日曜の夜にNHK放送があった「サイエンスZERO」の山本一成さんのプレゼンについては、日を改めて感想を書きたい
明日書く予定です 山本さんが8分間ほどしゃべってくれますので、見逃した方、ぜひ観ましょう
再放送は2014年11月15日(土) 昼0時30分~
それと関連して、ニコニコ動画で伊集院光さんのラジオトークが聞けるので、サイエンスZEROを観た方は、ぜひこちらも聞いておきましょう↓ 「コンピュータ将棋の発展に感心する伊集院光」 これをまとめてくれた方、感謝です!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm24808195?ref=search_tag_video


さて、女流王将戦、挑戦者決定戦まで来た この一局に勝った方が、香川愛生女流王将との3番勝負に臨む
解説は郷田九段、聞き手は斉田女流五段 あら、斉田さん、メガネをかけていらっしゃる メガネ姿がとても知的で素敵 似合ってるわ ・・・でも、なんで今までしていなかったのに、今頃メガネ? 近眼が進んだのか、それとも老 いや、なんでもないです(^^; 斉田さんは47歳か ・・・って調べてるし(^^; 

上田は通算185勝114敗 0.619 25歳
上田の戦いぶりはここまで、居、振り、両方採用している
1回戦の渡部女流初段戦では、振り穴を採用し相穴熊の激戦で辛勝
2回戦の室田女流初段戦では、室田のゴキゲン中飛車に対し居飛車を採用、長い終盤、ねじり合いを制した これは超激戦だった
準決勝の甲斐二冠戦では、居飛穴で甲斐のゴキゲンに対抗、難しいところもあったが、力で上回り快勝した

解説の郷田「上田さんはタイトル獲得の経験がある実力派です 女流ではめずらしいパワフルな将棋 観ていて非情に気持ちのいい将棋」

清水は通算563勝222敗 0.717 45歳
清水の戦いぶりはここまで、いつものことだが全て居飛車を採用している 
1回戦の室谷女流初段戦では、対抗形から難しい戦いになったが、終盤力にモノを言わせてねじ伏せた
2回戦の中澤アマ戦では、中澤の右四間に対して右玉という裏芸を見せて、危なげなく快勝
準決勝のやうたん、違った、矢内女流五段戦では、矢内のノーマル中飛車に対して▲4六金戦法を採用、解説の中村修を「40年前の戦法です」と驚かせた(笑) 長く戦いが続いたが、落ち着いた冷静な指し回しが光り、終盤力で制している

解説の郷田「清水さんは長年に渡ってずっと女流棋界を引っ張ってきた第一人者 今期も実力を発揮して勝ち上がってきたというところですね 2人が共通しているのは、終盤型ということです おそらく終盤の勝負になるんじゃないか」

先手上田で▲ゴキゲン中飛車、清水は例によって△居飛車の対抗形になった
清水が天守閣美濃に囲うのか、と思われたところ、上田が取った位をめぐって早々に駒がぶつかった
郷田「あ、こういうところが清水らしいですね (気持ちが)強い手を指す」

2人の対戦成績、清水の14勝、上田の4勝とのこと 
斉田「この2人は昨年度の女流王将戦でも当たっていて、そのときは上田が勝たれています 上田は昨年度も挑戦者決定戦まで進まれています」
そうか、上田さんは2年連続挑戦者決定戦に進出か
斉田さん、相変わらず「~されています」という口調だな~(^^; 斉田さんはずっとこの言葉使いで、「歩を取られました」と言うのだ 尊敬語なのか謙譲語なのか知らないけど、どっちが歩を取ったのか、すごいわかりづらいんだよね(笑) まあ、この言葉使いをするのは斉田さんだけなので、まだ気にならないけどね ただ、本局に関してはわかりづらい発言はなかったです(^^;

さて、郷田が解説してくれている
郷田「駒がバラバラになるから、1歩得にはなるけど、清水はこの歩は取らないでしょう」
と言っていたにも関わらず、清水、歩を取った! 
郷田「あ、取っちゃった(笑) やっぱり棋風ですね うん~・・・ 許さんっていうことですけど・・・」

清水、何とこの序盤早々の段階でもう勝負手だ ええー、これ、1歩得の代償に、相手にド急所に馬を作られてしまうじゃん  おまけに、自陣はバラバラ 勝ちにくくなること必定、これは居飛車としてはやってはいけない指し方ではないのか・・・

郷田は清水の姿勢の良さをほめている ホント、ものすごいキレイさだ 座っていて上田と頭一つ分近く、高さが違うのだ 上田の姿勢が悪い? いや、上田は普通(笑) 清水の対戦相手は気の毒とすら思える(^^;  

局面、やはり清水が苦戦になった
斉田「居飛車側はちゃんとやらないと、すぐ危なくなってしまいそうで、怖いですね」
郷田「ここまでは上田のペースかな しかし清水は終盤が強いから、ここからですね」

清水、もうここで耐えないと、すぐにでも崩壊してしまいそうだったのだが、そこからクイーン四冠の地力を魅せた! ノーミスで自陣を整えていき、勝負手として放った角打ちも、ズバリ、ピンポイントの急所の位置! うーん、やはり崩れない、この辺り、強い・・・
上田も郷田が気づかなかった手を指してみせ、郷田を感心させた
郷田「なるほど~ これは上田の棋風が出ましたね やっぱり終盤勝負になりそうです」

互いに25分の持ち時間を使いきり、1手40秒の秒読みの勝負 ▲上田の馬2枚vs△清水の飛車2枚
郷田「今の清水の手に対して、上田が守って、まだまだ長期戦になる」
と言った直後だった 上田、清水の攻めを完全にスルー なんと、攻め合い! ええー! 手がかりがないが、ちゃんと攻めの手が作れるのか? そうは思えん 上田、大丈夫か? 
郷田「棋風ですね~ 手としては守ったほうが良かったと思いますけどね 上田も頭をかいてましたが」

局面、進んでみると、なんか上田の表情が暗い・・・ 不本意そう・・・ ああー、何で攻めたんだ 
これ、清水は、と金を作って桂香を拾っていけば自然に良くなる めっちゃ手が簡単 上田はその前に攻めなければいけないが・・・ 攻めの手がなさそう・・・
そして、いったん優勢になったら守りに入る清水 うわー 激辛(笑)
郷田「清水は手堅くいきましたね 手がないでしょうっていうことですね 上田は自分から攻めると自爆ですし」

清水の駒得が確定、上田は被害が広まる前に攻めたが、やはりこれは攻め駒の数が足りてない、ただの駒損に終わった 上田、完全に自爆になった・・・orz

清水が攻めに転じ、上田の美濃囲いは風前の灯だ もう形を作って終局か?と思われた
しかし、上田は貴重な戦力の持ち駒を受けに投入、受けた! うおー、ここで受けにまわるのか 一手違いはあきらめて、相手の攻め間違いに期待か その発想がすごい(^^;
郷田「これは根性の手ですね~! まだ勝負は分からない、これぐらいは逆転することがありますんで」

思わず郷田も感心の手だったが、駒割は清水のほぼ飛車の丸得だ
双方の囲いは全然違うが、玉の危険度は同じくらいか ここから逆転ってあるのか? 

しかし、清水の次の一手が難しいか 何か攻めの手で明快な決め手があるか? 
上田玉、駒がゴチャゴチャとしていて、実に把握しづらい 手が相当広い 清水、決め手を出せるか?
郷田「どうするかな」
思わず考え込む郷田 

・・・そこで、出た、清水の相手の歩頭に桂打ち一発、歩頭桂! これが事実上の決め手! うおー、そうか これか!
郷田「なるほど~ これが一番いい手でしょうね」
強い! 清水、郷田でも発見できなかった寄せ! そしてその後も全く緩みなく、最短と思える手で一気に寄せきった こ、このスピード感、これは大げさじゃなくて「光速の寄せ」ではないか つ、つええーー!
96手で清水の勝ち 清水の寄せ手順、なんと鮮やか すごい、強い!(最後の△1七香に▲同香は△1九銀捨てで寄りがあるとの郷田の解説) クイーン四冠の終盤力、その本領発揮だった 96手か、もっと戦っていた感じだった・・・    

郷田「早い段階で戦いが始まって、上田ペースになったと思う ところが清水が中盤でよくガマンをして、清水が少し有利になってからは非常に正確な指し手で、ホントに終盤が見事でしたね 清水が早指しでも強いところを見せ付けた一局」

感想戦で、清水は「序盤は馬を作られてしまったのが大きかったですね」と作戦失敗を認めていた
上田は、中盤で攻め合いに出てしまったところを郷田に指摘されていた
郷田「ゆっくり指せば上田さん、まずまず」
上田「いやあ、そうでした」

清水さん、序盤のあの馬を作られたのって、どうなの? あんなの、見落としとかそういうレベルじゃなくて、3手の読みでアマ5級もあれば楽に読める手だ 要は大局観が悪いってことか・・・ そうか、実戦経験が足りないんだな、ってオイ、清水さんはもう大ベテラン(笑)  中盤は絶対に失敗できない展開になったが、ことごとく間違えないで耐えて陣形を立て直したのは見事だ そして終盤では、郷田ですらも見えなかった寄せ手順、それも1手40秒で、あのかなり難しい寄せ方を正確に決めていたのは、さすがクイーン四冠! 序盤力と中終盤力の違いがすごい女流棋士だ(^^;

本局は、清水の危なっかしい序盤、崩れない中盤、有利になったら手堅い終盤、最後の寄せの鬼のとごとき強さ、清水らしさが存分に発揮されていた一局だった

上田さん、2年連続で挑戦者決定戦で負けか あー、中盤、なんで攻めに出ててしまったか 馬2枚作って有利になったはずが、決め技がかからなくてあせったか? 引いた馬2枚を使って200手かけてでも最後には勝つ、その精神でいかないとダメだったな 残念だった・・・  

挑戦者が決定したので、インタビューがあった(短くまとめました)
清水「(今日の対局は)成長株の上田女流三段との対局でしたので、自分も負けないように若々しく積極的にという思いで序盤を進めたんですが、だいぶ苦しい展開にしてしまいましたが、最後は辛抱が実った一局だったと思います
(今期の女流王将戦を振り返って)全体的に全て『辛抱』という言葉がキーワードというか、そのテーマに沿って指せた感じがします 
(3番勝負への抱負は)伸び盛りの、実力人気ともに抜群の香川女流王将との戦いなので、すごく楽しみ、反面、緊張感を持って臨みたいと思っています」 

挑戦者は清水さん 香川さんはどう迎え撃つか ・・・うーん、私はもう結果は知ってるんだけど(爆)
だって、ネットで大々的に報道されてるもん しょうがないよね(^^; 内容に期待!