毎週火曜は、女流王将戦の感想を書いている 土曜に囲碁将棋チャンネルで放送があった分だ
持ち時間各25分で、切れたら40秒というルール

今回の聞き手は中村桃子女流初段、解説は富岡八段だ 中澤アマが清水を相手に、どこまでやれるかという一戦

中澤アマは高校3年生 1回戦で井道女流初段に勝ち この一局は井道の振り飛車にうまくさばかれて、だいぶ苦しくしたのだが、そこから粘って会心の逆転劇を見せた一局だった
富岡「中澤は居飛車党の攻め将棋」

清水は通算成績が、560勝221敗 0.717 1回戦で室谷に勝ち 室谷との一局はものすごい大激戦、激闘だった
富岡「清水は女流王将は9期取っている第一人者 居飛車党で厚みのある棋風」

先手中澤で▲居飛車の右四間vs清水の△右玉になった 中澤のほうは、右四間でよく見る低い陣形
清水の陣形は2枚落ちの上手の理想形といった感じだ 
中村桃子「清水は姿勢がきれいですね 対局姿が美しい」
ホント、清水の対局姿勢はすごいね ファッションモデルは立ち姿の美しさで商売しているプロだが、清水のこの正座の美しさはそれに匹敵するわ 半端じゃない(^^; さすが、茶道を長年やっているだけあるわー

富岡「清水は大ベテランだから、右四間で簡単に潰されるとは思えない」
中澤から仕掛け、いよいよ戦闘開始 中澤、歩を突き捨たので一気に猛攻するのか、と思いきや、勢いなく駒を撤退してしまった   
富岡「あれ? 中澤はどうして強く行かなかったんでしょうね? これは清水が得をしました」
んー、中澤の手、角を連続3回1マスずつ引くっていうのは、あんまり見ないな 清水がちょっとリードか
富岡「しかし、形勢と勝負は別ですからね 清水も秒読みですし」

中澤~、なんとかしろ~、と思っていると、それが出た 中澤に渾身の勝負手!
富岡「中澤は攻め将棋ですねー これ面白い将棋だなー」
中村桃子「もう一勝負ありそうですね」
よし、まだ勝負はわからなくなった! 清水を追い詰めろ~ 

と、思ったその直後だった 中澤、ドーンと飛車を叩き切って、大技をかけにいったのだが、これが私にはとても良い手に見えなかった
清水の玉は広すぎて、これでは残った小駒だけでは攻め駒が足りるとは思えない・・・ 中澤、これは判断ミスでは?

富岡「まだどっちが勝ってるかわからない、いい勝負」
えー、そうかな これ、中澤の玉は寄せられるのが時間の問題なのに対し、清水は広すぎて捕まらないじゃん 清水がハッキリいいだろう
案の定、清水の厳しい攻めが決まりだした
富岡「あー 中澤はもう囲いを放棄して、玉を逃げ出そうということか なるほど 面白いですね~」
しかし、清水の追求は止まず、鋭い寄せが炸裂した
富岡「あー さすがは清水」
最後は中澤が落手(らくしゅ)を指し、単純な5手詰みに討ち取られた
72手で清水の勝ち 清水の快勝だった

富岡「中澤の攻めと清水の厚みの受けで、両者の持ち味が出た 中澤のほうに本譜以外に色々な手があったと思う」

感想戦では、富岡よりも中澤と清水のほうがよく読んでいた箇所も見られた 富岡さん、終盤は読みで対局者2人に負けてたじゃん(^^; 

んー、中澤アマ、もうちょっと力を出したかったなあ 1回戦の井道戦では、すごく粘って、最後の寄せがものすごい鋭さで、圧巻だったのにね 本局は、やはり飛車を捨てたのが悪かった 清水の右玉があまりに広すぎて、小駒だけでは攻め駒が足りなくなった・・・ 感想戦では、重大な見落としがあったということだった 中澤が見落とし手順の説明を自分でしてくれた 富岡には全然見えてなかったな(笑) 飛車を捨てた後に見落としに気づいたが、もう取り返しがつかなかったのか んー、痛恨・・・

一方の清水さんとしては、玉が薄くて怖い作戦だったが、特に疑問手はなく、危ないところはなかったと思う 安定していた さすがに強い 右玉を指しこなせるとなると、すごい武器だね 相居飛車の後手番で、得意戦法があるっていうのはいいねえ
アマチュア高校3年生を相手にクイーン四冠の清水が貫禄を見せ、快勝という一局だった