里見香奈さんが、来年の1月から女流棋戦に復帰されることが決まったそうです
連盟のホームページに書いてあります http://www.shogi.or.jp/topics/news/2014/11/post_1112.html
来年4月からの三段リーグには参加しない、ということです

諸々のネットでの新聞社の各報道を見ていますと、里見さんの体調は未だに全く万全ではない、ということです
以下、3社から抜粋です

休場期間は当初、3月から半年間の予定だったが、その後、12月まで延長された。連盟によると、里見女流二冠から「症状はあまり良くなっていないが、1月から出る」と連絡があったという。(朝日デジタル)

里見は取材に応じ、「皆様に、これ以上ご迷惑をおかけするわけにはいかないと思い、正直言うと不安はありますが、やるしかない、やれるだけやってみるしかない、と決断しました」と胸中を明かした。
現在の体調については「思っていたようには良くならなくて、このまま休んでいても回復するのは難しいと思いましたので、不安はありますが、復帰を決めました」と説明。
復帰の連絡を受けた連盟常務理事の島朗九段は会見で、「不安を抱えながらにはなりますが、不退転の決意を感じました」と語った。
一方、女性初の棋士(四段)を目指して在籍する養成機関「奨励会」の休場期間は再び延長し、来年4~9月の三段リーグには参加しないことも発表。里見は「矛盾しているようですが、まずは責任を持って女流棋戦を頑張りたい」としながら、棋士という夢について「理解してくださる方は少ないと思いますし、言える立場にないかもしれませんが、目指したい気持ちは今も変わっていません」と静かに語った。(スポーツ報知)

電話で本人の意向を確認した島朗・日本将棋連盟常務理事は「症状は休場を決めた時点からよくなっていないとのことでした。不安を感じながらも、来年1月に復帰するという意欲を尊重したい」と語った。一方、三段リーグ休場に関して「棋士になる意欲はあるが、今は心身共に限界で、期待が重荷になっている部分もあるので早めに発表したいという意向でした」と補足した。(毎日新聞)

私はこれらの情報を読んで、「やばいなー、本当に危険なことをするなあ、周りの誰か、止めてあげてくれ! 里見さんをもっと休ませてあげてくれ!」と思いました

去年の6月放送されたTV番組、「情熱大陸」では里見香奈さん(当時女流5冠)の特集でした
その中で、元奨励会幹事として畠山鎮七段が登場し、こう語っていました
畠山鎮「その2つ(女流棋士として第一人者でいることと、奨励会員で四段を目指すこと)をこなすっていうのは、一般的に将棋を知らない方から見れば、2倍のエネルギーが要るかなと思うかもしれないですけど、そんなもんじゃないですね。もう8倍10倍の、もう・・・すごいエネルギーが要るでしょうね。体力的、精神的にはかなり・・・。まあ今までのどの棋士もやったことがない世界ですね。」

この畠山鎮七段の言葉はモロに的中、里見さんは今年3月からは休場することになったわけです
来年1月から女流棋戦、タイトル防衛戦を含む全ての女流棋戦に順次復帰するとのことですが、完全に回復したわけでもないのに、復帰する理由が「皆様に、これ以上ご迷惑をかけるわけにはいかない」という理由・・・ 
里見さん、本当に「皆様に迷惑がかかる」というのは、どういう場合ですか? 里見さんのような女性の超逸材を永遠に失うことこそ、将棋界の損失なんじゃないですか? 「症状は休場を決めた時点からよくなっていない」というのに、今、無理をして出て、本当に将棋が一生指せなくなってしまったら、どうするんですか? 

この問題、里見さん本人より、周りが問題だと思います 師匠の森けい二九段、里見さんを守ってあげないといけないでしょう 連盟も、「休場期間にかかる女流棋戦の主催各社様、関係者の皆様には御迷惑をおかけいたしました。何卒ご理解・ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。」と書いている場合ですか? 女流5冠と奨励会で四段を目指すことを両方やろうとした場合、本人にかかる負担がどうなるのか、本人に対する配慮をあまりに欠いた一文じゃないですか? 連盟は棋戦主催社に対する心配ばっかりで、里見さん本人に対する心配はしようとしないのですか? 今後、里見さんに続く女性たちが出て来て三段リーグを戦うことになった場合、その人が持っていた女流棋戦のタイトルをどうするのか、タイトル返上とか三段リーグを戦っている間は女流棋戦は休場の扱いにするとか、そういう話は出てくるでしょう? それは、「関係者の皆様には御迷惑をおかけ」している状態なんですか? あたかも、女流棋戦を休んでいるその女性が悪いかのような扱いになるんですか? 

私がもし、森けい二師匠の立場なら、里見さんには、いったん「引退」を強制しますね もう、引退です
そして、精神面、体調面が万全に回復し、「将棋がやりたくてウズウズして仕方がない」というくらいに戻ったら、そのときまた復帰すればいいんですよ 里見さんほどの実績を残したならば(女流のタイトル獲得16期)、女流棋界には、すぐ復帰できますよ
四段への夢、残念ですが、これはもうあきらめましょう 私が師匠なら、もう強制的にあきらめさせます 今22歳、原則26歳までに四段にならなければいけないわけですが、あと何期参加できますかね 10期弱ぐらいでしょうね 今現在、行われている三段リーグは35人で2位以内に入ることを戦っているわけです 里見さんは、リーグを戦う前からもう体調不良になっているわけで、それでは現実的に2位以内にはなれませんよ 厳しい見方ですが、三段リーグは厳しいんだから、しょうがないです
奨励会の言葉で、「奨励会は三段まで行ってやっと半分」というのがあります 里見さんは女性で初めて三段になった偉業を達成したわけですが、それでも半分まで行った、というのに過ぎません 現実をしっかり見て、もう四段への道はあきらめたほうがいいです 里見さんはどうやら、「四段になるか、それとも潰れるか」という賭けをしたがっているようですが、そんなのは、周りの人生経験豊富な大人たちが止めないといけません!

女流棋戦か三段リーグかどっちか、というなら、女流棋戦に復帰するんじゃなくて、女流棋戦はタイトルを返上して不参加、三段リーグをとりあえず1期だけ指してみる、というふうにはいかなかったんですかね? それで成績が悪かったら、もう四段の夢はあきらめがつくじゃないですか ・・・いや、ダメダメ、そういうのがまだ私も未練がある証拠! いったん、強制引退! だって、体調が悪いのでしょう? 明らかに、無理をしすぎから来る体調不良なのでしょう? だったら、休まないと! 

とにかく、私が師匠の立場なら、体調が万全に戻るまで将棋は一切、指させませんね それが師匠の務めだと思います

起動戦士ガンダム(ファーストガンダム)というアニメで、シャアがアムロにこう言う場面があります
シャア「君は自分がいかに危険な人間か、わかっていない。素直にニュータイプの在り様(ありよう)を示しすぎた!」
これを里見さんバージョンで言うと、
シャア「君は自分の体がいかに危険な状態か、わかっていない。素直に最強女流棋士の在り様を示しすぎた!」

里見さん、もっと体と心が回復するまで、休んでください! もう、5年でも10年でも! 今22歳、10年後に32歳でまた復帰したらいいじゃないですか そして周りの人たち、それを受け入れる環境を作ってください! 「皆様に迷惑がかかる」という理由で無理して出場するなんて、とんでもないですよ 里見さんほどの逸材を、潰すリスクを取ってはいけません! ボクシングで言えば、本人がいくらやると言っても、セコンドのタオル投入が必要な場合があるんじゃないですか? どうか、慎重に判断してください、切に望みます!