかしくない作戦なので、すごい勇気だ
駒組みが進み、▲左美濃vs△金銀分裂型の美濃囲い+浮き飛車になった 双方、互角に進めているようだ

さあ中盤、というところで、面白い折衝があった 角がにらみあっている場面で、▲2二角成△同金とすれば、後手の室田の金の位置が悪くなるのだが、両者、それを放っておいて、ずっと他の手を指しているではないか これ、どう考えても、▲2二角成△同金とやったほうが、先手にとっては得だし、後手にとっては損になるのでは?? しかし両対局者とも、気にする様子がない
村中「へー 非常に独特な感覚ですね 実戦心理ですかね お互い角交換をどうぞどうぞ、となってます」
ここは面白かった どう観ても、単に対局者が変だとしか思えないが、村中がなんとかフォロー(笑) 

しかし、なかなか難しい中盤になっている けっこうレベルは高いなあ
村中「まだ互角、ここが勝負所 上田は玉の堅さ、室田は、と金が主張」
手が進み、終盤になったのだが、村中の解説がこんな感じ
村中「こうなってみると、室田のさっきの手順はどうだったのか しかし上田も焦りますね 形勢は全然わからないです」
おーい、どうなってんねん(^^; でも、互角なのかもしれない そして、だんだんと、かなりの熱戦の様相を呈してきた

村中「上田が一瞬良くなったかと思ったが、室田がうまく食らいついて形勢はわからないです」
おいおい、これ、上田を相手に、室田が大善戦してるんじゃないの 室田、やるぅ~ もう終盤だけど、これだけ戦ってて、双方これといった悪手がない

村中は「あっ そちらですか」と言ったりするが、その直後に、村中「いや、そちらもありますよ、ええ」とフォローが入る(^^; ホントにダメなとき以外は、ダメ出ししない、これが女流棋戦の解説の秘訣かもしれない(^^;

そんな中、室田に好手が連続して出た
村中「おー なるほど これは軽手がありましたね シャレた好手」
村中「いやー この手は実戦だと指しにくいんですよ 1回休みみたいに思えちゃうんです 感心しました」
おおおー、室田、なんか、ペースを掴んだなー!
この終盤に来て、ペースがどうとかいう表現はおかしいかもしれないのだが、まだハッキリしないのだ

村中「白熱の終盤になってきました 室田にチャンスが来ている感じ 室田は攻め駒が潤沢にある 上田といえども、この攻めを受けきるのは大変ですよ」
おおー、室田が上田を力で追い詰めている 室田、すげー! しかし、上田も粘る もうそれしかない、という手を連発、攻め合いに持ち込んだ やっぱ、上田もただ者じゃないな

そして、室田が決断した 受ければ無難なところを、攻めて一気に決めに行ったーー!
よ、読みきりか? これを読みきるのは、かなり難しいと思うが?
村中「非常に際どいですね」
そんな中、村中の予想手と、室田の指し手が食い違った! あっ、これはどうか・・・

攻める室田だが、進めてみると、これ以上、手が続かない・・・
村中「まだ手がある 竜の横利きで王手して、合駒請求がある これはすごいですね 相当際どくなりましたね いやー すごい将棋になりましたね」
うわー、室田、合駒請求で自玉への攻めを緩和するという手筋か こりゃ、マジですごい

聞き手の高群「室田は表情に出ないですね」
村中「ポーカーフェイスですね」
ホント、よく無表情で指しすすめられるな(^^; 上田はけっこう表情に出てる
室田の最後の王手ラッシュ、上田の玉の玉、詰むか、詰まないか ギリギリ~
村中「ん! ん! うーん・・・」
あの、村中さん、解説になってない(笑) 追う室田、逃げる上田・・・ 結果、上田玉、どうにか逃れていて詰まず!! 最後は玉と玉が1マス違いで向かい合う、という終局図だった 139手で上田の勝ち いやー、大熱戦と言うにふさわしい内容だった これほどの終盤はめずらしいね

村中「もう、ものすごい終盤戦でしたね なかなかめったに観られないくらいの応酬でした 室田にチャンスが多い終盤だったと思うんですけど、上田の底力を感じましたね 最後は踏みとどまった 最後は指運もあったと思う どちらが勝ってもおかしくない大熱戦だった 上田はかろうじて勝ち、ホントに負けを覚悟したときもあったと思う」

ああーー、室田さん、惜しい~ これ、勝ててたなあ ムードが勝ちムードだったもん 寄せ方で、あとほんの一息、踏み込みを欠いた手があった それが敗着だろう んんーー 最後まで自分に選択権があり、ここまで上田さんを追い込んでおきながら・・ 惜しい! しかし、室田さん、その実力はしっかりと見せ付けた内容だった 延々、ねじり合いだったもんね 負けはしたけど、▲5八金右の超急戦、受けなくて良かったなあ 力は存分に発揮していたもんね 超急戦だと、あっという間に終わったかもしれないから(^^;

マジで、室田さんを見直したわ 井山六冠の嫁さんというだけじゃない、確かな実力があることを示し、実に見事な「女流棋士」っぷりだった! 上田さんもよくこれを勝ったものだ 勝負形にならない負け方だってありえた展開だった 2人とも25歳、まだ強くなるかもしれない こりゃ、2人に拍手だね パチパチパチパチパチ! 

そして、村中六段の解説、
「女流将棋の解説では、明らかにダメな手以外はダメ出ししない」という心がけが感じられた これはこれでいいと思う 女流棋士には、観ている側だって、高度な最善手の連続ばかりを求めるものではないからだ 一定レベルの内容であれば、人間vs人間の面白い対局が観れれば、私はそれでいい とにかく、大熱戦だった 日曜のハッシー戦も力が入ったので、少々疲れた(^^;